マリア・ラーネッドとは『悪魔城ドラキュラ』シリーズの登場人物である。
初登場は『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』。
別名「マリア・ザ・ヘッジホッグ」「マリア兵器だもん!」
私はマリア・ラーネッド!ヴァンパイアハンターよ!
ベルモンド家の遠縁の少女。
単身ドラキュラ討伐に向かって捕らえられてしまい、生贄になりかけた時にリヒター・ベルモンドによって救出される。
救出後マリアはプレイアブルキャラとして操作出来るのだが、その性能は現役、かつ、最強のヴァンパイアハンターであるリヒター・ベルモンドを軽く凌駕したものだった。
リヒターは従来作品と同様、ムチに加えて宙返りが可能だが…
マリアは機動力が高く、二段ジャンプ、スライディング、ローリングが可能。通常攻撃は鳥を飛ばすがその鳥は2連射が可能で攻撃中も動ける。隠しコマンドのガーディアン・ナックルという技はボスを3発で溶かすぐらいの攻撃力。しかも無制限に撃てる。
「初心者向けのキャラ」との謳い文句に反し、金色のサラサラロングヘアーとピンクのロングスカートを可憐になびかせつつ、闇の眷属を蹂躙する様を見せ付けられたプレイヤー達はいつしか、
『マリア、へいきだもん!』の台詞を『兵器』ともじり、悪魔城シリーズ最強の幼女として恐れ、崇めるようになっていった。
本記事名も長らく「マリア兵器だもん!」と名前で表示されていなかった。
シスター・テラの救出シーンのサムズアップは顔が濃い。そしてイケメン。(リヒター兄ちゃんの真似をしてやってると考えると可愛い。)
血の輪廻のゲームプレイ時のマリアの結んでいるリボンは青色なのだが、何故かムービーでは赤色のリボンを結んでいる。また、小ネタとして玄武を被っていると上から子亀が乗ってくる事も。
他の出演作
マリア・ラーネッドは「血の輪廻」のリファイン版である「悪魔城ドラキュラXX」と「悪魔城ドラキュラ Xクロニクル」、5年後を描いた「悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲」にも出演を果たしている。
悪魔城ドラキュラXX
リヒターの恋人のアネットの妹という設定で、姉と共に囚われの身になっている。苗字も明かされておらず名前は「マリア」だけ。
ヴァンパイアハンターではない普通の少女であるため救出してもプレイアブルキャラにはならないが、ベストエンディングを見る為にはアネット共々救出しなければならない。
外見も快活なイメージはそのままに普通の少女らしいショートヘアーになっている。
悪魔城ドラキュラ Xクロニクル
キャラデザインの小島文美のイメージとポリゴンモデルの都合を反映したシックなデザイン。血の輪廻のマリアの衣装をそのままポリゴンモデルで作るのが大変だった為、新しい衣装となった。
髪はショートヘアー気味に残した緩めのポニーテール、服はスカートの変わりに動きやすそうな貴族風キュロットを履いている。言動は血の輪廻よりも控え目になったがリヒターに無理矢理ついていこうとする姿勢は変わりない。また、今作に限りガーディアンナックル発動時に出るスタンドのデザインが変更されている。
「ドラキュラ一味により両親が殺され、神官シャフトによって能力を引き出される」
という設定が追加された。
悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲
少女時代のマリアは冒頭のドラキュラ伯爵戦のみに登場、リヒターのピンチに駆けつけて聖獣達の力を分けてくれる。
舞台が血の輪廻の5年後という事もあり、成長したマリアの姿を見ることが出来る。
なお、この時点では既にベルモンド家の養子になっているため、マリア・ベルモンドが正確な呼称な気もするが、会話中にでるフルネームではマリア・ラーネッドのままである。
セガサターン版では追加プレイアブルキャラに昇格。城入城時のBGMは「Vanpaia Killer.Remix 2」。キャラ性能は血の輪廻並みかそれ以上に高く、変態ベルモンド家の血に目覚めた彼女の奇行活躍には目を見張るものがある。エイハッゴン!
Xクロニクル収録版の月下の夜想曲でもマリアは使えるが、セガサターン版とは性能が違う。
Xクロニクル版のマリアは、各種アクション類こそ血の輪廻寄りな性能になっているのだが、各攻撃アクションの威力が低下している事から、流石に輪廻及びサターンと比べて弱くなっている。
ちなみに、Xクロニクル版の本編ではサターン版とほぼ同じシチュエーションでマリアとの戦いが挿入される。こちらは台詞自体はサターン同様だが、BGMはおろか攻撃パターン自体もサターン版から今作独自の物に差し替えられている事から、やはり独自性が強いと言える。
また、真EDでは悪魔城を去るアルカードの後を追っていることから、アルカードの嫁である可能性も高い。
悪魔城ドラキュラX 追憶の夜想曲 (ドラマCD)
真EDでアルカードを追いかけた後、彼と共に同居していた事が判明。料理から食材調達の買い物当番までマリアがやっている模様。 だがある日、マグナスというインキュバスに遭遇しアルカードが人間の生き血を渇望していると言われる。マグナスから再び会うこと約束され別れた後、アルカード本人に伝えると過去に人間の血を吸っていた事が語られる。(その人間とはかつてアルカードに仕えていたリュドミールという人物だった)
その後、マグナスを追うマリアだったが自称バンパイアハンターのシリルとアレクシスが持つ怪物を滅ぼす事が出来る薬から出た煙によって倒れてしまう。リヒターに助けられたものの聖獣達の声が聞こえなくなってしまい、聖獣達を召喚出来なくなってしまっていた。
ラストでは吸血鬼となったリュドミールを利用したマグナスの精神攻撃によってアルカードが敗れかけようとした時、マリアに再び聖獣の声が聞こえるようになりマグナス撃破に貢献したが、リュドミールは正気には戻ったもののアルカードの目の前で帰らぬ人となった。
悪魔城ドラキュラ ギャラリーオブラビリンス
CV:不明
「ムチのきおく」を倒してから本編をクリアすると解禁されるリヒターモードで登場する。
強すぎた血の輪廻やセガサターン版月下の夜想曲の頃と比べると大幅な弱体化調整が施されていて、攻撃力が低く機動力もリヒターに劣る。皮肉な事に弱体化傾向は後に発売されたPSP版月下でも踏襲されてしまった。一方で四聖獣の攻撃範囲はかなり広くボス戦や硬い敵などに有効である。
その為「機動力のリヒター」「殲滅力のマリア」と言われている。
本作でリヒターを演じた声優も不明ではあるが、当時のコナミのスタッフが代役として声を当てていたのではないのかという説もある。
悪魔城ドラキュラ ジャッジメント
リヒター兄ちゃんを差し置いてのまさかの参戦。「DEATHNOTE」でおなじみの小畑健氏によるキャラクターデザインのリファインがなされ今作のマリアはツインテールの少女で、その見た目はどことなくミサミサ…もとい魔法少女のような格好である。
ストーリーモードではリヒターと共にドラキュラ伯爵を倒してから数年後、アイオーンによって「時の狭間」に召喚される。今作のマリアは何故か女性の胸のデカさを気にしており、サイファやカーミラと対面した際、彼女らの胸の揺れ具合とデカさに驚いていた。
物語のラストでは再び立ち塞がるアイオーンを倒し、全ての時空を破壊しようとしていたタイムキーパーの撃破に成功する。その後、元の時間軸に戻ったマリアは月下の夜想曲の序盤の語りの通り、行方不明となったリヒターを探すあてのない旅へと出た。
悪魔城ドラキュラ Harmony of Despair
追加ダウンロードコンテンツキャラクターとして登場。
性能はギャラリーオブラビリンス準拠だが、一部聖獣の属性が変更されており「聖歌」の性能が変更された。(なおXBOX版HDの聖歌は光属性だが、PS3版HDは打撃属性となっている。)
通常攻撃の鳩では威力不足になりがちな為、基本的に青龍や朱雀、白虎を飛ばしてトドメ損ねに鳩を使うプレイスタイルとなるのでよりMPに依存するキャラクターとなっている。
ギャラリーオブラビリンスとは違い、ワンボタンで玄武を出せるようになり、便利となったがガーディアンナックルは地上でのみしか発動しなくなった。
本作にはラジオチャットが存在しており、選択した台詞によってキャラクターも喋ってくれるというものなのだがマリアではとても可愛らしい台詞を聞く事が出来るので、場を和ませる事も出来る。
マルチプレイの協力モードでHPが0となり、敵にやられてしまうと墓を建てられ、魔術によって操られている白骨死体のスケルトンにされてしまう。
その為、マリアはやられると自身の墓でスケルトンに変身してしまう。聖獣を操る自分が逆にドラキュラ配下の怪物へと変わり果て、それも丸裸な骸骨の姿で魔術により身体を操られてしまっている状態とも言えるので、マリア本人からすれば非常に恥ずかしい上に屈辱的な姿でもあるかもしれないがラジオチャットはやられた後でも使えるので、骸骨姿の幼女になってもマリアの可愛らしさは健在ともいえる。通称「萌え骸骨」。
そんな萌え骸骨である「スケルトン・マリア」な状態ではもちろん聖獣の力は使えず、攻撃手段は全く火力が出ない骨投げとスライディングのみ。骨投げは少し長めの硬直が発生し、かなりのスキが出来るので注意。また、通常のマリアのスライディングはダメージも判定も発生しないので蒼真のサッカーボーイのソウルをスライディングで蹴る事が出来るのはマリアの場合、スケルトンの時だけだったりする。
さらに装備アイテムとも全て剥がされた状態なのでダメージを受ければ、すぐさまバラバラにされて制限時間が3分減らされてしまうので「ホネにされてもマリア兵器だもん!」と無茶せずに生命の霊薬を誰かが持ってくるまで回避に専念しよう。スケルトンの姿でトゲなどの触れるとダメージを受けると通常よりもダメージこそ受けないが、通常のマリアよりも等身が上がっているので回避出来た敵の攻撃が回避出来なくなっている事もあるかもしれないので注意が必要。
実は蘇生される同じタイミングで骨投げをするとデカ骨が出る事もあるが、サークルオブザムーンのホネイサンのデカ骨程の威力は出ない為、実用性は無い。もちろんスケルトン姿のマリアからもデカ骨を出す事が可能。マリアのデカ骨と聞くと意味深に聞こえるかもしれないが、気にしてはいけない。
ちなみに4章にある絵画に入ると、他キャラクターでは悲鳴を上げている一方で、ジョナサンやマリアはとても楽しそうにしているご様子。スケルトンの状態でも、絵画に入るとムキムキポーズ取ったり疲れ果てているように見えて平気そうに「わ~い!」「くるくる~!」とはしゃいでいる辺りマリアはドラキュラ配下の魔物の姿にされたとはいえ、スケルトン姿も結構楽しんでいるのかもしれない。
悪魔城ドラキュラ グリモア オブソウル
魔導書の管理を行う組織「エルゴス」のルーシーにより、召喚される。しかしアルカードこと有角幻也は月下の夜想曲の時代からマリアに出会った為、その幼い姿に驚く。マリアよりも先に召喚されたシモンもマリアの事を心配するが、マリアはかつてリヒターを笑わせた「マリア平気だもん!」と答え、「あのマリアなら大丈夫だろう」と有角がシモンにマリアとの出会いについて少し語った。
もちろん、この時のマリアは血の輪廻時代のマリアなのでなんの事かさっぱりな様子。その後、月下の夜想曲時代のマリアも召喚され、アルカードと数百年以上の再開を果たす。
一方、召喚されたリヒターは血の輪廻時代な為、マリアの劇的な成長に驚き、何より「お兄ちゃん」呼びしてくれなくなった事に残念がっていた模様。
基本性能としては他キャラクターと大きな違いとして移動も早く、移動中でも鳩を飛ばす事が可能で空中でジャンプアイコンを長押しする事でゆっくりと落下する事が出来る。攻撃アイコンの長押しで「玄武ガード」でガードも可能。
アビリティとして、「青龍キック」・「朱雀ジャンプ」・「白虎パンチ」。これらの中から1つしか選べないが中でも「朱雀ジャンプ」は特に使いやすく攻撃技としても使える上に逆方向で発動させれば3段目ジャンプ代わりとしても使える為、一部のステージでのチャレンジ項目である宝箱の全回収などに使える。
召喚などで入手出来る武器スキルでは、突撃技や回復技に加えてお馴染みのガーディアンナックルやXクロニクル収録版の朱雀のアイテムクラッシュも可能。中には血の輪廻時代を思わせるマリアや四聖獣が描かれた素敵なイラストが付いている装備アイテムもある。
さらに今作では新たなマリアの聖獣として「けっきょく南極大冒険」のペン太が登場する。
一方で、月下の夜想曲のマリアは「アルターアーツ」としての登場で一定時間のみ使用可能のキャラクターとなっている。技はXクロニクル収録版の月下の夜想曲ベースとなっているが、セガサターン版のマリアを意識したようなモーションもある。
ちなみにベータ版では月下の夜想曲時代のマリアは体力回復の支援のみで操作自体は出来なかった。
その他
「大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL」ではスピリッツとして登場。(憑依キャラはゼルダ。お供に小さいガオガエン、リザードン、ファルコを連れている。)最初は血の輪廻版(イラストはHDのものを流用)だが、超化すると月下の夜想曲版になる。超化後をレベル99まで育てるとACE級なのに一部のLEGEND級スピリッツを上回る攻撃力を持つ。スマブラでも兵器だった。
「Dead Cells」の「Return to Castlevania」DLCでも登場、とある条件を満たす事でキャラクタースキンとして月下の夜想曲のマリアと白虎が使えるようになる。マリアのスキンでドラキュラ伯爵の元に辿り着くと特殊な台詞となる。本家シリーズでは見られなかったヴァンパイアキラーやデスサイズを振り回すマリアや自ら聖獣・・・というかニワトリに変身して爆発する卵を産むマリアなども見れる。
Netflix映像作品の「悪魔城ドラキュラ 月夜のノクターン」ではXクロニクルの衣装での登場となっている。また、今作のマリアにはテラという母親が登場する。
また声優がとにかく安定しない。出演する度に声優が変更されている為、マリアは未だに固定されていない。
「悪魔城ドラキュラ黙示録」では本人こそ登場しないものの、主人公の1人であるキャリーの隠しコスチュームとしてマリアをモチーフとした赤いリボン+ピンク色のドレス衣装が存在している。(残念ながら次回作である黙示録外伝では容量の都合なのか削除されている。)
元々、月下の夜想曲よりも前に「血の輪廻」の続編として企画されていたメガドライブの拡張機種であるスーパー32X向けに開発されていた悪魔城作品(仮称不明)にもリヒターと共に登場予定だった。こちらのマリアも月下の夜想曲のように成長している。
主な能力
- 超高速前転(飛鳥文化アタック、悪魔城HDでは急降下のせいでフェニックスアローに)
- 鳩ブーメラン(通常攻撃)
- ガーディアン・ナックル(隠しコマンドスタンド攻撃)
- 聖属性超音波攻撃(サブウェポン。HDでは密かにBloody Tearsのフレーズを口ずさんでいる。)
- 勝利のダンス(ペンギン達と踊ってダメージを与える技)
- レイアのフーガ(体力回復能力)
- 四聖獣召喚(サブウェポン・アイテムクラッシュ)
ゲームジャンルにおいてはっょぃょぅι゛ょの代表格。ついでにロリ巨乳の代表格(イベントシーンより)。
成長した後もリヒターより強いことは明白な事実である。 (ただしXクロニクル、PS4移植版月下の夜想曲ではSS版よりも弱体化している。)
関連動画
成長後の雄姿
関連静画
関連項目
- 悪魔城ドラキュラ
- 悪魔城ドラキュラX 血の輪廻/悪魔城ドラキュラXX/悪魔城ドラキュラ Xクロニクル
- 悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲
- 悪魔城ドラキュラ ギャラリーオブラビリンス
- 悪魔城ドラキュラ Harmony of Despair
- マリア兵器だもん!(←このページへのリダイレクト)
- リヒター・ベルモンド
- ムッムッホァイ
- エイハッゴン!
- ぅゎょぅι゛ょっょぃ
- ロリ巨乳
- ローリンガール
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- キャッスルヴァニア
- Vampire Killer
- 悪魔城伝説
- ドラキュラⅡ 呪いの封印
- 悪魔城ドラキュラX 血の輪廻
- 悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲
- ユリウス・ベルモンド
- 悪魔城ドラキュラ ギャラリーオブラビリンス
- キャッスルヴァニア 暁月の円舞曲
- 悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架
- ドラキュラ三大名曲
- 悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印
- 悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん
- ドラキュラ伝説
- キャッスルヴァニア 白夜の協奏曲
- リヒター・ベルモンド
- 悪魔城ドラキュラ黙示録
- 悪魔城ドラキュラ サークルオブザムーン
- 悪魔城ドラキュラ 闇の呪印
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