『マリーのアトリエ ~ザールブルグの錬金術士~』(Atelier Marie: The Alchemist of Salburg)とは、1997年5月23日に株式会社ガストより発売された、プレイステーション用ソフトである。
~ 概 要 ~
調合でアイテムを作成することがメインになる、のちに“アトリエシリーズ”と呼ばれるロールプレイングゲームの第一弾である。また、アトリエシリーズ内におけるシリーズ区分「ザールブルグ」シリーズの初代作品でもある。
1997年12月11日には「Ver.1.3」として新規エンディングなどの追加要素を加えたセガサターン版が、1998年6月4日にはプレイステーションにてセガサターン版からの逆移植となる「Plus」が発売され、以降はPlus版をベースにWindows、ドリームキャスト、PS2などに移植されたほか、ゲームアーカイブスでもPlus版が配信されている。2023年のフルリメイク版でもデジタルデラックス版にPlus版が収録されている。
また、次作『エリーのアトリエ』とカップリングした作品が、ゲームボーイ、ワンダースワン、ゲームボーイアドバンスといった携帯ゲーム機で発売されている。
2023年7月13日には、本作をフルリメイクした『マリーのアトリエ Remake 〜ザールブルグの錬金術士〜』がコーエーテクモゲームスより発売された。対応機種は『Nintendo Switch / PlayStation 5 / Playstation 4 / Steam』。
~ 物 語 ~
周囲を壁で囲まれた城塞都市ザールブルグ。この街の“シグザール王国にその名も高い”王立魔法学校、通称“アカデミー”に田舎から錬金術士を目指しやってきた少女マルローネ。
“マリー”と呼ばれるその少女は、そそっかしい性格が災いしてアカデミー創立以来最低の成績に。
「よくお聞きなさいマルローネ」
卒業試験を受けるまでもないような状態のマリーに、教師のイングリドは特別な課題を与える。
それは職人通りにある一軒のアトリエを借り受け、5年の期間で1つ作品を提出し、卒業試験とするもの。
はたして、マリーは出会いの中でどのように成長していくのでしょうか。
~ 概 要 ~
“マリーのアトリエ”はガストから発売されたアイテム調合システムに重点を置いたRPGである。
ゲームのジャンルとして人気があったRPGや、アクション・シミュレーションにおいて、その目的は『戦闘』や『○○を救う』というものが大半であった。
その中で“マリーのアトリエ”は『アイテム作成』し『依頼』を受け、『採取』や『交流』で調合の幅を広げ…という、戦闘メインではないゲームであった。
それまでのRPGでも存在した『おつかいイベント』や『コレクション』の楽しさを満喫できる、中世ファンタジー色のしっかりした作品である。
~ 主な登場人物 ~
キャラクターデザイン:桜瀬琥姫
その素敵な人達との交流がこの作品の魅力である。
- マルローネ/Marlone(CV:池澤春菜)
マリーの愛称で呼ばれる。アカデミー史上最低の成績であった彼女は、やがて伝説となっていく。
(必ずしも英雄譚とは限らないが) - シア・ドナースターク/Schia Donnerstage(CV:大沢つむぎ)
マルローネの親友。資産家の令嬢だが重い病を抱えている。令嬢だが高級はたきで敵も倒す。 - イングリド/Ingrid(CV:大沢つむぎ)
マルローネの担任。重要な役回りだが、その実力は未知数。試験開始時の年齢はさ(この先は破れていて読めない) - クライス・キュール/Kreise Kuhl(CV:子安武人)
マルローネの工房にたびたび訪れるアカデミー生。成績優秀でマルローネより2歳下であるが、アカデミー首席となる。
美人の姉がいたりと恵まれた立ち位置にいるが、このゲームに恋愛システムは無い。 - ルーウェン・フィルニール/Ruven Filnir(CV:小杉十郎太)
駆け出しの冒険者。雇用費が安いので重宝する。普通のRPGなら大活躍しそうな彼である。 - アウラ・キュール/Aula Kuhl(CV:金月真美)
アカデミー内のショップのお姉さん。クライスの姉で、アカデミー1期卒業生。とても控えめな性格です。 - ディオ・シェンク/Dio Schenk(CV:立木文彦)
酒場『飛翔亭』のマスター。元冒険者で、仕事の依頼などでお世話になる。アトリエシリーズといえばヒゲダンディだよね。 - クーゲル・リヒター/Kugel Richter(CV:立木文彦)
退団騎士の冒険者。酒場のディオの弟。頼りになるヒゲダンディその2。 - フレア・シェンク/Flea Schenk(CV:金月真美)
飛翔亭の看板娘。今作ではあまり活躍しないが、大事な癒し要員である。 - ミュー・セクスタンス/My Seztans(CV:大沢つむぎ)
暖かい南方の国から来た冒険者。このゲームにおいての貴重なヘソ出し要員。よし、腹巻をおごってやろう(違う)
(※主人公のマリーは顔しか表示されず、イベント絵で数回しかゲーム内にヘソは見られない。パッケージ絵で我慢しよう) - ハレッシュ・スレイマン/Hallesch Sleiman(CV:小杉十郎太)
堅苦しいことが苦手で騎士をやめてしまった冒険者。いい人なんだけど…もっとしっかりしてください。 - エンデルク・ヤード/Enderk Yad(CV:小杉十郎太)
王室騎士隊長、みんな大好きエンデルク様。雇用費は何とかなりませんか…… - キルエリッヒ・ファグナー/Kyrielich Fagnah
- 武器屋のオヤジ
- ドルニエ/Dornie
- ナタリエ・コーデリア/Natalie Kohdelia
- シュワルベ・ザッツ/Schwalbe Satz
- ブレドルフ・シグザール/Bredolf Schigsal
アトリエシリーズに初代からありがちなこと
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錬金術や冒険の知識と経験値のほとんどない主人公が、たくさんの人との交流で成長していく
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アトリエの看板がとても印象的
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参考書の効果は絶大である
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中和剤量産→火薬量産→ロウソク量産→宝石量産
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妖精さんによる大量生産
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しかしついつい無理な依頼を受けてしまう
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たーる たーる うにー!
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親友だから賃金は安いよ(無料)…
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新米だから賃金は安いよ…
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自分の方が優秀なので賃金は安くしてやろう…
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(レベルが低くても)王国の騎士だから高賃金
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遠い国から来た冒険者
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育毛剤
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生きてるナワ・生きてるホウキ
- 今までにない感じのゲームでした
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おっぱいきれいなイラストにつられて本当に良かった(→作画:桜瀬琥姫)
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買う前はこんなに正当派だとは思わなかった
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「依頼とか締め切りとか楽しすぎるー!」
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※恋愛ENDはありません
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のちに色々なハードなどに移植される
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ワイン飲みまくり
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※戦闘で敵は後頭部しか見られません→設定資料で補完してね!
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同じであろう参考書でブレンド調合概念も無しにあれだけの効力の爆薬や薬を作るとは……
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ちなみにこの当時も、「似たようなものばかりで新しいゲームはもう出てこないだろう」と言われていたが、
もちろん全然そんなことはなかったぜ!
~関連動画~
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販売当時の時代背景
- 1997年5月 『マリーのアトリエ ~ザールブルグの錬金術士~』 PS 発売
- 12月 『マリーのアトリエ ~ザールブルグの錬金術士~ ver.1.3』 SS 発売
(※本体の時計を利用した機能とエンディング・イベント追加) - 1998年12月『エリーのアトリエ ~ザールブルグの錬金術士2~』 PS 発売
- 1997年1月 『ファイナルファンタジーVII』PS 発売
- 7月 『みんなのGOLF』PS 発売
- 7月 『悠久幻想曲』SS 発売
- 9月 『タクティスオウガ』PS 発売
- 11月 『デビルサマナー ソウルハッカーズ』SS 発売
- 12月 『beatmania』アーケード 稼働
- 12月 『グランディア』SS 発売
※ その当時買った・欲しかったソフト中心になっております。
『マリーのアトリエ』はその後もリメイク・移植がさまざまな形で作られている。
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関連項目
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