マークザインとは、テレビアニメ「蒼穹のファフナー」シリーズに登場する人型兵器「ファフナー」の機体名、及び同作品内で使用されるBGM名である。
本項では両者に付いて解説する。
マークザイン(機体)
日野洋治とミツヒロ・バートランドがフェストゥムとの最終決戦に向けて共同開発した人類軍の最新型ファフナー、「ザルヴァートルモデル」の一機。
マークエルフのコアを移植後、ミョルニアによって真壁一騎に託され、以降彼の愛機となる。
日野洋治の設計思想に基づき、ひとりでも多くの搭乗者と味方を長く生かす事をコンセプトとしており、「マークニヒト」はマークザインと対を為す兄弟機である。
メイン武装はルガーランスのみ。(一時的にマークアハトのガルム44などを使用したことはある)
「ザルヴァートル」は「救世主」を、「ザイン」は「存在」を意味する言葉である。
作品内での活躍
蒼穹のファフナー(TVアニメ一期)
真壁一騎が竜宮島を離れ新国連軍の捕虜となった際、マークエルフからコアを移植することで完成した。ロールアウト初期は緑が掛かった白色の装甲にアンカーケーブルユニットやホーミングレーザーポッドを持つ外観だったが、コアの単独再生による再構築後は純白の装甲とスタビライザーのみと言うシンプルなシルエットの機体へと生まれ変わっている。
ノートゥングモデルとは操作感が全く違い、「違う自分になる」のではなく「存在そのものが全く別のものになる」感覚を受け入れられなければ、その真価を発揮できない。
最大の特徴は何よりも同化能力と、それによるによる武器の強化。 竜宮島帰還直後の戦闘では、埋め尽くさんばかりに張り付いた小型フェストゥムを同化して食い尽くし、一周回って正しい使い方になったルガーランス砲(通称同化砲)の一撃でプレアデス型を撃破した。
フェストゥムに対する最終兵器と言えるような性能だがそれ故パイロットへの負担も強く、一騎は同化現象が深刻化し赤眼化・視力低下・半身まひ等を発症し、第一次蒼穹作戦後は昏睡状態に陥ってしまっている。
蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH(劇場版)
クロッシングした総士に「11番の扉で行け」と告げられた一騎が搭乗する。
来主操のミール率いるフェストゥムやマークザイン内への封印から解き放たれたマークニヒトと交戦。また、同化を肩代わりする能力を披露した。
今作よりルガーランス内蔵レールガンが核融合プラズマへと変更され、プラズマ発射が正式採用されている。とはいえ、プラズマ弾がエウロス型を消し飛ばす超威力のビームに変貌するのは流石にマークザインだけである。
蒼穹のファフナー EXODUS(TVアニメ二期)
慶樹島内ファフナーブルクの一角に厳重に拘束された状態で保管されている。
マークニヒトとの共鳴によりクロッシング不全を起こしているが、一方でパイロット不在の状態でありながらジークフリード・システムにクロッシング要求していた。
皆城織姫の指示により真壁一騎が搭乗、マークニヒトとともにインド・シュリーナガル基地へ降り立つ。
街ひとつを丸ごと同化し、フェストゥムの同化により「いなくなりかけていた」パイロットたちの「存在」を取り戻すという離れ業を成し遂げた。ルガーランスは極太ビームどころか同化代替やビームのシャワーなどもはや元の用途が分からない使い方をされている。
世界中がシャイニー☆状態である。
なお、西尾里奈の搭乗するマークノインもマークザイン同様の武器を同化強化する能力を獲得したのだが、本家が張り切りすぎて霞んで見える状態になってしまっている。
蒼穹のファフナー THE BEYOND(劇場版)
しかし祖父・日野洋治がマークザインの生みの親にして父・日野道夫がトリプルシックスと呼ばれる程のファフナーパイロットであったことを思えば当然の結果だったかもしれない…
外部出演
スーパーロボット大戦K
原作とは違いドロドロに溶けるイベントが無いため、最初から再構築後の姿で一騎の元に届けられる。
「同化」という特殊能力が再現されているが、気力低下位の効果にしかならず、その効果自体が決定打にはならない。サイズが40mを超えているにも関わらずMサイズユニットとしては正統派な性能をしている。何故か飛べない。
スーパーロボット大戦UX
詳しくは該当記事を参照。
しっかり再構築イベントを再現された上で搭乗する。今作では飛べる。「同化」の性能が強化されており、気力120以下の敵フェストゥムを次々と同化(即死)しHPとENを回復しつつ無双し始める。
対フェストゥム戦における最強の機体となっており、またそれ以外の相手でもバランスが良い機体に仕上がっている。 1部、2部のTV版と3部の劇場版で武器の性能が変わっており、TV版では近接・格闘寄りで、劇場版では遠距離・射撃に傾いているため、運用方法がガラリと変わるので注意。
マークザイン(楽曲)
一騎の竜宮島帰還シーンから使用されたBGM。ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団の荘厳かつ繊細な演奏が存分に発揮された、作中でも特に印象に残りやすいだろう。
しかし、この曲を最も印象付けるものは使用されたシーンにある。
使用されたシーンは竜宮島帰還以外では対スカラベ型戦・蒼穹作戦終盤・L計画始動・EXODUS第一話長尺版ラストと、印象の割に回数は少ない。
だが、それぞれのシーンが
- 竜宮島帰還→一騎と総士の関係の回復・島内の人間模様の変化
- 対スカラベ型戦→小楯衛戦死に始まる死亡・離脱の連鎖
- 蒼穹作戦終盤→北極ミールによるフェストゥムへの「個体」の概念の祝福 皆城総士の喪失
- L計画始動→生存率の極端に低い危険回避プログラムの開始 参加者全員の死亡
- 第二期一話長尺版→新たな争乱の始まり
と、どれもが始まりを告げるシーンであり、実際には物語の転機を象徴するBGMであると推測できる。
だが、5回中3回のインパクトが強すぎるため、処刑用BGM扱いが定着しているようである。
関連動画
関連静画
関連商品
過去ROBOT魂においてフィギュアが発売されていたが、現在では入手困難である。
と、思ったら10年越しに販売。やったせ!
関連項目
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