ムスペルヘイムとは、
- 北欧神話に登場する灼熱の国。ムスペルと呼ばれる巨人が住む。
- 「鋼鉄の咆哮」に登場する超兵器である。本稿で記述する。
- 機動戦士ガンダム MS IGLOOに登場したヨーツンヘイム級連絡貨客船。第604技術試験隊の母艦として運用され、ゼーゴックの評価試験を行っていたが、1年戦争末期の12月にサラミスの襲撃を受けて撃沈された。
概要
鋼鉄の咆哮シリーズに毎回登場する超兵器航空戦艦。お馴染みの超兵器であり一種の看板の様な扱い。
分類は「超巨大航空戦艦」だが、超兵器戦艦を中心にして左右に超兵器空母を丸々合体させた3胴航空戦艦である。その斬新なデザインから人気は高く、制作監督もお気に入りの超兵器として名前を挙げている。
ほとんどのシリーズにおいて共通するのは、実弾兵器と光学兵器(主にプラズマ系)に加え、高ランクの艦載機を大量に搭載している超兵器。ラスボスの前座として登場することが多い。
鋼鉄の咆哮 ウォーシップコマンダー
- Playstation2版
クルーガー率いる新テュランヌスの新型超兵器。
この頃の最大兵器は「圧縮プラズマ」、複雑な軌道をする高速なプラズマ弾を発射する。一見光学兵器に見えるが移動中の球体は実弾兵器扱いであり電磁防壁では防げない(放出されるエネルギーは光学兵器扱い)。その他の武装は56.0cm、30.5cm砲にミサイル、光学兵器はエレクトロンを搭載している。56.0cm砲は後方には撃てない。
また、開始地点から交戦地点までに距離があり、その間ひっきりなしに航空攻撃を受ける事になる。
艦載機の性能は全体的に高く、対艦ミサイル持つ亜音速機や、ハウニブーシリーズも数機だけだが混ざっている。
前エリアのボスであるテュランヌスよりも耐久力は高いのだが、武装に関しては総合火力が劣っており3胴という特性上、被弾面積が広いため総合耐久も実質ほぼ変わらない。圧縮プラズマ砲の威力も高くはないためあまり強い超兵器ではない。また難易度による性能変化も無いため、HARDではテュランヌスに全性能が抜かれてしまう。
また他の超兵器と違いエリア道中に出現するため、撃破後の「ワレ ○○撃沈セリ~」が表示されないある意味不遇の扱いでもあった。
鋼鉄の咆哮2 ウォーシップコマンダー
引き続き登場、この作品から強敵となる。
F-10「灼熱の北極海」に登場。ヴォルケンクラッツァーの1ステージ前に登場し、今作でもラスボスの前座扱い。
連結状態 | 分離後 | |
---|---|---|
耐久力 | 7000 | 7000 |
装甲 | 対56cm砲防御 | 対56cm砲防御 |
速力 | 36.0kt | 42.0kt |
兵装1 | 61cm砲60口径 | 新型拡散プラズマ砲 |
兵装2 | 小型レーザー | 小型レーザー |
兵装3 | 多弾頭ミサイルVLS2 | 新型圧縮プラズマ砲 |
兵装4 | βレーザー | 重力砲 |
兵装5 | 拡散プラズマ砲 | 61cm砲60口径 |
兵装6 | 圧縮プラズマ砲 | 多弾頭ミサイルVLS2 |
兵装7 | 重力砲 | βレーザー |
3胴という特徴は変わらないが、空母部分は超兵器ペーター・シュトラッサーになっている(艦橋と一部の武装は外されている)。そして今回は空母部分を破棄して戦艦部分のみで独立して行動する。甲板破棄後は速力も上がる。
戦艦部分はグロース・シュトラールに似ているが、後述のPS2版やWSG2と違いそのものではない。
今作から重力兵器「重力砲」を装備するようになる。着弾地点に小型のブラックホールを発生させる無差別破壊兵器であり超兵器だろうがハウニブーだろうがなんでも引き込む。効果は5秒ほどで消えるが、これが非常に強く、40kt程度では引き込まれる性能の上に威力は波動砲の次に高い。
また前作の最大兵器であった圧縮プラズマ砲に仕様変更があり、着弾地点に到達するまでは被弾しても消えず、対象を貫通するようになった。連続HITする上に威力も上がっている。それに加えβレーザーや拡散プラズマ砲、61cm砲や多弾頭ミサイルも搭載している。
艦載機は前作同様、終盤のハウニブーシリーズやジェット機であり、非常に強い。
重力砲は低威力の連続ダメージなため、発生途中に引き込まれれば耐えられるが、連続ダメージによるシステムで2次災害はほぼ確実に起こる。浸水火災で酷い状態になる。
重力砲はプレイヤー側が使用して引き込まれた場合は自爆ダメージもあるが、敵側が使用して引き込まれて場合は一切の自爆ダメージは無し。これによりムスペルヘイムは重力砲を利用してプレイヤーに接近してくる。
重力砲と圧縮プラズマ砲の威力がとんでもなく高いため、前作と違い非常に強い。性能表を見ればわかる通り、分離前の5~7の装備が分離後には1~4に入れ替わるため、戦闘の約7割は圧縮プラズマ砲と重力砲を撃たれることになる。ただし耐久力はハボクックとほぼ変わらないため、案外脆い。
鋼鉄の咆哮2 ウォーシップコマンダー エクストラキット
ムスペルヘイム
難易度NORMALでの装甲が対56cmから対41cmに弱体化した。ただしHARDからは前作と変わらず。ある程度の装備があれば一撃で中破まで持ち込めるくらいには脆い。
エクストラ本編のストーリーでは出てこないが、特別作戦には登場する。後記する改ムスペルヘイムに負けた場合は、弱体化仕様として登場する。
改ムスペルヘイム
エクストラキットのシナリオに登場機会があり、γ-07で登場する。新型圧縮プラズマ砲が他の装備(後記)に変更される。
装甲61の耐久13000、これが2形態分あるため耐久力はヴォルケンクラッツァー以上ある。圧縮プラズマ砲がEKで追加された新兵器「光子榴弾砲」に変わっている。分離前は射数が3もあり、敵AIの射撃が見事に衝撃波と全速の艦が重なるように撃つため、対61cm砲防御の高ランクの戦艦も一撃で大破、もしくは沈む。分離後は射数が減るが、今度は速力が50ktを越える。
重力砲は「超重力砲」に強化されており、自動装填装置と指揮値が強化されたため、1発撃った直後には2発目のチャージが始まる。
光子榴弾砲と超重力砲がエグいほど強いため、EK単体で始めていた場合は余裕で詰まる。難易度NORMALなら超ヴォルケンクラッツァーよりも辛い部分がある。
鋼鉄の咆哮3 ウォーシップコマンダー
Kエリア「灼熱の雹海」にて登場。独立と連合同盟ルートでは究極超兵器の前座。枢軸同盟では登場しない
先に捕らえた枢軸軍兵士からその存在が判明、謎の決戦兵器(重力砲だと思われる)を搭載した超兵器だと判明する。3隻分の膨大な超兵器ノイズを発することから究極超兵器と思われていた。
前作のムスペルヘイムと改ムスペルヘイムを足して割ったような性能になっており、圧縮プラズマ砲と光子榴弾砲を装備している。ある程度のダメージを与えると分離するのは変わらないのだが、鋼鉄の咆哮3では戦艦部分と空母部分がそれぞれが独立して行動する。空母部分はペーター・シュトラッサー級と同じく、拡散荷電粒子砲や43.2cm砲を装備している、そのため今回は3体の超兵器と戦闘することになる。
今作は重力砲の重力が強くなっており、全速で航行していても捕らえられることがあるため、この部分に関してはかなりの賛否両論となっている。ちなみに前作は50ktあれば大体安定して回避可能だった。
デザインは空母部分のペーター・シュトラッサーが前に大きく突き出ており威圧的になっている、戦艦部分は前作までのヴォルケンクラッツァーに似ている。
引き続き改ムスペルヘイムも特別作戦には登場する、性能は通常型をそのまま強化したもの。
鋼鉄の咆哮2 ウォーシップガンナー
グロース・シュトラールを改装し、両舷に空母を繋げた超兵器。二周目以降に登場。ハボクック撃沈の後、南西に出現する。
凄まじい耐久力のあるハボクックとの戦闘の後であるため、残弾に注意したい。幸いに弾薬補給アイテムを落とす駆逐艦が近くにいるので、不安なら補給しておこう。高周回や高難易度の超耐久では弾薬補給アイテムが出ないと詰むので注意。
PS2版ではレーザー戦艦グロース・シュトラールを改装したという設定になっており、中央の戦艦部分がグロース・シュトラールに巨大な推進器を装備したものに変更されている。ある程度ダメージを与えると空母部分が大破し、空撃能力を消失するが、分離はせずに合体したまま行動する。
空母部分はペーター・シュトラッサーと同じく二段式の巨大空母船体だが、デザインは異なる。
よって、「グロース・シュトラールとペーター・シュトラッサーが合体したムスペルヘイム」はPC版にもPS2版にも存在しないので注意(それぞれでどちらかが別物になっている)。
基本的な性能はPC版を基準にしているものの、重力砲が登場しないため、その代わりとしてレールガンを搭載している他、圧縮プラズマ砲も登場しないので他の武装に変更されている。
なお、前述の通り戦艦部分はグロース・シュトラールの改良型だが武装がPC版基準ということで、外見上装備していない61cm砲を撃ってくる(まぁ、レールガンもどこに積んでいるのかは謎だが)。
鋼鉄の咆哮2 ウォーシップコマンダー
Eエリアに登場。ナーウィシアの基地に直接襲撃を仕掛けてくる。
性能は上記ウォーシップガンナーとほぼ変わらず、プラズマ砲や大口径の61cm砲などは変わらないが、レールガンは装備していない。
ウォーシップガンナー2 鋼鉄の咆哮
PS2版の前作まではグロース・シュトラールの改良型という設定であったが、本作では逆の関係になっている。ルートによって交戦する時期が異なり、グロース・シュトラールの前か後かで台詞が違う。
ブラウン、筑波ルートではグロース・シュトラールの前に登場。紅海艦隊をたった一隻で壊滅させた模様。
ヴェルナールートではゲーム後半に登場。主人公シュルツの教官である筑波の親友であり、クーデターの際には脱出を手助けしてくれた天城が乗艦している。
ダメージを与えると空母部分を切り離して、無傷の戦艦部分で交戦を続行。。主人公の副官とドラマを織りな。分離は筑波教官曰く「トカゲの尻尾きり」。
武装が今までのシリーズと比べ相当地味になっており、レールガンどころか光学兵器系統を一切搭載していない。主力武器はというと43.2cm砲と対艦ミサイル、レシプロ中心の航空機という有様である。この扱いに泣くファンも多い。
それを考慮してなのか、PSP版ではレーザー兵器ジェネレーターが全て外されている。あくまで船体のプロトタイプのようだ。
関連動画
関連静画
関連項目
- 鋼鉄の咆哮
- 超兵器(鋼鉄の咆哮)
- ペーター・シュトラッサー (PC版における空母部分)
- グロース・シュトラール (PS2版での戦艦部分)
- ヴォルケンクラッツァー
- コーエー
- マイクロキャビン
- 蒼き鋼のアルペジオ (超重力砲繋がり)
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