メイ・リー("May" Lee Jinju)とは、SNKの格闘ゲーム『THE KING OF FIGHTERS(KOF)』シリーズの登場キャラクターである。初登場は第8作『2001』。
概要
キム・カッファンが開いたテコンドー道場の門下生である17歳の少女。メイは仇名で本名は李珍珠(이진주, イ・ジンジュ)。正義の味方を目指しており、キムを正義の使者と見込んで道場の門を叩いた。格闘では正統派の蹴り技を使う「スタンダードモード」と、特撮ヒーローのようなダイナミックな技を使う「ヒーローモード」の二つのスタイルを使い分ける。
服装はズボンこそ道着だが特撮ヒーローのような大きなベルトを巻いており、眼鏡を頭に乗せて上半身はTシャツ、ヒーローモードでは袖をまくってある人にもらった赤いマフラーにグローブを着けている。当時の女性キャラクターとしては珍しく、3サイズが公開されていない。
『2001』では交通事故に遭ったジョン・フーンの穴埋めに韓国チームの一員としてKOFに出場し、大会の裏で暗躍する犯罪組織ネスツの改造人間と本当に戦うことになる。優勝後にはチャン・コーハンとチョイ・ボンゲを含めてメイに「最高のチーム」と称されたが、自分がいなかったから優勝できたと言う事かといじけたジョンとキムが喧嘩になり、呆れたチャンとチョイに「優勝できたのはメイちゃんのおかげ」と言われた。個別ストーリーのあるタイトルでの出場はこの一回限りとなっている。
『2002』ではスタンダードモードの技名が全て横文字になり、超必殺技の「ゴッズテイルティンカーベル」は神・尾・鈴で神尾観鈴(声優ネタ)、MAX超必殺技は「ディスポジションフロッグ」はこの場所・カエル→けろぴーはここ(Key繋がりで『Kanon』の水瀬名雪)とさらにネタを仕込んでいる。『KOF2002UM』ではディスポジションフロッグ以外の技名が漢字に変更され、それに伴いボイスも全て新録された。
SNKの支持が強い韓国市場を意識し、『2001』『2002』のスポンサーだった韓国イオリス社の「韓国版アテナのようなキャラ」「アイドル的ビジュアルファイター」という要望を受けて制作が開始されたが、徐々に当初のコンセプトからずれて正義のテコンドー娘に落ち着いた。本名はイオリスの担当者から取られている。
『ど根性ガエル』のひろしと『人造人間キカイダー』のジローが混ざったような70年代ファッションは当時韓国で流行っていた日本の作品らしい。2001年当時は日本でもリバイバルされているので時流に乗ったネタではある。生憎ターゲットであった韓国でもあまりウケず、その後の登場機会には恵まれていない。
担当声優
性能
スタンダードモードとヒーローモードの2種類の構えを使い分けて戦うテクニカルキャラ。構え変更(変身)は隙が少なく、通常技や特殊技、一部の必殺技をキャンセルして変身することで隙を減らし、途切れの無いラッシュを仕掛けられる。一方で特殊な仕様が災いしてやられ判定も特殊なようで、一部のキャラからメイ専用コンボを食らってしまう。
スタンダードモードは派生可能な蹴り技を軸とする接近戦特化の構えで、変身による隙消しが出来る技が多い。
ヒーローモードはパンチやチョップを含むダイナミックな打撃が中心となる。ガードが出来ず、通常投げと空中ふっとばし攻撃、『2001』『2002UM』では緊急回避も使えなくなるなど基本システムが制限されるが、全身にガード判定を出す特殊技の「ヒーロー受け」やコマンド投げの「メイ・リーブレイク」を持ち、地上ふっとばし攻撃はガード不能となっている。
『2001』では特定の操作で2つの構えの中間のような第3モード(通称ピョン吉モード)を解放できるが、メイ・リーブレイクのコマンドを入力するとゲームがフリーズするバグがあり、続編以降は修正されて出来なくなった。
関連動画
関連静画
関連項目
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