モウコノウマとは、ウマ科ウマ属に分類される。長らくシマウマとノロバの仲間を除けば野生で生息している唯一のウマの仲間と思われていたが、近年の研究の結果、5500年前に飼われていた家畜馬の子孫であったことが判明した。
概要
漢字で書くと蒙古野馬、つまりモンゴルの野生のウマという意味で、一度、野生絶滅している。もともとはその名の通りモンゴル周辺に多数生息していた。しかし、1960年代に野生で生息していた個体たちが絶滅していまい、ヨーロッパの動物園にしか残っていなかった。そこから動物園たちが計画的な繁殖計画を行い、現在では数も増えてきたので野生へと帰す活動が行われている。
体長は220㎝から280㎝ほど、体高は1mから1.2mほど、体重は200㎏から300㎏ほど。体毛の色は全体的に淡い褐色で、尻尾やタテガミ、尻尾は濃い褐色。このタテガミは常に直立しており、家畜馬のようには倒れない。また、口先は白くなっている。体型はサラブレッドと比較してかなりがっちりしており、華奢ではない。家畜馬同様、草や木の葉を食べる。
年長のメスに率いられた小規模な群れを形成して、リーダーのメスを中心に複数のメスとその子どもからなる。オスは群れの周辺で行動する。繁殖期には、オス同士が群れのメスを求めて争う。
日本においては多摩動物公園と千葉市動物公園で飼育・展示されている。日本においても繁殖を行っており、頭数を増やそうと頑張っている。
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