ユーロピア共和国連合とは、メディアミックス展開しているアニメ作品『コードギアス』シリーズに登場する架空の国家である。首都はパリで、ヨーロッパ全域とアフリカ北部を領土として持つ。
シリーズ本編である「反逆のルルーシュ」ではわずかしか登場しなかったが、外伝作品である「亡国のアキト」では、物語の主な舞台となる。
概要
コードギアス世界において、神聖ブリタニア帝国、中華連邦と並ぶ列強国の一つ。作中では主に、E.U.という略称で呼ばれ、アルファベット表記では「Europia Republic Union」となる。以前は「Euro Universe(ユーロ・ユニバース)」という別名で紹介されていた。三人の大統領と、選挙によって選ばれた四十人委員会(四十人委員会なのに、現在の委員数は200人を超える)を中心に統治される民主主義国家である。
E.U.の起源はフランス革命(史実では西暦1789年に起こった)にあり、この年を革命歴1年とする独自の暦を使用している。フランスで勃発した市民革命の嵐はヨーロッパを席巻し、貴族による旧体制(アンシャン・レジーム)を一掃した。一連の市民革命によってイングランド王国が新大陸への遷都・脱出を余儀なくされたことが、神聖ブリタニア帝国の成立にも繋がっている。一時はナポレオン・ボナパルトが皇帝になろうとしたが、革命勢力によって処刑されたために、以後のヨーロッパは専制君主がいなくなる。
E.U.は、全世界に革命を輸出するという国是を持つ、左翼的な共和制国家となっている。しかしその内実は、カリスマ性を持つリーダーの不在による衆愚政治と、落選を恐れる政治家達による大衆迎合的な政治がまかり通る、腐敗した脆弱な国家となっている。それはまさに民主主義の末期症状であり、皇帝シャルルからも「権利を平等にしたために、人気取り政治に堕している」と名指しで批判されるほどである。
「亡国のアキト」の主人公である日向アキトを始めとする、ヨーロッパ在住の日本人達を、ブリタニアと同様にイレブンと呼んで差別し、隔離収容している。これは敵国であるブリタニアに占領された日本人を「敵性外国人」と位置づけたためでもあるが、同時にブリタニアの軍事力を恐れる宥和派による「敵国への媚び」でもある。
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関連項目
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