サンセットトラジェクトリー(Sunset Trajectory)とは、ヨーヨージャムが販売していたヨーヨーの名である。
概要
2003年発売。デイヴ・ガイグルとビル・デ・ボイスブランクのシグネイチャーモデル。
「ヨーヨージャム・ハリケーンカマイタチ」と同時開発で、こちらは金属リムが搭載されていないバージョン。
「ヨーヨージャム・ビルデボイストラジェクトリー」の発展形ともいえる。
レスポンスシステムがゴム製Oリングとなり、無改造でもとても戻りがよい。
当時のルーピングヨーヨーは、いわゆる「ナイスペレイダー」が全盛期であり、無改造で使いやすいヨーヨーはあまりなかった。
そのため、中級者用ルーピングモデルとして一定の地位を得た。
初期型は、当時のルーピングヨーヨーとしてはかなり広いギャップ幅を持っており、サイドキャップも他のジャムヨーと同じく塩ビの平面キャップだった。
のちに、他社のルーピングヨーヨーと同じくドームキャップが採用されるようになった。
ドームキャップは本体に対して段がつくようにはめ込まれていたのだが、これがさらに後のロットでは、段がなくツライチになるように改良された。
ギャップ幅もどんどん狭くなっていき、最終的にはストリングの太さギリギリまで狭まっている。
2006年頃、ボディ形状を修正し、ドームキャップとストリングギリギリのギャップ幅を持つ「サンセットトラジェクトリーNXG」が登場した。
2012年、「ヨーヨージャム・アンリーシュト」に交代する形で生産終了。
デザイン
このように、優れた性能とユーザーフレンドリーさを持つ優秀なルーピングヨーヨーなのだが、初期型はキャップデザインがとにかくひどいことで有名だった。
こちらが初期型の写真だが、ポップ体ででかでかと書かれたSUNSET★TRAJECTORYのロゴと、マンガの爆発のような八角形の星形の背景が全てを台無しにしている。
町工場のおっさんのセンスが悪い方に発揮された、80年代の駄菓子屋玩具のようなデザインになってしまった。
繰り返すが、これは2003年発売で、当時のハイパーレイダーより高価なヨーヨーなのだ。
しかし、ヨーヨージャムにはデザイン面にも優れたプレイヤーが多数所属していた。
彼らは、素朴すぎるデザインだったヨーヨージャムのヨーヨーを大幅に改善していくのだが、サンセットトラジェクトリーにもリニューアル時に大鉈が振るわれた。
第2版ではカラー印刷が採用され、その名の通り「夕日をバックに悠然と飛ぶ鳥のシルエット」の絵となった。
第3版以降とNXGは、上記商品画像のような猛々しきハクトウワシのデザインになった。
メンテナンス
Oリングレスポンスのヨーヨーは、ストリングの先にロウを塗っておくと当たりが柔らかになる。
ベアリングサイズがジャム小径(サイズB)で、深く埋め込まれているため、ベアリングの交換はかなり困難である。
関連動画
関連項目
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