ライダーキックとは、『仮面ライダーシリーズ』に登場するヒーロー「仮面ライダー」の必殺技の一つである。
概要
仮面ライダーが敵怪人にとどめを刺すために使われる必殺技にして「変身ベルト」「バイク」などと並ぶ仮面ライダーの代名詞。
基本形である1号・2号の場合、高く飛び上がって空中で身体を前転させ、「ライダーキーック!」と叫びながら飛び蹴りを食らわせる(黙って攻撃しないの…?とか言うな!)。
あまりの人気ぶりにこれを真似して怪我をする子供が続出したため、番組内で本郷猛自ら「仮面ライダーのライダーキックはな、仮面ライダーだからできるんだ!」と注意喚起を促すほどだった。良い子のみんなも真似しないように!
キックの仕方はライダーごとに違いがあったり、一人で様々なキックを持つライダーもいる。
また、アマゾンライダーやRX、響鬼のようにライダーキックがメイン必殺技ではないライダーも存在する。
各キックの名前も各ライダーごとに違い、「ライダーキック」が正式名称のキックであるライダーは歴史上少ない(強化前BLACK、アギト、カブト等)。
由来
ライダーキックの初出は『仮面ライダー』の第1話「怪奇蜘蛛男」だが、「ライダーキック!」と叫びながらキックするのは実は第3話「怪人さそり男」 でのライダーの能力テスト中の事であり、「ライダー◯◯!」と叫びながら技を繰り出すのは第2話「恐怖蝙蝠男」での「ライダー投げ」が最初である。
ちなみにその第3話では、ライダーキックではなく「ライダーシザース」(呼称付き)でさそり男にトドメをさしている。
では、ライダーが「ライダーキック!」と叫びながらライダーキックで怪人にトドメをさしたのはいつなのかというと、第4話「人喰いサラセニアン」であり、この技に限らず初期は技が決まる直前に技名を呼称していた。
主なキック
この項目では特徴的なライダーキックを挙げる。
とりわけ、平成ライダー以降は撮影技術の発達により、CGを活用したキックが多数登場した。
電光ライダーキック(旧1号ライダー)
第13話でトカゲロンに破れた仮面ライダーが立花藤兵衛との特訓で編み出した、通常のライダーキックの2倍の威力を誇る新必殺技。通常は片足だけで蹴るが、電光ライダーキックは両足で蹴るのが特徴。
…とはいえ、劇中ではトカゲロンが蹴ったバーリア破壊ボールを蹴り返す時にしか使用されなかったため、キックの威力自体はイマイチわからない。
後年においては、漫画『仮面ライダーSPIRITS』第1話にて新1号がコウモリ怪人へのとどめにこの技を使い、各種ゲームでも1号の最強クラスの必殺技として設定されていることが多い。
ライダーダブルキック(ダブルライダー)
ライダー1号とライダー2号が二人の力を合わせて同時にライダーキックを食らわせる、通常のライダーキックの2倍以上の威力を持つ合体技で、初登場は第40話。
ある意味「伝説の技」とも言えるキックで、TVや劇場版でダブルライダーが揃って登場した場合のほとんどが、この技を使い強敵を撃破している。
なお、「ライダーダブルキック」と呼称するのは第49話からで、以後は第50話のサブタイトルや、『仮面ライダーBLACK RX』でゲスト出演したときに「ダブルライダーキック」と表示・呼称した時を除けば、1号と2号が同時にライダーキックを放つ際には「ライダーダブルキック」と呼称しているため、この技の正式名称は「ライダーダブルキック」である。
ちなみに、他のライダーが二人でライダーキックをした場合も便宜上こう呼ばれる場合があり、3人でのライダーキックは「トリプルライダーキック」とも称される。
Xキック(Xライダー)
Xライダーが使う必殺技。
ベルトから引き抜いた万能武器「ライドル」を形態の一つである「ライドルスティック」にして空中に放り投げ、それを使い鉄棒の大車輪の要領で回転、空中へ飛び出し手足をXの形に広げてエネルギーを溜め、前方宙返り後に蹴り込む技である。なお、ライドルを用いなくてもXキックと呼称される場合がある。
劇中では変身バンクと同様に必殺技バンクが使用され、『仮面ライダーX』前期の見せ場の一つとなっている。
また、第28話「見よ!Xライダーの大変身!!」に登場した新必殺技「真空地獄車」の締めに使用される蹴りもXキックである。
これは、巴投げの姿勢で空中に放り投げた敵に向かって、両足(踵?)で地面を蹴った反動で接近し、背後から地面に向かって蹴り落とすというバリエーションである。
Xキックでの敵怪人撃破数は凄まじく、全35怪人中21体をこの技で葬っている。
また、真空地獄車での敵怪人撃破数は7体であるため計28体をXキックで倒した計算になる。
キック技の種類が豊富な傾向にある昭和ライダーの中で、一つの決め技で戦い続けたライダーは珍しい。
Xキックは、名実ともにXライダーを代表する技だと言えるだろう。
超電子ドリルキック(仮面ライダーストロンガー)
『仮面ライダーストロンガー』第31話で超電子ダイナモをセットして超電子人間に生まれ変わったストロンガーが、最初に放った超必殺技。
チャージアップした後、空中で体をドリルのように回転させながらキックするというもので、使用例は…
- それまで散々苦戦させられていたデルザー軍団のドクロ少佐の首をはね飛ばして倒した。
- 岩石男爵の首をはね飛ばした(とどめ技は超電三段キック)。
- ジェネラル・シャドゥとの最終決戦で放って、シャドゥを苦しめた(とどめ技は超電稲妻キック)。
- 罠にはまったダブルライダー(ライダー1号2号)の救出時に使用。
- 『仮面ライダー(スカイライダー)』第21話でネオショッカー怪人・クラゲロンを倒した。
…と他の超電子技に比べると出番が多い。
しかし、ダブルライダー救出時とクラゲロンにとどめを刺した時はチャージアップをしておらず、そのことについての劇中での説明もなされていない。
スーパーライダー◯◯キック(仮面ライダースーパー1)
スーパー1の必殺キック技は、「旋風スーパーキック」「スーパーライダー梅花二段蹴り」を除き、全て「スーパーライダー◯◯キック」であり、◯◯には色々な名称が入る(「スーパーライダーキック」という基本技が存在するわけではないので注意)。
空中で赤心少林拳の型を決め、さらに飛び回ったり回転したりした後に高速で怪人にキックを叩き込む。
スーパー1といえばファイブハンドの印象が強いが、それでも敵へのとどめはキックが多く、中でもドグマの支配者・帝王テラーマクロを倒したスーパーライダー月面キックや、ドグマの幹部・メガール将軍を倒したスーパーライダー閃光キックの使用率が多い。
シャイニングライダーキック(仮面ライダーアギト)
アギトの最強フォーム、シャイニングフォームの必殺キック。 構えを取った後、アギトの前方に青く光るアギトの紋章が浮かび上がって6本角を展開。助走をつけて飛び蹴りを繰り出し、紋章を突き破って加速し強烈な蹴撃を喰らわせる。最終話では紋章を2つ展開させ、足に炎を纏った実に2倍の威力の強化シャイニングライダーキックを繰り出した。
演出面で後のディケイドのディメンションキック、オーズのタトバキック、キックではないがブレイドキングフォームのロイヤルストレートフラッシュの先駆けと言える。
ドラゴンライダーキック(仮面ライダー龍騎)
龍騎のライダーキックは前述の「CGを活用したキック」の草分け的存在と言える。
必殺技を発動させるファイナルベントのカードを使うと、龍騎の契約モンスターであるドラグレッダーが現れ、飛び蹴りをする龍騎と共に宙に舞い上がり、炎を放射する。ここまで全てCGを用いた演出である。
これまでにもキックのエフェクトやキック後の爆発などにCGを使用した事はあったが、キックのシーンがバンクでなおかつCG合成をフル活用したキックはライダー史上初と言っていいだろう。
技術こそ稚拙な面が見受けられたが、これ以降特撮にCGが欠かせない演出となった。
クリムゾンスマッシュ(仮面ライダーファイズ)
ライダーキックにアイテムを組み込んだ元祖はファイズである。
普段はトーチライトとして使われるファイズポインターへ、ファイズギア各種を作動させる鍵となるミッションメモリーをセット後、怪人へ光を照射することでロックオン状態となる。
敵を捕捉した光にはドリルのようなエフェクトがかかり、エクシードチャージで力を集約させた右脚で押し込むような演出が加えられた。
後に登場したアクセルフォームでこの技を使った際は、フォームの特性である高速移動を駆使したキックに変わった。
「1体の怪人に何度もクリムゾンスマッシュを発動させる」「複数の怪人を同時にロックオンしキックする」という演出は今でも「最高のキック」と評するファンも多い。
ちなみに、変身用以外のアイテムを組み込むライダーキックは同作品のライダー(カイザ・デルタ等)を除くと、他には電王(ロッドフォーム)とフォーゼ(ベース・エレキステイツ)の2例だけである。
バーニングディバイド(仮面ライダーギャレン)
『仮面ライダー剣』に登場するライダー・ギャレンの必殺技。「ファイア」「ドロップ」「ジェニミ」のラウズカードを使い、分身した状態で反転ドロップキックを放つ。融合係数の低かった当初は分身を撹乱として使っていたが、恐怖心を克服してからは分身との同時攻撃となる。
一部ファンの間では「バーニングザヨゴ」の通称で親しまれ、ギャレン同様コアな人気を持つ。
ライダーキック(仮面ライダーカブト)
ひそかに仮面ライダー35周年を記念したカブトのライダーキックは従来の飛び蹴りを含め数多くのバリエージョンがある。その中で最も多く使われたキックは回し蹴りである。 意外にもライダー史上初の回し蹴りであった。
カブトが相手に背中を向け、敵が襲いかかってきた所にカウンターの様にハイキックを食らわせる。平成ライダーでは初めてライダー自身が技名を言うライダーキックでもある。
ちなみに同作には、「ライダーキック」という名の必殺技を持つライダーがカブト以外にも3人(ガタック、キックホッパー、ダークカブト)存在する。
ダークネスムーンブレイク(仮面ライダーキバ・キバフォーム)
キバのライダーキックは吸血鬼をモチーフにしたライダーらしく、風景が夜になるという演出がある。空高く飛び上がり、満月を背景に飛び蹴りを放つ。命中後、敵が打ち付けられた壁にキバの紋章が浮き出る。
大きなお友達には好評な演出だったが、実際に夜になるまで待ってから撮影する必要があるため、撮影時間がかかってしまう欠点があった。
加えて「子供が怖がる」という苦情もあった事も重なり(ただしこの説はソース不明)、このキックを使う回数は話が進むにつれ徐々に少なくなってしまった。
ジョーカーエクストリーム(仮面ライダーW・サイクロンジョーカー)
二人で一人の仮面ライダーWの必殺技。
ジョーカーメモリをマキシマムスロットに装填し、敵にドロップキックを放つのだが、キックを放つ瞬間にWが真っ二つに分離し、サイクロンサイドとジョーカーサイドが時間差でキックを行うという(ある意味)Wを象徴する必殺技であった。「半分こキック」の異名を持つ。
トリプルエクストリーム(仮面ライダーディケイド&W)
劇場版『MOVIE大戦2010』でディケイドとWの二人で使った必殺技。
二人なのにトリプルというややこしい名前だが、これはディケイドがWをファイナルフォームライドしてWが文字通り真っ二つに割れ、W・サイクロンサイクロンとW・ジョーカージョーカーに分離した結果である。
タトバキック(仮面ライダーオーズ・タトバコンボ)
オーズの基本となるタトバコンボが、スキャニングチャージして放つキック。
足がバッタのように変形し、大きくジャンプした後、3つの輪をくぐって蹴りつける。
タトバの必殺技はメダジャリバーを使った剣撃が多く、キックの使用回数は少ない。
平成ライダーきっての不遇キックと言われ、ことごとく敵のトドメをさせないという特徴を持つ(最終話でようやく決まったかと思いきや、怪人は第三者の手によってすぐ復活した)。
劇場版では多くの戦闘員を一度に倒したり、「WONDERFUL」ではガラ・怪物体へのとどめの一撃を放つなど、打って変わって活躍を見せた。
ライダーロケットドリルキック(仮面ライダーフォーゼ)
2011年放送の最新作『仮面ライダーフォーゼ』の必殺技。ロケットとドリルのモジュールを装備し、レバーを再起動し「リミットブレイク」を行う事でモジュールをフルパワーにし、ロケットの推進力とドリルの貫通力を利用しキックを放つ。
敵怪人・ゾディアーツのエネルギーが溜まっている場合は宇宙でキックをすることになり、「ライダーロケットドリル宇宙キック」という呼び名に変わる。フォーゼは他の必殺技も「ライダー○○」という呼称で統一されており、ある意味では原点回帰の必殺技名とも言える。
実は宇宙でライダーキックをしたライダーはフォーゼが最初ではなく、劇場版で仮面ライダーカブト・ハイパーフォームが宇宙でハイパーキックを放っている。
ちなみに、主役ライダーでは珍しい、左脚でのライダーキックである。
関連動画
※本編の動画は運営にライダーキックされてしまうのでこちらでご了承ください。
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関連項目
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読み:ライダーキック
初版作成日: 11/10/02 23:50 ◆ 最終更新日: 12/05/24 11:44
編集内容についての説明/コメント: なぜかモバイル版大百科で記事が表示されないのでそこを修正・加筆
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