ライブラリーアウトとは、トレーディングカードゲームにおいて、ライブラリー(山札)を切らして負けることである。別名は山札切れ、デッキデスなど。
概要
トレーディングカードゲームにおいて、ライブラリーを使わないものは存在しない。TCGによっては、このライブラリーを簡単に0にできるデッキが存在するため、それを狙ったデッキが作られることもある。
マジック:ザ・ギャザリングの場合
カードがないライブラリーからカードを引こうとしたプレイヤーは、状況起因処理により、次の優先権発生時に敗北する。つまり、ライブラリーが空になった段階では敗北せず、その次のドローまで敗北することはない。
また、ライブラリーからカードを引くことを置換してしまえばこのライブラリーアウトによる敗北は阻止できる(研究室の偏執狂を自分がコントロールしてれば敗北どころか勝利する)し、そもそも何らかの理由により敗北することがなくなっていれば(白金の天使を自分がコントロールしている場合が典型例)敗北することはない。
逆に、ゲーム開始時にライブラリーが6枚以下しかない場合、最初のターンのアップキープ時に敗北してしまう。通常のゲームでは起きないが、たとえばShahrazadでサブゲームを始めたり、大量にパーマネントカードをコントロールした状態で解放された者、カーンの-14能力を起動した場合に起きる。
遊戯王の場合
遊戯王の場合も、ライブラリーからカードを引こうとしたときにライブラリーが空の場合は敗北する。MtGとは異なり、引くことを置換する効果ではこの敗北を免れることはできない。ライブラリーが空になった段階で敗北すると勘違いしている人が多いが、そうではないので注意。
ポケモンカードの場合
山札が0のときに自分の手番を迎えると敗北する。
ヴァイスシュヴァルツの場合
山札がなくなっただけなら、リフレッシュ(控え室(他のTCGでいうところの墓地・捨て札置き場)をシャッフルし新たな山札にした後、デッキの上から1枚をクロックに置く(クライマックスが出てもキャンセルなし))だけで、通常は敗北することはない。山札も控え室も空になった場合のみ敗北する。ただ、通常はこのようなことが起きることはない。
デュエル・マスターズの場合
最後の一枚を引いた瞬間を含め、山札のカードがなくなった瞬間、敗北が決定するため、MTGや遊戯王などと微妙にルールが異なっている。
また、デッキは41枚以上にも39枚未満にもできないため、環境やプレイヤーの得手不得手等にもよるが、比較的ライブラリーアウトが狙いやすいTCGという見方もできる。
初期環境で猛威を振るった直接相手の山札を破壊するカードは悉くプレミアム殿堂(実質禁止カード)になり一時期環境から消滅していた(これらのカードを用いた戦術が低年齢層に不評だった、遅延行為等トラブルの原因であった等諸説あり)が、現在はプレイング次第でライブラリーアウトを狙えるデッキタイプが複数存在する。
ヴァンガードの場合
ポケモンカードやデュエル・マスターズ同様、山札がなくなったとき、直ちに敗北する。
現実的なデッキで相手の山札切れを狙うデッキを作ることはほぼ不可能であるが、一方で「自分の効果で山札からカードを引っ張りすぎた故にデッキ切れになる」ケースは、特定のデッキで非常に多い。
自分の敗北条件のため、デッキからカードを特定の場所に置くことを求められるダークイレギュラーズやグランブルーなどのクランを使用している場合、デッキ枚数に細心の注意を払う必要がある。
バトルスピリッツの場合
自分のターン開始時(スタートステップ)に山札がない場合、そのステップで敗北となる。
バトルスピリッツの場合、6属性の中で青属性の特色にデッキ破壊があるため、現実的にライブラリーアウトを狙う手段が多数存在する。和製TCGでライブラリーアウトを狙うことが容認・サポートされている珍しいカードゲーム。
WIXOSSの場合
ヴァイスシュヴァルツ同様、デッキがなくなっただけでは敗北しない。デッキがなくなった場合、その状態で可能な限り進行中の処理を済ませ、全て終わったらトラッシュを全てシャッフルして新たなデッキにした後、ライフクロスが1つトラッシュに送られる。この処理はリフレッシュと呼ばれるが、リフレッシュで敗北することはない。
だが、この処理を悪用したループコンボで相手のデッキを削り、ライフクロスを削ることで「1回アタックするだけで勝利」の状況を作り上げられてしまうという、ライブラリーアウトによる間接的勝利を行うデッキが登場してしまったため、1ターンに2回ターンプレイヤーのリフレッシュが発生した場合強制的にターンエンドとなる、他のTCGではまず見ないようなルールが追加された。
Shadowverseの場合
ライブラリーの一番下に「死神のカード」が入っており、それをドローすることで敗北となる。
相手のデッキを削る事が出来るカードは非常に少なく、相手のライブラリーアウトを狙ったデッキも一応は存在するが勝率は芳しくない。
ドラゴンクラスにおいては、自身の手札を削って効果を得るカードと手札を削った際にドローする効果を組み合わせることでデッキを削るディスカード型のデッキタイプが存在するが、削り切ってしまうともちろん敗北なのでただの自殺である。
ロイヤルクラスには「死神のカード」を「勝利のカード」に置換する効果を持つカードが存在し、ライブラリーアウトすることで敗北ではなく勝利することが可能になっており、一定の勝率を上げている。
関連動画
MTGでライブラリーアウトを現実的に頻繁に実現させるデッキとしてMoMaが存在する。その動画はこちら。
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関連項目
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