ラウダ・ニールとは、テレビアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の登場人物である。
概要
兄さんを止めたければ自分で止めなよ(Season1)
アスティカシア高等専門学園のパイロット科3年。ジェターク寮副寮長。隙あらば前髪の分け目(左)を右手触っている青年。
ベネリットグループ内御三家企業ジェターク・ヘビー・マシーナリー(ジェターク社)CEOヴィム・ジェタークの息子だが、別姓である。
グエル・ジェタークとは異母兄弟の関係であり、同学年ながらグエルの方が兄でラウダは弟。初期の時点ではジェターク姓を持つグエルがジェターク寮長兼決闘委員会メンバー兼「ホルダー」と立場が上であったため、下級生のフェルシー・ロロ、ペトラ・イッタと共にグエルの連れ添いというポジションでしか無かった。最も、上記の台詞をスレッタに言い放ったことで、グエルがああなるとは思わなかっただろう。
兄のグエルが会社の後継、ミオリネ・レンブランの婚約者という立場にありながらドミニコス隊のエースパイロットを目指さんとする野心家なのに対し、弟のラウダは冷静で理性的。義弟という立場もあってか、ヴィムの指示には忠実的である。
グエルに対しては基本不干渉だが、会社やグエルの立場に関わることは肯定的になるように動く。また、「兄さんはどんな不利な条件でも決闘を拒まなかった。ガンダムならどうにか出来るだろ?」などの台詞から、グエルに対するリスペクトを貫いている。
しかし当のグエルが決闘にてガンダム史上最速の三連敗スレッタ・マーキュリーとエラン・ケレスに敗北を喫したことでグエルがジェターク寮から追い出されてしまう。ついでに自身のディランザを勝手に使われてコマ切れにされた。
後を託されたラウダはジェターク寮長と決闘委員会のメンバーの座を引き継いだ。
このような経緯がありながらも、グエルに対する重い兄弟愛リスペクトは健在であり、むしろ第3話以降スレッタに対するヘイトを高めていく。
というのも、グエルがスレッタとの決闘で勝っていればホルダーの座は守られ、愚鈍な女スレッタに婚約を申し込むことも無かった。ジェターク寮追放の原因となったエランとの決闘の目的も、彼に対するスレッタへの接近禁止と完全に私情で動いていた。
結果ラウダ目線で見ると、グエルが落ちぶれたのはスレッタのせいということになる。
そのため、とある戦いでスレッタが追い詰められた時、立会人でありながら「墜ちろォ! 水星女ァ!」と、同席していたセセリア・ドートがドン引きする程の豹変っぷりを見せていた。
10話では逆に「水星女が来なければ……」と言ったペトラを宥め、行方不明になったグエルを心配していたが……
その高潔さが……傲慢さが……兄さんの罪だ!(Season2)
「お前が来てからおかしくなったんだ、何もかも」
前髪を弄る癖は相変わらずながらも、着ている服はいつもの制服ではなく父ヴィムと同じデザインのもの。プラント・クエタの事件は事故として情報統制されたことで、事故の犠牲となった父に代わりジェターク社のCEO代理に就任した。
一方、「ランブルリング」で上記の台詞を吐くなど、一連の事件で以前よりもスレッタ憎しが増していることが上記の台詞から読み取れる。結果は途中で乱入してきたソフィ・プロネの操るガンダム・ルブリス・ウル(実戦仕様)に倒され意識不明。その間、戦場と化したフィールドではフェルシーが自身のディランザを盾にすることで、ラウダを庇っていた。
その後、新CEOとして執務に復帰したラウダの前にグエルが現れ……
グエルの出奔、父の死、ジェターク社の重圧と責務にランブルリングでの負傷と心身共に張り詰めていた最中に再開したため気絶、一時的に休養した。
なお、ランブルリングの時からペトラはラウダに好意を抱いており、スレッタとグエルが3度目の決闘をする頃には2人の関係が寮内に広まっていた模様。
兄弟の再開時に秘書として立ち会う位だから流石にね
しかし、グエルとミオリネが婚約関係になり、両者は会社や総裁選の事で深く関わるようになる。
ラウダにしてみれば、兄を慕っている自身よりも利害関係を重視して嫁に入り込むグエルに多少の不満があっただろう。
むしろ、スレッタに対しては「空っぽの水星女」と自身の憤りをぶつけつつ、彼女を含めたアーシアンに対しては自身やフェルシーを守ったことに感謝するなど、態度を軟化させていた。
そしてここからミオリネ絡みで周囲に災いが降り注ぐようになる。
- 何故かジェターク社に置かれているガンダム・シュバルゼッテ
(厳密にはヴィムとプロスペラ・マーキュリーが極秘で進めていたものだが。) - 地球での惨劇
(表向きはミオリネが起こしたことになっている。) - シャディクよりヴィムを殺したのがグエルだと告げられる。
(無論グエル本人の口からこれまで告げられなかった事実だが、仮に知っていたとしても共に背負うつもりだった。むしろ1人で背負おうした所がラウダの怒りである。) - デートを反故にされたペトラがノレア・デュノクの無差別テロに巻き込まれ重傷。
結果、ラウダにとってミオリネは「魔女」とみなし、グエルは魔女に付け込まれた存在と見るようになる。
一連の出来事の後、シュバルゼッテの前で憤りを隠せずにいた。
結果、矛先をスレッタではなくミオリネに向け、シュバルゼッテ単機でミオリネらが乗る宇宙船に襲い掛かる。止めに来たグエルと交戦する。
【注意】第23~24話のネタバレが含まれます。
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データストームに苦しみつつも、シュバルゼッテの性能差でグエルのディランザを追い詰める。そして、接近戦にもつれ込んだ時、グエルがビームトーチを下げる。
瞬間、ラウダはグエルと始めて出会った時のことを思い出し、自らの過ちに気づく。
グエルの本音を聞いたラウダは涙を流し謝るも、止めを刺されたディランザは既に手遅れ。
ヴィムの時のように爆発寸前であったが……
詳細は二人共バカなんすか!の記事を参照。
グエルと和解後、再びクワイエット・ゼロに向かおうとするスレッタに対し「兄さんと一緒に帰って来なければもっと許さない。」と彼女が落としたホッツさんを渡し帰還を望む。
搭乗MS
ディランザ(ラウダ専用機)
通常のディランザと同じカラーリング(水色)だが、ブレードの角が2つあったり、斧をメイン装備にしているなどいくつか違いが見られる。
元々Season1の時点で所有していたのだが、グエルが勝手に搭乗して使い物にならなくなってしまった。
Season2では「ランブルリング」にて搭乗。バトルロワイアル方式の戦いで他のMS同様エアリアルを狙うものの、突如現れたガンダム・ルブリス・ウルによって頭部を潰されてしまった。
ガンダム・シュバルゼッテ
白黒を基調としたカラーリングで、大剣は剣と銃としての機能を併せ持つ。
更に、パーメットスコアを上げることで大剣はガンビットとしての真価を発揮する。
ディランザ(グエル専用機)との戦闘に用いられ、ガンダムとしての性能差を大いに発揮した。
関連動画
関連項目
- ガンダムシリーズの登場人物一覧
- 機動戦士ガンダム 水星の魔女
- アスティカシア高等専門学園
- スペーシアン
- ディランザ
- ガンダム・シュバルゼッテ
- グエル・ジェターク - 異母兄弟の兄
- ヴィム・ジェターク - 父親
- ペトラ・イッタ - ジェターク寮のメカニック担当兼ラウダの秘書
- スレッタ・マーキュリー(←兄を凋落させた水星女ァ)
- ミオリネ・レンブラン - (←兄に付け込む魔女)
- 決闘委員会
- ガルマ・ザビ(髪の毛をいじる癖が似ている)
- 墜ちろォ! 水星女ァ!
- 殺してやるぞ天の助
- お兄ちゃんどいて!そいつ殺せない!
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