ラチェット&クランクとは、主にインソムニアックゲームズが開発、ソニー・コンピュータエンタテインメントが発売しているゲーム「ラチェット&クランク」シリーズの総称、またはそのシリーズの第一作目のゲーム「ラチェット&クランク」の呼称である。現在、「ラチェット&クランク」シリーズの最新作は「ラチェット&クランク FUTURE2」(2009年11月19日発売、PS3)
。略称は一般に「ラチェクラ」や「ラチェット」など。後述するFUTUREシリーズは「FUTURE」と呼ばれることもある。本項では以下「ラチェクラ」とする。
概要
ラチェクラシリーズの第一作目である「ラチェット&クランク」は、PS2初期の、PSが発売してから8周年目の節目の日であった2002年12月3日に発売された。PS2とセットで入っていた「同梱版」として「アクションパック」も発売されているので、「これがPS2で一番初めにプレイしたゲームだった!!」という人も少なくないだろう。また、初期の頃(2など)に放映されていたテレビCMは、ユニークでインパクトが強い内容のものが多かったので覚えている人も多いのではないだろうか。
ストーリー
端的にいうと、主人公であるラチェットがロボットのクランクなどと協力し、数々の惑星をめぐりながら、ガラメカ(武器)を駆使して悪と戦い、銀河の平和を守るというよくある王道的なストーリー(シリーズの作品のほとんどはこういった内容)である。しかし、そのストーリーの中のキャラクターたちの愉快な会話が独特で面白く、それが病み付きになる人も少なくない。また、ストーリーが分かりやすく、小さなこどもでも大人でも楽しめるような構成となっていて、これもまたプレイヤーを惹きつける一因となっている。
システム
攻略
主に惑星を探索し、手に入ったアイテムや他の惑星の情報を元に次の惑星へ進んでいくというシンプルなものである。だが、惑星攻略の道中には、補助ガラメカを使ったパズルや、ちょっとした謎解き、SASUKEのようにアクションを駆使するところ、ミニゲームなどがあり、シンプルながらもステージ全体を通して飽きない設計になっている。
難易度
難易度は、どの作品も、普通に敵を倒して強いガラメカを使っていけばどんな人でも簡単に攻略できる程度の難易度である。特に、2以降の作品は「アップグレード」により武器・体力がどんどん強くなっていくので、何回もやっていれば小学生でもクリアできる。しかし、ラチェクラはぶきガラメカの使いかた次第で難易度が驚異的に変わるのが大きな特徴だ。
例えば、各作にある最強のガラメカ(武器)を使えば、どんな敵(ボス)でも一瞬で撃破してしまうほどのヌルゲーになってしまうし、まったく攻撃系のガラメカを使わない(標準装備であるオムレンチのみで戦う)となれば、ザコ敵でさえ一苦労の詰むこと間違いなしの苦労ゲーにもなる。アクションゲームが得意な人も、そうでない人も楽しむことができるゲームというわけだ。
やりこみ
特に2以降はやりこみ要素が非常に多いのも特徴の一つだ。
- ホバーボードやバイクを使ったレースなど、数々の「ミニゲーム」
- 特別な行動をすると獲得できる「スキルポイント」
- 各惑星に隠されている「(ゴールデンなど)ボルト」
- 2から実装された、経験値をためるとHPやガラメカが強化される「アップグレード」
など、アクションゲームにしてはやりこみ要素が満載である。この豊富なやりこみ要素を一つ一つクリアしていくのもラチェクラの醍醐味であるといえるだろう。これらのやりこみ要素をクリアしていくと、特典としてさまざまなおまけ要素が解禁される(ラチェットの服装・顔サイズ変更、ステージ反転など)。そして、最後の最後までやりこんだ人しか見ることができない「インソムニアックミュージアム」(文字反転)なども用意されている。
チャレンジモード(二週目以降)
ラチェクラは、前述したようにやりこみ要素が非常に多い。その中でも「アップグレード」などには多額のお金(ボルト)がかかる。また、HPやガラメカを最大までアップグレードさせることも大変な作業である。これらをすべて達成するために同じところをひたすら往復して1週目でこなすというのは大変なうえに面倒だろう。
そこで、ラチェクラには「チャレンジモード」(実質2週目)というものが用意されている。ストーリーはまた初めからになってしまううえ、敵がさらに強力になるものの、さまざまな特典がつく(HPやガラメカがさらにアップグレード、ボルトや経験値が大量に獲得できるなど)。このチャレンジモードの爽快さから、「ラチェクラは二週目から」という意見も多い。
「インソムニアックミュージアム」
ラチェクラシリーズにおいて、最後までやりこんだ人に与えられるご褒美、それがインソムニアックミュージアム(上記同)である。インソムアックミュージアムは、主な開発元である「インソムアックゲームズ」の会社内部を基にしてあり、没キャラや没アイデアを見ることが出来たり、隠しミニゲーム、爆発のエフェクトテストなど、ここでしかできない楽しい仕掛けが盛りだくさんである。ラチェクラプレイヤーにとってぜひ一度は行っておきたいところである。
Q.出現しない・・・。
A.まず、これが出現する作品は限られている。現在確認されているのは「2」「3」「5(名称がクライムツリーハウスとなっている)」「クランク&ラチェット(同)」「FUTURE2」のみである(間違っていたら報告お願いします)。これらの作品で出現しない場合、まだやりこみが足りていない可能性が高い。スキルポイントなどをよく確認してみよう。また、それらの条件をクリアしていなくても出現する隠し方法がある場合もある(ヒント:ワープ、時間)。
※出現しない作品でも、開発秘話を聞けたり、特別ムービーを見られたりできるようになる。
ガラメカ
ラチェクラシリーズでは、ストーリーを進めるのに必然的にガラメカを活用することになる。ガラメカは、一つ一つが個性的な特徴を持っていて、バリエーションが豊富である。そのたくさんのガラメカを、場面に応じて使えるようになることで、攻略は一気に楽になる。「そのガラメカがどのような特徴を持っているのか」を把握しておくのは攻略にとって重要なことだ。
ここからは、シリーズを通してよく出てくるガラメカの系列について紹介する(例で表示されているガラメカは特に表示が無い限り1で登場するガラメカである)。
基本的なぶきガラメカ
- ブラスター系
早いうちに手に入る。マシンガンのように連射が利き、その無数の弾で敵を倒すガラメカ。威力はあまり高くない。
例:マシンブラスター - ボム系
初めに手に入ることが多い。爆弾を落とし、その爆風で敵を蹴散らしていく。弾数が少ない分、威力は高い。
例:バクダングラブ - ショット系
ショットガンのような散弾を前方に発射して敵を倒す。序盤で手に入ることが多く、結構お世話になるであろうガラメカ。
例:ブリッツガン(2) - バーナー系
炎などを途切れることなく撒き散らす。そのため、敵に囲まれた時でも、発射し続けてグルグル回れば包囲網から脱出することが出来る。ただ、弱いので強敵には役に立たない。
例:ファイヤーバーナー
援護系ぶきガラメカ
- おまかせ系
なにかを生み出し、後はそれに任せてしまうガラメカ。援護としても使える。
例:アクマングラブ - 援護系
ラチェットの背後などからラチェットを援護するガラメカ。
例:ソニックゴーグル - 地雷系
地雷を設置し、敵に誘導して爆発するガラメカ。
例:ジライングラブ - ガード系
ラチェットの周囲をガードしてくれる頼もしいガラメカ。
例:ボムシールド - メルモ系
特殊なビームを当て、敵を無害な動物にするガラメカ。動物によってはラチェットを助けてくれるものも。
例:メルモビーム
強力なぶきガラメカ
- バズーカ系
強力なバズーカ砲で攻撃するガラメカ。2・3個で出てくるものや、分裂するものもある。便利だが、気がついたら弾が無くなっていた、なんてこともあるので注意。
例:ロケットバズーカー - ライフル系
スコープを使い、敵を狙い撃ちするガラメカ。遠くからでも使えるので、敵に気づかれずに攻撃できる。ただ、敵に囲まれているときはほとんど役に立たない。
例:パルスライフル(2) - ランチャー系
無類の強さを誇る、最強のガラメカ。手に入れるには大量のお金(ボルト)やレアアイテムが必要となる。また、買うことが出来るのは2週目から(一部除く)。
例:ランチャーNO.8
その他
シリーズ
ラチェクラシリーズは、現在、外伝を含めると9作ゲームが発売されている(作品ごとの解説はウィキペディアも参照
)。
ちなみに、6作目である「ラチェット&クランク FUTURE」からはナンバリングの仕切り直しが行われている(FUTUREシリーズ)。
- ラチェット&クランク
- 2002年12月3日に発売。PS2。
後のラチェクラシリーズの根幹なのは言うまでも無い。HPが最大8しかないことなどから難易度は「高い」という意見が多く、途中の中ボス攻略、ゴールデンボルト・スキルポイント集め(これは後の作品にもいえる)、ホバーボードレース、後半のステージの攻略などには誰もが苦労したことであろう。また、何かと便利なR2・L2ボタンによる「スライド移動」も今作にはまだ存在していない。 - ラチェット&クランク2ガガガ!銀河のコマンドーっす
- 2003年12月11日に発売。PS2。
「アップグレード」や、やりこむと出現する「インソムニアックミュージアム」が初登場。特に、アップグレードはHPにも適用され、経験値をためるとHPが上がるというRPGのようなシステムが追加されたため、前作のようなシビアさは一応無くなった。また、チャレンジモード(実質二週目)後の特典が大幅に追加され、やりこみ甲斐のあるゲームへと進化を遂げたゲームといえる。また、他にも「マキシゲーム」という機能(ゲーム中のミニゲームをメニューから選びすぐやることができるショートカット機能)もあった。 - ラチェット&クランク3突撃!ガラクチック★レンジャーズ
- 2004年11月25日に発売。PS2。
いわゆる「クエスト」的なものが増えたのが大きい変化だったといえる。途中のステージでは、「コロシアム」があることや、仲間のロボット戦隊とともにクリアしていく「フリーミッション」が登場していることからもそれが分かる。ほかに、ストーリーもアクションゲームながらよく練られている。ここでドクター・ネファリウス、ローレンスが初登場。アップグレードはさらに進化し、レベルさえ上げればかなり楽にラスボスまで行けるようになった。他には、3つのモードがある4人対戦が初登場。アメリカではオンライン対戦が実装されていたが、日本ではマルチタップを使っての対戦にとどまっている。 - ラチェット&クランク4thギリギリ銀河のギガバトル
- 2005年11月23日に発売。PS2。
今作は、今までの3作とは一風違ってラチェットたちの「ドレットゾーン」というところからの脱出という設定であり、これまでの3作のようなシップを使っての惑星間の移動という概念は無い。また、ミッションを選択し、それをクリアしていく進め方で、ラチェットが動けるところは限られており、今までのように惑星を探索するような感覚はない。クランクも背中にいないので自由に飛べず、アドバイスをするのみである。 - アップグレードの進化はさらに進み、L99までレベルアップするようになった。その他に今作は、5段階の難易度が設定されていて、一番難しい難易度だとHPがMAXでも即死するほどの難しさである。今作も4人対戦はあり、前作よりも内容は増えている(5つのモード、ステージの拡大・数増加など)。また、この4人対戦を用いた全国大会も行われた。
- ラチェット&クランク5激突!ドデカ銀河のミリミリ軍団
- 2007年6月28日に発売。PSP。PS2版は2008年7月3日、PSPDL版は2009年1月22日発売。
今作は、今までの4作を開発していた「インソムニアックゲームズ」ではなく、その子会社である「ハイインパクトゲームズ」が開発している。初めてのPSP作品となったわけだが、容量の関係なのか惑星数が8しかなく、一周が非常に短く終わってしまう。また、バグ・理不尽なミニゲームなどによりなんだかもったいない作品になってしまった。でも、ルナがいるので売り上げは安泰です。 - ラチェット&クランクFUTURE
- 2007年11月11日に発売。ラチェクラシリーズ初のPS3発売の作品。
5までナンバリングが続いていたが、ここで一新の意味を込めてか新しく「FUTURE」の名を付けて発売された。その内容は、まさに「FUTURE」にふさわしい内容となっている。グラフィックもPS3仕様に進化し、ガラメカのエフェクトもより一層迫力を増した。まさに「PS3パワー」を生かしている作品である。そんな今作は、今まで謎だったロンバックス族の秘密について取り上げている。いままで謎だらけだったロンバックス族。その秘密が徐々に明かされていく・・・。また、ガラメカの他に戦闘を補助する「戦闘アイテム」が購入できる他、アイテム「ラリタニウム」を消費してのアップグレードができる。 - ラチェット&クランクFUTURE外伝 海賊ダークウォーターの秘宝
- 2008年8月21日に発売。PS3。
「ラチェット&クランク」シリーズ初となるスピンオフ的作品で、FUTURE後すぐの続編。また、初のダウンロード専用作品でもある。内容は、今までの惑星探索ではなく、惑星「メルデグロ」を船で探索するという内容である。値段も1500円だが、割とすぐ終わるので1500円の価値があるかどうかは意見が分かれるところだろう。 - クランク&ラチェットマル秘ミッション☆イグニッション!
- 2008年11月20日に発売。PSP。
スピンオフ第二弾。再びインソムニアックゲームズの子会社、ハイインパクトゲームズが開発している。ちなみに、日本では発売されていないが、PS2版もある。
今作はクランクがメインで、一部を除きクランクを操作することになる。なんと、今回のクランクは立派にガラメカを扱うことが出来る。なら最初からそうすればいいのに・・・。途中の音ゲーや、隠れて尾行するところは苦労した人も多いのではないだろうか。クオリティー的には5より良くなっている。 - ラチェット&クランクFUTURE2 (←のリンクから飛ぶ某団体とは何の関係もない)
- 2009年11月19日に発売。PS3。
外伝を含めるとFUTUREシリーズ3作目となるゲーム。現在発売しているラチェクラシリーズでの最新作である。FUTUREシリーズは3部作とされていて、今作が最終作となる。(FUTUREシリーズが最終作になるだけであり、2011年秋に「Ratchet & Clank:All 4 One」が発売予定。)今回もファンの期待を裏切らない良作。
キャラクター
ここでは、シリーズを通してよく出てくるキャラクターについて紹介する。
- ラチェット(声:津村まこと)
- このゲームシリーズの主人公。わくせいベルディンに自宅がある。超極太の黒マユゲが目印。独自に宇宙船を作ったり、オムレンチやガラメカを自由自在に扱ったりするメカニック。たまにツンデレっぽい一面を見せることも。今までに多くの銀河を救っているが、あまり待遇は変わっておらず、いつもどおりの生活を送っている。種族であるロンバックス族には実は大きな秘密がある・・・(詳しくはFUTUREシリーズをプレイ)。
- クランク(声:大川透)
- ある惑星で間違いで製造されてしまったロボット。破壊されそうになったところを逃げ、ラチェットに拾われる。「クランク」は、ラチェットが名付け親で、本来はシリアルナンバー「B5429」。ロボットなので賢いが、空回りしたり、たまに壊れてしまったりすることも。初めてラチェットに会ったときは頑固でしっかり者だったが、ラチェットと行動を共にするうちにだんだん性格が変化していく。たびたび、誰かしらにさらわれてしまったり、雷にうたれてしまったりと、何かとかわいそうなことが多く起きるキャラでもある。
- キャプテン・クオーク(声:乃村健次)
- みんながあこがれる、宇宙のヒーロー!!・・・のはず。肝心なところでミスを犯すことが多い。なにげにナンバリング作品では皆勤賞(4は声のみ)。
- ドクター・ネファリウス(声:山野史人)
- 3から登場。最初から悪そうな性格全開。銀河に危機をもたらし、そのたびにラチェットに阻止されている。キャプテン・クオークとはちょっとした因縁がある。
- ローレンス(声:福田信昭)
- だいたいネファリウスと同じく登場。表ではネファリウスに忠実のように見えるが、裏では愚痴をはいていることも。ネファリウスとくっついていたせいであんなことやこんなことになってしまう。
- ふとっちょアル(声:高戸靖広)
- 「わくせいケルバン」に構えている店「Mr.アルのロボ工房」の主人。太い体格が目印。見たままのメカマニアである。腕はかなり器用なようで、ラチェットやクランクにさまざまなものを提供してくれる。4では、ラチェットを救うために大変なことに・・・。
- でかケツ(声:宝亀克寿)
- でかいケツをもったオヤジ。1で登場終わりの単発キャラかと思いきや、2以降もほぼ全ての作品に登場している。戦場にも登場してくるすごい人物。
- チューン工房Xの人
- 2などで登場。ラチェットに強力なチューンや武器を売ってくれる。素顔を見せていないので、中の人がどんな人なのかは誰にも分からない。
- ダーラ・グラッチ(声:園田恵子)
- 次の惑星の情報を示すインフォポット内などで登場するレポーター。危ないところでのレポートが多く、レポートの最後には・・・。
- アナウンサーの人(声:小杉十郎太など)
- テレビ番組「あのヒーローは今!?」などでアナウンスを勤めている人。テレビ番組がその後の伏線となることもあるので侮ることなかれ。
- ヘルプの人(声:田中敦子など)
- 特に序盤で、操作方法や攻略についてのヒントを健気にアドバイスしてくれる初心者にはとてもありがたい人。しかし、二週目以降になって操作も慣れてくると、アドバイスを△でキャンセルされてしまったり、挙句の果てには「しつこい」「うるさい」といわれたりされる始末・・・。※アドバイスの有無は設定で変更できる。
- わくせいケルバン
- キャラクターではないが、1をはじめ、さまざまな作品で登場している。Mr.アルのロボ工房などがある未来の都会の惑星。他の星でもそうだが、車が宙に浮いて走っている。下が見えないほどのたくさんの超高層ビルがわくせい全体に立ち並んでいる。
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読み:ラチェットアンドクランク
初版作成日: 10/02/15 13:34 ◆ 最終更新日: 11/04/10 00:37
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