ラデツキー行進曲とは、ヨハン・シュトラウス1世が作曲した行進曲である。
クラシックの中では有名な曲であり、曲名を知らなくともイントロを聴けば多くの人が反応するであろう一曲である。
概要
1848年にフランスの二月革命から端を発し、ヨーロッパ各地で勃発した革命はオーストリア帝国にも及んだ。最初はヨハン・シュトラウス1世も革命に共感しており、自由主義を抑圧するクレメンス宰相を追放した三月革命まではドイツ統一行進曲等を発表していた。
しかし、次第に革命がマルクスによる君主制の打倒へと変わってしまう。ハプスブルク家を降ろすつもりのなかった彼やオーストリア国民とは相容れない形へ変わってしまった。
そんな折、革命軍とオーストリア陸軍との激戦区となっていた北イタリア(当時はオーストリア帝国領)でラデツキー将軍が鎮圧。その勝利を称える感謝祭の為に作曲されたのがこのラデツキー行進曲である。
この曲によって政府軍の士気は大きく高揚し、反革命の流れは最終的に1851年に旧体制が復帰することになる。
帝国から共和国となった今でも国民に愛されており、式典やコンサート等で演奏されている。特にウィーンフィル・ニューイヤーコンサートではアンコールのラストを締めくくる曲としてほぼ毎年演奏されており、観客も手拍子で演奏に参加するのがお決まりとなっている。
日本でも行進曲として運動会のBGMとして用いられる他、勢いとインパクトのあるイントロで視聴者の関心を集められるからか、CMのBGMに使われることもあり日本人にも耳馴染みの一曲である。
ニコニコに於いては演奏動画やこの曲が使われた懐かしCM等もアップロードされているが、○○焼きシリーズと題されるMADのBGMに使われている(詳細は当該項目参照)。
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