ランヴァイル・プルグウィンギル・ゴゲリフウィルンドロブル・ランティシリオゴゴゴホ
(ウェールズ語: Llanfairpwllgwyngyllgogerychwyrndrobwllllantysiliogogogoch)とは、ブリテン島ウェールズ地方北部のアングルシー島に存在する村の名前である。
ランヴァイル・プルグウィンギル・ゴゲリフウィルンドロブル・ランティシリオゴゴゴホの概要
Llanfairpwllgwyngyllgogerychwyrndrobwllllantysiliogogogoch はアルファベットで58文字。ウェールズ語で「赤い洞窟の聖ティシリオ教会と激しい渦巻きの近くにある、白ハシバミの谷あいの中の聖マリア教会」を意味する(なお「赤い洞窟~近くにある」は「白ハシバミの谷あい」ではなく「聖マリア教会」に係っている。理由は後述)。略称は公式ではランヴァイル・プルグウィンギル(Llanfairpwllgwyngyll)で、英国各地では英語でランフェア(Llanfair)と略されることもあるが、ウェールズに多い他の Llanfair と区別するためにランフェアプル(Llanfairpwll) やランフェアピージー(Llanfair PG) と略されることもある。
細かく分解してみると
ウェールズ語 | 日本語訳 | |
---|---|---|
複合語 | 単語(英訳) | 意味 |
Llanfair | llan (church) + Mair (Mary) |
聖マリア教会 |
pwllgwyngyll | pwll (hollow) gwyn (white) + cyll (hazel) |
白ハシバミの谷あい |
goger- ychwyrndrobwll |
go (near) ger (about) y (the) chwyrn (vehement) + trobwll (whirlpool) |
激しい渦巻きの近く |
llantysilio | llan (church) Tysilio (Tysilio) |
聖ティシリオ教会 |
gogogoch | -g- (※繋辞) ogo(f) (cave) + coch (red) |
赤い洞窟 |
となるらしい。所々最初の子音が変化しているところはケルト語派の特徴である子音交代(ミューテーション)である。ウェールズ語はケルト語系でありながら歴史的にイングランドと接点が多かったために、英語に無い発音でもアクセント記号など英語の表記には原則存在しないものは基本的に使わず ch(ドイツ語の ch の音), dd(英語の the の th の音), ff(英語の f の音。ウェールズ語の f は英語の v の音), ll(次節で解説), mh, ngh, nh, rh(無声化(=声帯が振えないように発音)した m, ng, n, r )のように子音字を重ねて表すので、自然と字数が多くなりがちである。更に英語と区別が付きやすいようにイとウ(英語では ee, oo)は大抵 y, w で書かれるため、見た目に(英語等での)子音字が多目に視えて、ゴチャゴチャした印象になりやすい。
さて、話をランヴァイル・プルグウィンギル・ゴゲリフウィルンドロブル・ランティシリオゴゴゴホに戻すと、元々の名称は現在の正式略称でもあるランヴァイル・プルグウィンギル(Llanfair Pwllgwyngyll)で、これは中世以来のカトリックの教区の下位区分で「『白ハシバミの谷あい』町区の『聖マリア教会』小教区」を意味する。つまり本来この村を「純粋に表しているのはランヴァイルだけなのである。やがて時代が下って俗世の行政区分として再定義が為された後、19世紀後半のヴィクトリア期に観光センターの設置に伴う宣伝のために色々と付け足した現在のランヴァイル・プルグウィンギル・ゴゲリフウィルンドロブル・ランティシリオゴゴゴホという長い名前に改称されたという。そのため、駅だけでなく個人の店舗に至るまで町のあらゆる場所でランヴァイル・プルグウィンギル・ゴゲリフウィルンドロブル・ランティシリオゴゴゴホの町名の入った看板を見かけることができる。
ランヴァイル・プルグウィンギル・ゴゲリフウィルンドロブル・ランティシリオゴゴゴホの発音
「ll」の発音はウェールズ語特有の「英語の l のように舌先を前歯の裏側に密着させながら、舌の左右もしくはいずれかの隙間から呼気を強く掠らせて出す音」なので、日本語話者にとって発音するのも聞き取るのも難しく、日本語では「リ」「スリ」「シ」など表記が一定しない。
そのため Llanfairpwllgwyngyllgogerychwyrndrobwllllantysiliogogogoch は
「ランヴァイル・プルグウィンギル・ゴゲリフウィルンドロブル・ランティシリオゴゴゴホ」の他に
「スランヴァイル・プスルグウィンギスル・ゴゲリフウィルンドロブル・スランティシリオゴゴゴホ」や
「サンヴァイル・プスグウィンギス・ゴゲリフウィルンドロブル・サンティシリオゴゴゴホ」
などと表記されることがある。
ちなみにウェールズ語による実際の発音は ウィキペディアやウィクショナリーで聴くことができる。果たしてあなたにはどう聴こえるだろうか。
ランヴァイル・プルグウィンギル・ゴゲリフウィルンドロブル・ランティシリオゴゴゴホの地理
ランヴァイル・プルグウィンギル・ゴゲリフウィルンドロブル・ランティシリオゴゴゴホはウェールズ本土、バンガーの対岸に存在する。人口は2001年で3040人ほど。アングルシー島で5番目に人口が多い。
ランヴァイル・プルグウィンギル・ゴゲリフウィルンドロブル・ランティシリオゴゴゴホにはウェールズ・アライアンス・リーグに所属するフットボールクラブ「ランヴァイルF.C.」がある。
ランヴァイル・プルグウィンギル・ゴゲリフウィルンドロブル・ランティシリオゴゴゴホ駅
ランヴァイル・プルグウィンギル・ゴゲリフウィルンドロブル・ランティシリオゴゴゴホには世界で最も長い駅名となっているランヴァイル・プルグウィンギル・ゴゲリフウィルンドロブル・ランティシリオゴゴゴホ駅
(Llanfairpwllgwyngyllgogerychwyrndrobwllllantysiliogogogoch station)がある。
ランヴァイル・プルグウィンギル・ゴゲリフウィルンドロブル・ランティシリオゴゴゴホ駅はアリーヴァ・トレインズ・ウェールズのノース・ウェールズ・コースト線の駅の一つ。ウェールズ本土バンガー駅からメナイ海峡を渡り、アングルシー島に入って最初の駅となっている。略称はランヴァイルプル駅。乗降客が居なければ停車しないリクエスト・ストップの駅である。
ランヴァイル・プルグウィンギル・ゴゲリフウィルンドロブル・ランティシリオゴゴゴホの隣の駅
アリーヴァ・トレインズ・ウェールズ
Arriva Trains Wales
路線名 | 隣の駅(上り) | 当駅 | 隣の駅(下り) |
---|---|---|---|
ノースウェールズ コースト線 North Wales Coast Line |
バンガー駅 Bangor |
ランヴァイル・プルグウィンギル・ ゴゲリフウィルンドロブル・ランティシリオゴゴゴホ駅 Llanfairpwllgwyngyllgogerychwyrndrobwllllantysiliogogogoch |
ボダーガン駅 Bodorgan |
ランヴァイル・プルグウィンギル・ゴゲリフウィルンドロブル・ランティシリオゴゴゴホへの行き方
まずどうにかしてロンドンへ行きましょう。ロンドンには大きな駅が幾つかありますが、ユーストン(Euston)駅からランヴァイル・プルグウィンギル・ゴゲリフウィルンドロブル・ランティシリオゴゴゴホに行くことが出来ます。行き方は幾つかあるでしょうから駅員さんにランヴァイル・プルグウィンギル・ゴゲリフウィルンドロブル・ランティシリオゴゴゴホに行くにはどうすればいいか聞いてください。それが一番確実です。ランヴァイル・プルグウィンギル・ゴゲリフウィルンドロブル・ランティシリオゴゴゴホはアングルシー島にあるので「ランヴァイル・プルグウィンギル・ゴゲリフウィルンドロブル・ランティシリオゴゴゴホなんてなんだか風邪ひいてるみたいだし第一長くて舌を噛んでしまうよ><」という人はアングルシー島にはどう行けばいいですかと聞くのもいいでしょう。
一応例を上げておきます。ユーストン駅からクルー(Crewe)駅まで行きましょう。クルー駅からバンガー駅に行くことが出来ます。上記通りバンガー駅の次の駅がランヴァイル・プルグウィンギル・ゴゲリフウィルンドロブル・ランティシリオゴゴゴホ駅です。所要時間はロンドンから4~5時間くらいです。
ランヴァイル・プルグウィンギル・ゴゲリフウィルンドロブル・ランティシリオゴゴゴホのライヴァル
これまで最長の名をほしいままにしてきたランヴァイル・プルグウィンギル・ゴゲリフウィルンドロブル・ランティシリオゴゴゴホだが、やはりおなじウェールズに恐るべきライヴァルといえる村が現れている。
- 2004年7月、ウェールズ南西部カーマゼンシア州(Carmarthenshire)ランヴィニズ村(Llanfynydd)の住民たちは勝手に一週間ほど村名をランヒヴリドダウエ・セヒナヴォリバルクドプリン・ダンヴィギシアド・トリエヌシラフナウオレ(Llanhyfryddawellehynafolybarcudprindanfygythiadtrienusyllafnauole)に改名した。「誤って設置される刃によって悲惨な脅威に曝された稀少なアカトビ(red kite)が古くから住まう風光明美で静謐な教会」といった意味で、これはスペインの風力発電デベロッパー最大手のガメサが発電所設置調査を行ったことに抗議し、それを広く世に訴えるべく有名なランヴァイル・プルグウィンギル・ゴゲリフウィルンドロブル・ランティシリオゴゴゴホにあやかったものだった。命名そのものは非公式であったが、名前の長い地名としてはこの1週間のみランヒヴリドダウエ・セヒナヴォリバルクドプリン・ダンヴィギシアド・トリエヌシラフナウオレが65文字で王者に輝いた。ちなみにランヴィニズの方は「山(mynydd)の教会」という意味。
- 2007年、アングルシーの南隣グウィネズ州(Gwynedd)南部のフェアボーン村(Fairbourne)にあるフェアボーン私鉄(Fairbourne Railway)のゴルフハルト駅(Golf Halt, ハルトは駅舎すら無い無人の停車駅のこと。近くにフェアボーン・ゴルフクラブがある)がいきなりゴルサヴァウザハ・イドライゴダネゾグレゾル・ローンペンリナレウルドラエスケレディギオン(Gorsafawddacha'idraigodanheddogleddollônpenrhynareurdraethceredigion)と改名。「マウザハ川(Mauddach)の河口を北に、北ウェールズの平和を支えたドラゴンを西に、隣州ケレディギオン(Ceredigion)の金色の砂浜を南に臨むペンリン観光道路(Penrhyn Drive)の駅」といった意味で、内容から判るように観光宣伝用にやはりランヴァイル・プルグウィンギル・ゴゲリフウィルンドロブル・ランティシリオゴゴゴホに当て込んだものであった。ついにレコード更新の68文字を達成したものの、東のゴルフ場を外したのが紳士たちに不評だったのか全然流行っていない。なおここで言うドラゴンとは、敵軍の戦車の侵入を妨害するためのドラゴンズティース(dragon's teeth)と呼ばれる台型の障害物のことで、英語版ウィキペディアではフェアボーン海岸に今でも残る赤竜(Y Ddraig Goch, アズライッゴホ。ウェールズのシンボル)の雄々しい牙を見ることができる。
ランヴァイル・プルグウィンギル・ゴゲリフウィルンドロブル・ランティシリオゴゴゴホの関連動画
ランヴァイル・プルグウィンギル・ゴゲリフウィルンドロブル・ランティシリオゴゴゴホの関連項目
- ウェールズ
- グレートブリテンおよび北部アイルランド連合王国
- トヨタモビリティ富山 Gスクエア五福前(五福末広町)停留場
- スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス
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