ラヴァルとは、遊戯王OCGのシリーズモンスターの1つである。
概要
炎樹海の広がる溶岩地帯にラヴァルはあった。
‐デュエルターミナル内のデッキ「灼熱の岩石圏」より引用‐
生粋の戦闘民族である彼らは、闘いを求めて新たな争いの火種を生み出し続け、隣接するジェムナイトとの抗争は絶えなかった。
彼らの瞳に映る炎には争いという業火によって焼き尽くされたその先の未来は映し出されていない―
「DUEL TERMINAL -ヴァイロン降臨!!-」にて登場した、炎属性モンスターで構成されているカテゴリー。
属しているモンスターの多くが、「墓地にラヴァルを送る」、「墓地のラヴァルをゲームから除外して効果を発動する」、「墓地のラヴァルの種類によって効果を使える」等、とにかく墓地と密接にかかわっている。
そのため、墓地に送られるカードをゲームから除外する「次元の裂け目」等を出されると苦戦を強いられる。
因みに「ラヴァル炎〇〇の〇女」等の一部ラヴァルモンスターの守備力は200のため、「真炎の爆発」に対応している。そこから複数のシンクロモンスターを出し、一気に有利になることも可能。
カード解説
ラヴァルのモンスター
ラヴァルの炎車回し
効果モンスター
星3/炎属性/炎族/攻 300/守 400
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
自分のデッキから「ラヴァル」と名のついたモンスター2体を
選択して墓地へ送る事ができる。
墓地にラヴァルを送れるモンスター。
一度に2体送れ、戦闘破壊されたこのカードも墓地に送られているため、墓地のラヴァルの種類を最大3種類増やせる。
ラヴァル・ウォリアー
効果モンスター
星4/炎属性/戦士族/攻1800/守 500
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合に
自分の墓地に「ラヴァル」と名のついたモンスターが4種類以上存在する場合、
その戦闘で破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。
墓地に4種類以上ラヴァルがいれば、「E・HERO フレイムウイングマン」と同じ効果を得る。
が、序盤は4種類揃いづらいので、効果を使うのは基本中盤からになる。
ラヴァル炎樹海の幼女妖女
チューナー(効果モンスター)
星2/炎属性/炎族/攻 300/守 200
このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、
自分フィールド上に表側表示で存在する
「ラヴァル」と名のついたモンスターの攻撃力はエンドフェイズ時まで、
自分の墓地に存在する「ラヴァル」と名のついた
モンスターの数×200ポイントアップする。
ラヴァルの攻撃力を上げる効果を持つ。
チューナーなのでシンクロ素材にしつつ効果を発動するという芸当もできる。
ラヴァルバーナー
効果モンスター
星5/炎属性/炎族/攻2100/守1000
自分の墓地に「ラヴァル」と名のついたモンスターが3種類以上存在する場合、
このカードは手札から特殊召喚する事ができる。
「サイバー・ドラゴン」と似たパラメーターを持つ。
しかしあちらとは違いフィールドに左右されないので、手札から複数枚特殊召喚も可能。
但し上級モンスター故、墓地にラヴァルが揃ってない序盤に来ると腐るので注意。
ラヴァルロード・ジャッジメント
効果モンスター
星7/炎属性/戦士族/攻2700/守1800
1ターンに1度、自分の墓地に存在する「ラヴァル」と名のついた
モンスター1体をゲームから除外して発動する事ができる。
相手ライフに1000ポイントダメージを与える。
この効果を発動するターン、
「ラヴァルロード・ジャッジメント」は攻撃宣言をする事ができない。
ラヴァルの最上級モンスター。
ダメージはそれほど低くない数値だが、攻撃できなくなるのは痛い。
ラヴァルバル・ドラゴン
シンクロ・効果モンスター
星5/炎属性/ドラゴン族/攻2000/守1100
チューナー+チューナー以外の炎属性モンスター1体以上
自分の墓地に存在する「ラヴァル」と名のついたモンスター2体をデッキに戻し、
相手フィールド上に存在するカード1枚を選択して発動する。
選択したカードを持ち主の手札に戻す。
ラヴァル初のシンクロモンスター。
「破壊」ではなく「手札(あるいはエクストラデッキ)に戻す」なので、「スターダスト・ドラゴン」や「真六武衆-シエン」等に対処できる。
☆5シンクロモンスターにはモンスター除去効果を持つ「A・O・J カタストル」というライバルがいるが、あちらは攻撃を介さないといけないため、それとは差別化できるだろう。
ラヴァル・グレイター
シンクロ・効果モンスター
星6/炎属性/戦士族/攻2400/守 800
チューナー+チューナー以外の炎属性モンスター1体以上
このカードがシンクロ召喚に成功した時、自分は手札を1枚墓地へ送る。
このカードがカードの効果によって破壊される場合、
代わりに自分の墓地に存在する「ラヴァル」と名のついたモンスター1体を
ゲームから除外する事ができる。
「ラヴァルバル・ドラゴン」と同時に登場したシンクロモンスター。
破壊耐性をもっているが、手札を捨てるデメリットが痛い。
また、後述する「ラヴァルバル・ドラグーン」の登場によって、そちらに出番を取られてしまうことに。
ラヴァル・ツインスレイヤー
シンクロ・効果モンスター
星5/炎属性/戦士族/攻2400/守 200
チューナー+チューナー以外の炎属性モンスター1体以上
自分の墓地に存在する「ラヴァル」と名のついたモンスターの数によって、
このカードは以下の効果を得る。
●2体以上:このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、
もう1度だけ続けて攻撃する事ができる。
●3体以上:このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、
その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
「V JUMP EDITION 2」にて登場したシンクロモンスター。
☆5ながら攻撃力が高く、守備モンスターに対して強力な効果を発揮する。
「マシュマロン」や「魂を削る死霊」相手なら、相手のライフを大幅に削れる。
ラヴァル炎火山の侍女
チューナー(効果モンスター)
星1/炎属性/炎族/攻 100/守 200
自分の墓地に「ラヴァル炎火山の侍女」以外の
「ラヴァル」と名のついたモンスターが存在する場合にこのカードが墓地へ送られた時、
自分のデッキから「ラヴァル」と名のついたモンスター1体を墓地へ送る事ができる。
どこから墓地に送られても効果を使えるが、テキストが「~した時、~できる。」なのでタイミングを逃す可能性があるため注意。
因みに、「待女」の効果で「待女」を墓地に送れば、その「待女」の効果を発動できる。
ラヴァル・キャノン
効果モンスター
星4/炎属性/戦士族/攻1600/守 900
このカードが召喚・反転召喚に成功した時、
ゲームから除外されている自分の「ラヴァル」と名のついた
モンスター1体を選択して特殊召喚する事ができる。
除外されているラヴァルを特殊召喚できる。
ラヴァルには除外するカードが多くあるため、効果を発動しやすい。
ラヴァル・ステライド
シンクロ・効果モンスター
星7/炎属性/炎族/攻2700/守1800
チューナー+チューナー以外の炎属性モンスター1体以上
このカードがシンクロ召喚に成功した時、自分は手札を1枚墓地へ送る。
このカードがカードの効果の対象になった時、
自分の墓地に存在する「ラヴァル」と名のついた
モンスター1体をゲームから除外する事で、その発動を無効にし破壊する。
「ラヴァル・グレイター」と似たようなシンクロモンスター。
あちらとは違い「強制脱出装置」や「邪帝ガイウス」等に対応するようになったが、「地砕き」や「聖なるバリア-ミラーフォース-」には対応していない。
ラヴァル・ランスロッド
効果モンスター
星6/炎属性/戦士族/攻2100/守 200
このカードはリリースなしで召喚する事ができる。
この方法で召喚したこのカードは、エンドフェイズ時に墓地へ送られる。
フィールド上に存在するこのカードが破壊され墓地へ送られた時、
ゲームから除外されている
自分の炎属性モンスター1体を選択して手札に加える事ができる。
「V JUMP EDITION 4」にて登場した上級モンスター。
除外機会の多いラヴァルでは、後半の効果を使いやすい。
但し、最低「破壊」されないと効果を使えないため、リリースなしで召喚したこのカードがエンドフェイズ時に墓地に送られた時には効果は発動しない。
ラヴァルのマグマ砲兵
効果モンスター
星4/炎属性/炎族/攻1700/守 200
手札から炎属性モンスター1体を墓地へ送って発動する。
相手ライフに500ポイントダメージを与える。
この効果は1ターンに2度まで使用できる。
ダメージを与えられるが、効率が悪い。
一応「真炎の爆発」に対応しているので、1枚は入れておきたい。
ラヴァル炎湖畔の淑女
チューナー(効果モンスター)
星3/炎属性/炎族/攻 200/守 200
自分の墓地に「ラヴァル」と名のついたモンスターが3種類以上存在する場合、
自分の墓地に存在するこのカードと「ラヴァル」と名のついた
モンスター1体をゲームから除外して発動する事ができる。
相手フィールド上にセットされたカード1枚を選択して破壊する。
セットカードを破壊するチューナー。
このカードもラヴァルなので、ほかに2種類のラヴァルが墓地にいれば効果を使える。
この効果で突破口を開き、一気に場を制圧したいところ。
ラヴァル・コアトル
チューナー(効果モンスター)
星2/炎属性/炎族/攻1300/守 700
自分の墓地に「ラヴァル」と名のついたモンスターが3種類以上存在する場合、
このカードは手札から特殊召喚する事ができる。
「ラヴァルバーナー」と同じ効果を持ったチューナー。
あちらとは違い通常召喚可能でチューナーなので手札で腐りにくい代わりに、攻撃力が低い。
「ラヴァルバーナー」と併用すれば、通常召喚せずに☆7のシンクロモンスターをシンクロ召喚できる。
ラヴァル・ガンナー
効果モンスター
星4/炎属性/戦士族/攻1200/守 800
このカードが召喚に成功した時、
自分の墓地に「ラヴァル・ガンナー」以外の
「ラヴァル」と名のついたモンスターが存在する場合、
自分のデッキの上からカードを5枚まで墓地へ送って発動する事ができる。
このカードの攻撃力は、この効果を発動するために墓地へ送った
「ラヴァル」と名のついたモンスターの数×200ポイントアップする。
墓地にカードを送れるモンスター。
攻撃力も上昇するがあまり安定せず、安定した攻撃力上昇を狙うなら「カードガンナー」のほうが扱いやすい。
このカードを使うなら、5枚も墓地に送れ、ラヴァルや戦士族であることを利用したい。
ラヴァルバル・ドラグーン
シンクロ・効果モンスター
星6/炎属性/ドラゴン族/攻2500/守1200
チューナー+チューナー以外の炎属性モンスター1体以上
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動する事ができる。
自分のデッキから「ラヴァル」と名のついたモンスター1体を手札に加え、
その後手札から「ラヴァル」と名のついたモンスター1体を墓地へ送る。
手札交換を行えるシンクロモンスター。
手札を消費せずに墓地のラヴァルを増やせるのは強力。
また、この効果で「ラヴァル炎火山の侍女」を墓地に送れば、「待女」の効果も相まって墓地のラヴァルを大幅に増やせる。
ラヴァルバル・イグニス
エクシーズ・効果モンスター
ランク3/炎属性/戦士族/攻1800/守1400
レベル3モンスター×2
このカードが戦闘を行うダメージステップ時に1度だけ、
このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動する事ができる。
このカードの攻撃力はエンドフェイズ時まで500ポイントアップする。
ラヴァル初のエクシーズモンスター。
実質攻撃力2300のモンスターだが、単にアタッカー目的で入れるなら「No.17 リバイス・ドラゴン」の方がいい場合がほとんど。
どうしても使うのであれば、ラヴァルや戦士族であることを利用して、差別化を図りたいところ。
ラヴァル・フロギス
星4/炎属性/炎族/攻1700/守 800
このカードが墓地へ送られた時、 自分フィールド上に表側表示で存在する全ての
「ラヴァル」と名のついたモンスターの攻撃力は300ポイントアップする。
ラヴァルの攻撃力を上昇させる。
永続的に続くが、上昇量が乏しいため、採用はされづらい。
ラヴァルバル・チェイン
ランク4/炎属性/海竜族/攻1800/守1000
レベル4モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
以下の効果から1つを選択して発動する事ができる。
●自分のデッキからカードを1枚選択して墓地へ送る。
●自分のデッキからモンスター1体を選択してデッキの一番上に置く。
ラヴァルのエクシーズモンスター。詳細を知りたい方は『ラヴァルバル・チェイン』の記事も参照。
2つの効果はどちらもデッキのカードを操作する効果であり、どれも強力。
前者は単なる墓地肥やしや「ジェムナイト・フュージョン」等の墓地にあっても使用できるカードを送れ、
後者は「カオス・ソルジャー -開闢の使者-」等の強力な制限・準制限カードを早い段階で持ってこられる。
総じてコンボ性能が非常に高く、ランク4のエクシーズモンスターを出せる構築なら投入して損はない。
但し、攻撃力は下級アタッカー並みなので、効果を2回使うのは難しい。
ラヴァルの魔法・罠カード
紅蓮の炎壁
速攻魔法
自分の墓地に存在する「ラヴァル」と名のついたモンスターを
任意の枚数ゲームから除外して発動する。
このカードを発動するために除外したモンスターの数だけ
自分フィールド上に「ラヴァルトークン」
(炎族・炎・星1・攻/守0)を守備表示で特殊召喚する。
「ラヴァルトークン」を特殊召喚するカード。
このトークンは単体では戦力になりえないので、リリースやシンクロ素材等に使用したい。
炎熱旋風壁
永続罠
自分フィールド上に表側表示で存在する
「ラヴァル」と名のついたモンスターの攻撃力は、
自分の墓地に存在する「ラヴァル」と名のついた
モンスターの数×100ポイントアップする。
場のラヴァルの攻撃力を上昇させるカード。
複数枚使用すれば大幅な攻撃力上昇を期待できるが、除外を多用していると墓地が空になりがちなので注意。
炎渦の胎動
カウンター罠
手札から「ラヴァル」と名のついたモンスター1体を墓地へ送って発動する。
罠カードの発動を無効にし破壊する。
また、このカードが墓地に存在する場合、
自分の墓地に存在する炎属性モンスター2体をゲームから除外する事で、
このカードを手札に加える。
ラヴァルのカウンター罠。
単に罠カードを無効にするなら「盗賊の七つ道具」を使った方がいい。
このカードを使うなら、条件付きだが再利用できる点を活用したい。
炎塵爆発
通常罠
自分の墓地に存在する「ラヴァル」と名のついた
モンスターを全てゲームから除外して発動する。
除外したモンスターの数までフィールド上に存在するカードを破壊する。
場のカードを複数枚破壊する。
一度発動すると墓地のラヴァルがなくなるので、二枚目以降のこのカードや一部ラヴァルモンスターの効果が使えなくなる欠点がある。
そのため、発動するタイミングは慎重に見極めたい。
炎熱伝導場
通常魔法
自分のデッキから「ラヴァル」と名のついたモンスター2体を墓地へ送る。
デッキのラヴァルを墓地へ送れるカード。
「待女」+他のラヴァルを送れば、最大5体ものラヴァルを墓地へ送れる。
「真炎の爆発」と組み合わせれば大量展開ができ、その気になれば「スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン」や「シューティング・クェーサー・ドラゴン」等、出すのに苦労するモンスターを出すことも可能。
その他ラヴァル関連カード
紅蓮地帯を飛ぶ鷹
チューナー(効果モンスター)
星1/炎属性/鳥獣族/攻 100/守 0
このカードがシンクロモンスターのシンクロ召喚に使用され
墓地へ送られた場合に自分の墓地に「ラヴァル」と名のついた
モンスターが3種類以上存在する場合、
このカードを自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールド上から離れた場合
ゲームから除外される。
連続シンクロ召喚を狙えるカード。
☆1チューナーにはすでに「真炎の爆発」対応の「ラヴァル炎火山の侍女」がいるため、ラヴァルの名を冠しないこのカードの採用は難しい。
炎熱刀プロミネンス
効果モンスター
星4/炎属性/獣戦士族/攻1800/守 600
1ターンに1度、自分の墓地に存在する「ラヴァル」と名のついた
モンスター1体をゲームから除外して発動する事ができる。
このカードの攻撃力はエンドフェイズ時まで300ポイントアップする。
この効果は相手ターンでも発動する事ができる。
実質攻撃力2100のモンスター。
除外したモンスターは「ラヴァル・キャノン」や「D・D・R」で特殊召喚したい。
灼熱工の巨匠カエン
効果モンスター
星3/炎属性/岩石族/攻1200/守 200
自分の墓地に存在するこのカードをゲームから除外して発動する。
自分フィールド上に表側表示で存在する
「ラヴァル」と名のついたモンスターの攻撃力は400ポイントアップする。
ラヴァルの攻撃力を上げるモンスター。
攻撃力の上昇量が乏しく、「スキル・サクセサー」の存在もあるため、採用出来るかというと微妙なところ。
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