ラ・バルバ・デとは、特撮ドラマ「仮面ライダークウガ」に登場するグロンギ(バラ種怪人)である。劇中では「未確認生命体B群第1号」と称され、俗に「B1号」と呼ばれた。演:七森美江
概要
九郎ヶ岳遺跡に封印されていたグロンギ200体のうちの1体で、ン・ダグバ・ゼバによって現代に甦った。EPISODE3「東京」で初登場し、ズ集団のグロンギにバラの花びらを渡してゲゲルの開始を告げた。「ラ」の階級はゲゲルの進行役を表し、他のグロンギを取り仕切りながらゲゲルの審判を務める。復活して間もない頃から一条刑事に存在を確認され、一番最初に確認された人間態グロンギとなった。
ゲゲルの進行役という重要な役割と彼女自身の威厳ある態度から、「ゴ」集団をも従えるほどの高い地位に立っている(ただし「ゴ」にはバルバを一方的に呼び出せる特権がある)。ルールに関しては厳格で、ゲゲル開始前に殺人を犯したズ・ゴオマ・グからは参加資格を剥奪。以降、ゴオマがどれだけゴマをすっても参加させて貰えなかった。それでも何とかしてゲゲルに参加させてもらおうとするゴオマを、冷たく殴り飛ばす様子はコントのようで、シリアス展開における貴重な清涼剤になった。しかしイジめ過ぎた事が原因で物語終盤になってゴオマが反乱、バルバの殺害を標榜に掲げた。「ゴ」集団のゲリザギバスゲゲルでは、ウェディングドレスのような装束に着替え、神秘的な空気を纏っていた。
他のグロンギに比べて知能も非常に高く、人間の言語もかなり早くから操っていたほか、人間を侮るグロンギに度々「昔のリントとは違う」と警告していた。「ここではリントの言葉で話せ」は彼女の台詞である。
テロップで「バラのタトゥの女」と書かれた通り、人間態は女性の姿である。登場したグロンギの中では珍しく怪人態を見せないまま退場した。(EPISODE3などで腕が蔓のように変形しているが全容は確認できない)何度か怪人態もデザインされたがイメージに合わず全部却下され、結局放送中に納得のいくデザインができなかったらしい。このため一度も戦闘を行っておらず、実力については未知数。一応、ゴオマの顔を締め上げたり、一条刑事を吹き飛ばして昏倒させたりと能力の一端は確認できる。
唯一接触したリントである一条薫とは因縁めいた間柄になり、「リントも我々と等しくなったな」「お前はリントを狩るリントの戦士のはずだ」などと皮肉めいた言葉を投げかけている。尤も彼女は、かつては狩られるだけの存在だったリントの「進化」を喜んでいたようだが。ちなみにバルバは一条としか接触しておらず、大半のグロンギと戦い倒してきた五代雄介(クウガ)とは一度も顔を合わせた事が無い。
最後は一条に強化型神経断裂弾を撃ち込まれ、笑顔で「お前とはまた会いたいものだ」と言い残し海中に沈んだ。しかし体内に留まることで効果を発揮する神経断裂弾が貫通したことから彼女は生存していたという説が有力であり、実際TV本編から13年後を描いた小説版では彼女が生存している。なお、バルバの最後の台詞は劇場版の予告も兼ねていたらしい。バルバは非常に謎の多い存在だっただけに、劇場版の企画中断が惜しまれる。
最初は連絡係程度のキャラクター設定だったらしいが、演じる七森美江が発する神秘的な雰囲気から設定が書き換えられていき、最後には神聖さすら感じる存在にまでなった。衣装も最初はなんかバブリーなものだったが、最後には神秘的な雰囲気を纏った白い衣装になった。
ちなみに演じた七森美江は、元々沢渡桜子のオーディションを受けたらしいが「沢渡さんが雄介より年上になる」という理由で落選した。しかしそのキャラクターが気に入られてバラのタトゥの女という存在ができたらしい。ちなみに美江氏は至って人当たりの良い性格。クウガの撮影中、近寄ってきた幼稚園児たちはバルバ(美江氏)を見るなり逃げ出してしまったが、そんな園児たちに美江氏は「見てね~」と手を振ったという小話がある。また飲み会の場ではイジられキャラだった。
余談だが、オープニング後にスポンサーの読み上げを行った事がある。
関連コミュニティ
関連項目
- 1
- 0pt