リム・ファイアーとは、フロムソフトウェア制作のゲームソフト、アーマード・コア ネクサス及びアーマード・コア ラストレイヴンに登場するレイヴンの1人。
概要
アーマード・コア ネクサスにおいては父親であるピン・ファイアーが主人公に討ち取られ、その復讐の為に自身もレイヴンとして参戦する。この際、差出人不明名義で彼から復讐を仄めかすメールが送られてくる。復讐心、執念が成せる業なのか、搭乗後の彼は凄まじい勢いでレイヴンランクを上昇させあっという間に上位陣の仲間入りをする。そしてそのまましばらくストーリーが進むと彼とアリーナで戦うことになる。が、復讐鬼という割には滅茶苦茶若々しい好青年ボイスの持ち主であったりする。
(勝敗はプレイヤーの腕次第とはいえ)彼もまた父親と同様に主人公にやられることとなり、「馬鹿な・・・父さん」と、口惜しそうにつぶやくのを最後に出番は終了となる。
そして続編であるアーマード・コア ラストレイヴンにも登場。NX主人公への復讐が果たせなかった反動なのか、この頃は更に過激になっており、勢力問わずにあらゆるレイヴンを駆りまくっている危険人物として名が知られている。懸賞金も85000Cと、独立系レイヴンではジナイーダを抜いてトップ、全レイヴンという括りで見ても第3位ということからもその実力と危険性が伺える。辛口でお馴染みのエドも「ヤツが生き残っているのはまぎれもない実力」と、その力を正当に評価している。
が、何よりも特筆すべき点はNXでの若々しい青年ボイスから、むっちゃドスの効いた渋すぎるオッサンボイスへと変貌しているということであろう。声の変貌についてはジャック・Oやエヴァンジェも同様なのだが、彼らの例を踏まえてもその変わり振りには驚きを隠せない。NXからLRまで僅か1年ということもあって「親父の霊が憑りついた」とか「戦闘の際に喉を潰された」とか「復讐心から来る過度のストレス」など、フロム脳を働かせるプレイヤーが続出した。
作中では敵AC撃退ミッションもとい、本作の騙して悪いが担当のズベン・L・ゲヌビが大金はたいて雇った奥の手として登場する。主人公を偽の依頼でおびき寄せて彼と共に挟撃する予定だったのだろうが、当のリム本人はズベンを助けるつもりなど元より無く彼を見殺しにした上で敵増援として登場する。LRの操作性に慣れていなかった初心者などは、ただでさえ騙して悪いがされてうんざりしているところにまさかの増援が登場して逆に「じょ、冗談じゃ・・・」なことになったことであろう。だが、結局は彼もズベンと同様にこのミッションで主人公に討ち取られることになり、最期の瞬間までレイヴンという存在に対する復讐心を捨てきれぬまま必死に足掻きながら散っていった。
因みにこのミッションを受けないと彼からメールが届く。尤も、初見でこのミッションを受けなかったプレイヤーからすれば今まで全く接点の無かった相手からメールが届いても何のことやらさっぱりであろうが。(更に言うとミッションを受ける受けない関わらずに、雇い主であるズベンはその時間帯に死亡している。恐らくリムが自ら葬ったのであろう)
上述のミッションでの印象が強い故にあまり有名ではないが、エヴァンジェ討伐というミッションでも敵増援として登場する。独立武装勢力に匿われている筈のエヴァンジェではなく彼が登場してくるという辺りこれも一種の騙して悪いがなのだろうか?
搭乗ACはバレットライフ。NX時代の父親の愛機をそのまま受け継いだもので、四脚をベースに両腕に指マシ、格納にも小型マシンガンを2つ。その他にもマイクロミサイル、チェーンガン、連動ミサイルといった弾数豊富な重武装を施した正にバレットライフ(弾丸人生)と呼べる機体となっている。
父親が使っていた頃とは各種変更を施しており、コアをジャック・Oも愛用のアトラスからクレスト初期コアに、マイクロミサイルは7連発射型のKINNARAから5連発射型のMAGORAGAに、エクステンションの連動ミサイルをCR-E84RM2からこれまたマイクロミサイル型のFUNIに変更しており、更に外見上はわかりづらいがインサイドのデコイもMEDUSAからMEDUSA2に、そしてジェネレーターをMAGNOLIAからKUJAKUに変えているとのこと。
旋回性能が売りの四脚にここまでの重武装な上、ジェネレーターがKUJAKUというなかなかにトンデモなアセンではあるが、勿論の様に強化人間なためその補正も合わせて凄まじい強さを発揮する。LRの頃は特にそれが顕著で、集弾性に著しい下方修正を受けて使いづらくなった筈の指マシを凄い勢いでバラ撒き、こちらのAPをガリガリ削ってくる。動きも良く、少なくとも初心者には序盤に立ち塞がる強敵として印象に残っている筈である。
といっても完全無欠というわけでもなく、近距離では指マシのラッシュが怖いが、ある程度距離を離すとミサイルしか使ってこないので、的確に距離を取りながら戦えるようになるとそれほど苦労せずに倒せたりする。加えて、彼と戦うことになるミッションでは安置が存在し、そこから垂直ミサイルを垂れ流すだけで勝ててしまうなんてことも。
関連項目
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