リー・エンフィールドとは、イギリス陸軍が使用していた小銃である。約60年に渡って使用された。
イギリス人がこよなく愛する3つの物のうちの1つである[1](ガニー軍曹調べ)。
概要
リー・エンフィールドはイギリスで開発されたボルトアクション式小銃である。全長は1130mmで重量は約4kg。使用弾薬は一部派生型を除いて.303ブリティッシュ弾。10発入りの着脱式弾倉を持ち、弾は弾倉を装着した銃のボルトを解放した状態で、上から5発クリップを使って装填する(当然、10発装填する際にはクリップが2つ必要となる)。ボルトアクションの機構はイギリス独自のモノであり、他のボルトアクションと比較してボルトの回転角度と後退量が小さいため素早く操作できたと言われる。
1886年、フランス軍が無煙火薬を使用したルベルM1886を採用したことにより、従来の黒色火薬を使用する小銃は全て陳腐化してしまう。これはイギリス陸軍でも同じことであり、それまで使っていた黒色火薬のリー・メトフォードを更新する必要があった。しかし、単に黒色火薬を無煙火薬に変更した弾薬を使用するのでは銃身の耐久性に問題があったため、銃身を変更したのがリー・エンフィールドである。開発後は更に照準器の改良や、機構の簡略化、新型弾丸への適応などの改良を重ね、1895年から1958年まで実に63年間もイギリス陸軍で使用され、1958年にFALのイギリス向けモデルのL1A1に取って代わられた。これ以降も、1990年代まで7.62mmNATO弾に対応した狙撃銃タイプがイギリス陸軍で運用された。
リー・エンフィールドの特徴は何と言っても独自のボルトアクションによる素早い再装填が可能である点である。熟練した兵士ならば2秒に1発が発射可能であった。ある番組ではガニー軍曹ことR・リー・アーメイの操作するボルトアクション式小銃スプリングフィールドM1903と速さで勝負を行い、リー・エンフィールドが圧勝している[2]。
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関連項目
脚注
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