レイダーガンダムとは、機動戦士ガンダムSEEDに登場する地球連合軍のモビルスーツである。
概要
RAIDER GUNDAM レイダーガンダム |
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型番 | GAT-X370 |
全高 | 17.94m |
重量 | 84.9t |
搭乗者 | クロト・ブエル |
装甲 | トランスフェイズ装甲 |
兵装 | 100mmエネルギー砲「ツォーン」 |
2連装52mm超高初速防盾砲 | |
破砕球「ミョルニル」 | |
短距離プラズマ砲「アフラマズダ」×2 | |
M417 「80mm機関砲」 |
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M2M3 「76mm機関砲」×2 |
アズラエル財団傘下の国防産業連合体が前期GAT-Xシリーズのデータを参考にして製造した3機の「第2期GAT-Xシリーズ」の内の1機。
劇中に登場したレイダーは先行量産機であり、オーブ解放作戦に投入するため仕様やスペックを一部変更している。
後に完成形となる「制式採用型のレイダー」が作られた。
X-303イージスガンダムを基にしており、簡素化しているとはいえ変形機構が取り入れられている。
宇宙でも運用出来る他、大気圏内での単独飛行も可能で、変形して更なる加速を得る。驚異的な速度を活かし、一撃離脱の戦法を取るのが本機体のコンセプトである。
推力に余裕があるため、重武装のカラミティを背中に乗せて飛行し前線まで送り届ける使われ方もしている。
装甲にはトランスフェイズ装甲が使われ、実体弾を全て無効にする。またGAT-Xシリーズにしては珍しくビーム兵器が殆ど使われておらず実体弾が主体。そのため稼働時間がビーム主体の機体よりも長い。
レイダーの武装の中でも一際目立つのが破砕球ミョルニル。ガンダムハンマーを髣髴させるその鉄球は一般機程度の装甲から一撃で葬り去る。さすがにPS装甲は貫けないが、衝撃となってパイロットにダメージを与える。円状に振り回せば、ビームやミサイルを防ぐ盾にまでなる。
劇中での活躍
作中ではクロト・ブエルの搭乗機として登場し、オーブ解放作戦にて初の実戦を迎えた。オーブ軍の艦艇やM1アストレイをカラミティと共同で多数沈めたが、フリーダムガンダムと途中で介入してきたジャスティスガンダムには決定打を与えられず、薬の効果切れで戦闘の続行が困難となり撤退している。
その後、舞台を宇宙へと移しアークエンジェルやフリーダム、ジャスティスと交戦。ミョルニルでフリーダムの頭を吹っ飛ばすという快挙を達成するもフリーダムの捕獲という本来の目的は失敗に終わっている。
ザフト軍の宇宙要塞ボアズに侵攻した際には次々とザフト軍の守備隊を撃破し、ピースメーカー隊の道を開くという圧倒的な性能を見せ付けた。
第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦でも性能は遺憾なく発揮され、ミョルニルでシグーやゲイツを撃破。さらにはデュエルを完全に押さえる働きをも見せた。その際にレイダーはミーティア装備のジャスティスと戦闘している。また、味方のフォビドゥンガンダムやカラミティガンダムが次々と撃破される中、レイダーは一番長く生き残っていた。
しかし母艦のドミニオンが撃沈。薬の供給を受けられなくなったパイロットのクロトが禁断症状に陥る。
そして中破したバスターとデュエルを発見、向かっていったがバスターの砲を借りたデュエルにコクピットを貫かれ、レイダーも撃破された。
レイダー制式仕様
GAT-333は、本来の開発計画に従って製造したレイダーの制式量産機である。X370レイダーはオーブ進攻作戦への投入に合わせて本機のスペックを大幅に簡略化し、そこへ改装を加えた機体。
大気圏内外からの長距離航空強襲機として開発されたレイダー制式仕様は、航空MS初の複葉機であり、背部のサブ・マニピュレーターで副翼を保持することによって大気圏内における飛行性能・航続距離の強化に成功した。
副翼上部に武装保持用パイロンが設置され、エンジンやミサイルなど様々な兵装を扱う。ここに装着する武器の大半はメイン・マニピュレーターで扱う事を前提としている。ただしこのパイロンが唯一の欠点でもあり、空力特性を微妙に悪化させているようだ。
主翼に前線フラップとウイングレットが追加され、ターボエンジンも高出力タイプに換装。またコックピット周辺に増設したフックには実験的にシリンダーを装着し、マグヌス効果で揚力を制御する補助システムの検証試験に使用される。
X370の武装の内、エネルギー砲「ツォーン」と破砕球「ミョルニル」、M417 80mm機関砲、2連装52mm最高初速防盾砲並びに、飛行性能の向上により両脚部4基のスラスターを省略している。
本機のテストパイロットには「切り裂きエド」ことエドワード・ハレルソンも選ばれており、実戦投入の際にはエドの僚機が副翼をブレードに見立て、敵MSを真っ二つに切断している。これは、一部パイロット間で語り草となっている切り裂きエドの伝説的な戦闘を模倣したもの。
かつて戦闘機乗りだった頃のエドは、スピアヘッドを使用して“主翼で敵を切断する”という整備班涙目なことをやらかしており、XP-79“フライング・ラム”も真っ青の破天荒な戦い方をしていたようだ。
『DESTINY ASTRAY』では、連合を脱走したエドが南米独立戦争にて再び搭乗することになる。
PS2専用ソフト『機動戦士ガンダムSEED 終わらない明日へ』に収録されたMSVのムービーでは、エドが搭乗したレイダー制式仕様が登場。戦争末期に行われた八・八作戦を描いたもので、大気圏外から突入してカーペンタリア基地を奇襲。迎撃に出ようとしたアジャイルを機銃掃射で破壊している。「大気圏外からのダイブ、最高だったぜぇ!」
なおこの戦闘は連合が敗退している。
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のスペシャルエディション及びリマスター版では、ヘブンズベース防衛戦に参加している姿が新規に描かれた。僚機のウィンダム3機とともにレジェンドガンダムを追い回すが、ドラグーンの砲塔を旋回させたオールレンジ攻撃により撃墜されている。
- 「専用大気圏突入カプセル」
制式仕様機専用の強襲用装備。本機を積載して大気圏外に打ち上げた後、弾道軌道で大気圏突入して目標への強襲を行う。大気圏突破のための大推力ブースターは、打ち上げた後に宇宙でパージ・廃棄する。
「DESTINY ASTRAY」では南米独立戦争時にエドが使用した専用カプセルが、「月下の狂犬」ことモーガン・シュバリエの駆る「ガンバレルダガー」(105ダガー+ガンバレル)によって撃破された。
ゲルプレイダーガンダム
「DESTINY ASTRAY R」に登場する改造機。作例・デザインはセイラマスオ氏が担当。
アクタイオン・インダストリー社を中心にしたエース用カスタム機開発計画「アクタイオン・プロジェクト」に基づき、ダブルブイ(ヴァレリオ・ヴァレリ)が単独で開発したMS。
人工知能[80]を搭載し、同じくAI[80]を搭載しているブラウカラミティガンダム、ロートフォビドゥンガンダムとの連携行動を前提にした無人機である。
HJ編集部とセイラマスオ氏の間では「連射可能なビーム兵器の搭載」と「飛行形態での攻撃力の強化」及び「機動力の強化」がテーマ。ブラウカラミティに引き続き作中製作者(ダブルブイ)の傲慢さを如実に表しているかのような「分かりやすい若干過剰気味な強化」がされた。
ゲルプレイダーはレイダー制式仕様を基に、先行旗の設計を再発展させた機体である。バーニアスラスターの増設による速度の増強をコンセプトに、「IWSP」を再構成したモジュールを装備(頭部にはセンサーも増設)。これにより水力と機動力は約2倍強化された。
当初は設定画がなかったが書籍化の際にイラスト化され、設定面に於いても再構成されている。
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