レイヴンズ・アイドルPP単語

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レイヴンズ・アイドルPPとは、ガイギーPによるiM@S架空戦記シリーズである。
 

概要

アーマード・コア プロジェクト・ファンタズマ（通称：PP）とアイドルマスターを組み合わせた架空戦記。
前作『レイヴンズ・アイドル』の続編となる。
アリーナトップのレイヴンとして直々に指名されたある奇妙な依頼に挑む、三浦あずさの戦いを描く。

前作と同様、『パーツの組み換えによりプレイヤーの好みの機体を作れる』との原作のテーマに則り、
敢えて兵装などの固定は避け、ミッション毎に的確と思われる機体構成に組み換えていく形式を取っている。

ストーリー

後に『大破壊』と呼ばれる世界規模の戦争により、地上は荒廃を極め、『国家』や『政府』の概念は消失した。
僅かに生き延びた人類は、すでに汚染し尽くされた地上を捨て、地下の複層都市群へと、その新たな住処を移した。

『大破壊』より半世紀。時は、ED.159年。
かつての傭兵仲介組織『レイヴンズ・ネスト』が突如としてその機能を停止してから、およそ1年の歳月が流れた。
『巣』を追われた鴉たちは、混迷の時代を生き長らえるために、それぞれの宿り木を求める。
ある者は、新生した企業群の眷属として。
またある者は、独自のコネクションを構築しつつ、自らの糊口を日々凌いでいた。

その中で、新たに脚光を浴びる舞台があった。
汎用機動兵器『アーマード・コア』を用いての、一対一の賭け試合。
それは俗に、古代に存在したと伝えられる円形の闘技場に準い、『アリーナ』と呼ばれていた。

その全ての、頂点に立つ者。
レイヴンネーム、アズサ。
ACネーム、スモーキースリル。
そんな実力者のもとに、ある日、一つの奇妙な依頼が舞い込む。

――地下複合都市『アンバー・クラウン』に侵入して欲しい――

たったそれだけの文面。依頼主の詳細は不明。
提示された報酬の総額と、アリーナの王者を直接に指名してきた状況を鑑みるに、
その危険度を推し量るには余りにも容易だった。

レイヴンという職を生業とする以上、危険とはある意味、日常と等価であった。
そして彼女にとっては、ある目的を見据える以上、危険とはまた同時に、己の強さとも等価であった。

アズサは行く。
それが、運命の導きだと確信するが如く。
あるいは、遥か昔から、焦がれていたかの如く。

――硝煙の向こう側、迷い道の先に、追い求めるものとは、何か。

主な登場人物

• アズサ（三浦あずさ）
  • 本作主人公。AC（アーマード・コア）同士の賭け試合『アリーナ』に於ける、ランキング1位の強豪レイヴン。
  • 世界最大規模の地下複合都市アイザック・シティを拠点に活動していたが、この度の依頼を受け、
    地下開発最初期の都市『アンバー・クラウン』へと単独潜入することとなる。
  • 固定化された兵装を使い続けるその他のレイヴンとは異なり、ミッション毎にアセンブル（機体構成）を
    ほぼ1から組み直し、多種多様な兵装、機体をまんべんなく乗りこなす（作品概要の通り）。
  • 『プラス』（強化人間技術）被験者。脳内に搭載されたグリッド表示式のレーダーシステムや、
    レーザーブレードから放出されるエネルギー波にその片鱗が見て取れる。レベル（手術回数）は不明。
    AC頭部パーツ同様のマッピング機構を備えたことにより、生来の方向音痴はある程度克服している模様。
    
  • 表向きは穏やかな笑みを絶やさないが、こと任務遂行に於いては私的な感情を介さず冷淡に徹する。
    ある種、『レイヴンに適した』性格とも言える。
  • 自身の『とある目的』のためにアリーナの頂点を勝ち取った、と語るが……？

• イオリ・ユーティライネン（水瀬伊織）
  • アズサのクライアント（依頼主）。アンバー・クラウンを拠点に活動するレイヴン。
    旧ムラクモ・ミレニアム社製の量産型AC『有明』がベースのカスタム機『コーラルウサー』を駆る。
  • 別口の依頼により『ウェンズデイ機関』を内偵調査中、被験者として身柄を拘束され、自らアズサに救出を依頼した。
    その後は同組織の全容解明および壊滅を目的に、再度アズサに協力を求め、行動を共にする。
  • 自身の特徴的な声質を懸念してか（印象操作・身辺秘匿の面で）、対面以外、音声通信などのコミュニケーションは
    全てボイスチェンジャーを介して行っている。

• アミ（双海亜美）
  • アズサのガレージに身を寄せる少女。忍び込んだ矢先に倒れていたところを、アズサとイオリに保護された。
    イオリと同じく『ウェンズデイ機関』の研究施設に拘束されていたが、混乱に乗じて脱出に成功した、と語る。
    
  • 脳を含む中枢神経系に何らかの強化手術を施されており、首筋に露出した接続端子にその特徴が見て取れる。
    手術による負担は大きく、急激な感情の起伏で意識を失うなど、身体的には常に不安定な状態にある。

• シャルル
  • アズサのガレージの管理用AI（人工知能）。
    旧クローム社開発の無人AC用OS『CHAOS』のシリアルナンバー77型を元に、イオリが独自に改修を施した。
  • 音声による対話機能を有し、思考の言語化はおろか、人間の主従関係までを理解出来る程の優れた性能を持つ。

• 音無スティンガー（音無小鳥）
  • アンバー・クラウンを拠点に活動するレイヴン。『ウェンズデイ機関』との間に専属契約を結んでいる。
    旧クローム社製の特殊部隊専用カスタムAC『ヴィクセン』を駆る。
  • 性質は凶暴かつ冷酷。電撃的な任務の遂行を身上としており、『面倒』を何よりも嫌う。
    度重なる妨害の元凶たるアズサに執着し、彼女の殺害を目的に、自らの身体の強化をも厭わず付け狙う。
    
    

組織

• ウェンズデイ機関
  • 地下複合都市『アンバー・クラウン』を拠点として活動する研究機関。主に強化人間や新型兵器システムの
    技術開発を行っている。
  • 『ファンタズマ計画』と呼ばれる新型兵器システムの開発計画は論理的な問題点を多く抱えたものであり、
    ウェンズデイ機関の活動には非合法なものが非常に多い。この機関の発足は謎とされており、ある企業と
    提携しているとの噂もある。
    
    

技術

• アーマード・コア（Armored Core / AC）
  • 『コア』と呼ばれる胴体部を中心に、頭部・両腕部・脚部、その他武装パーツなどを組み合わせて製作される、
    汎用機動兵器。ネスト運営当時、レイヴンとして登録された者には必ず一機が支給されていた。
  • MT（Muscle Tracer / マッスル・トレーサー（下記参照））と呼ばれる作業機械を前身として、
    各部位を用途に応じてユニット形式で組み替え可能なCMT（Cored MT / コアード・エムティー）が台頭。
    後年、それ等をさらに兵器として発展させたものが、現在のACと呼ばれるものである。
  • 脚部は、人間型2脚・逆間接型2脚・4脚・車両型（無限軌道式とホバー推進式が存在）の四種に大別され、
    可搬重量や武装、戦術や戦略などは、脚部の性能如何に左右される部分が大きい。
  • 中でも特徴的なのは、規格さえ適合すれば他社製品同士でも組み合わせることが可能な互換性と、
    『疑わしきは即交換せよ』を体現する、ユニット形式を最大限に利用した整備性である。
  • これ等に加えて、量産性を重視した企業独自規格のACも存在するが、
    いずれも一般への流通はされておらず、各企業直属の警備部隊や特殊部隊においての運用に留まる。

• マッスル・トレーサー（Muscle Tracer / MT）
  • 上記ACの前身とされる、地下世界には広く普及する特殊作業機械の総称。形態は用途により様々であるが、
    基本的にはACとは異なり、パーツの随時組み換えなどの互換性及び汎用性には乏しい。
  • 無論、兵器的な運用には今なお現役にあり、ACよりも安価で数を揃え易いことから、
    企業やシティガード（各都市における自警団）のみならず、テロリストにとっても実質的な主戦力となっている。
  • 限られた目的に特化することにより、状況次第ではAC以上のパフォーマンスを発揮する可能性もある。

• プラス（強化人間）
  • 戦闘行動における人体の適性を、人工的な処置により補助・向上するために確立した技術。
    または、それらの被験者の俗称及び総称。
  • 体内に外科的に各種機器を埋め込み、または、血液、主要臓器、骨格、果ては神経系に至るまでを
    人工物に置き換えることにより、物理的衝撃や極限的環境への耐久性の獲得や、
    反応速度や知覚機能を飛躍的に向上させる、などが、研究の主な狙いとされるが、
    元来が人道を軽視した技術であるために大部分が機密扱いとされており、未だ不明瞭な点が多い。
    

• ファンタズマ計画
  • ウェンズデイ機関が推進する新型兵器システムの開発計画。
  • 人間の脳を直接機械に接続し、従来の強化人間以上の能力を発揮させる事が目的。
     『究極の強化人間』を謳うこの計画はプラス以上に人道を無視しており、多くの被験者が犠牲になっている。
    
    

用語

• レイヴン
  • かつて機能していた傭兵仲介組織『レイヴンズ・ネスト』に所属した構成員の総称、及び現在に於ける俗称。
    現在は、ネストのネットワーク機能停止に伴い、依頼の斡旋及び情報提供などのサービスを利用出来ない。
  • これによって、その行動力と即時対応性を制限された結果、新たに設立された企業群の専属契約となる者や、
    自身の人脈を用いて独自のサービスを構築する者、アリーナを専門としてその賞金で生計を営む者などが
    現れることとなった。

• アリーナ
  • レイヴンズ・ネストの機能停止以後、レイヴン達の新たな稼ぎ場として急速に隆盛した、
    AC同士の戦闘を賭博興行化したもの。
  • 基本は一対一。残存AP（Armor Point：装甲耐久値）を競う時間制限制の試合と、
    それぞれ一方の撃破を以って勝利とするデスマッチの二種に大別される。
  • 本来は非合法とされるが、勝敗を元にしたランキングは、実力の指標として各企業及び各勢力からの
    注目の的とされることも少なくない。いわば、ネスト運営当時の公式ランキングと役割は類似している。
    
    

関連静画

関連商品

　　　 
  　　 
  　　 

 関連項目