レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイとは、PSPソフト「Fate/EXTRA」及びその関連作品に登場するキャラクターである。
愛称はレオ。時として、レオ・B・ハーウェイと表記されることも。
プロフィール
概要
紅い制服が目を引く、金髪碧眼の少年。
非常に礼儀正しい性格をしており、誰に対しても丁寧に接する、まさしく品行方正を地で行く太陽のような人物。
その素性は、世界の覇者たる西欧財閥の盟主ハーウェイ家の次期当主であり、自他共に認める“世界の王”にして“理想の王”。
月に眠る聖杯を、人類の手に余る危険な代物と見なして、これをハーウェイの管理下に置くべく聖杯戦争に身を投じる。また、同じく聖杯戦争に参戦しているユリウス・ベルキスク・ハーウェイは彼の母違いの兄。
セイバーのサーヴァントとして召喚に応じている円卓の騎士ガウェイン共々、聖杯戦争優勝の最有力候補と見なされ、名実ともに“最強の主従”という下馬評をほしいままにしている。
その出自から、世界を“安定”という名の管理による“停滞”を招いた元凶として、敵対組織であるレジスタンスに所属する遠坂凛からは蛇蝎の如く忌み嫌われている。
なお、その人柄と彼の抱く王道は創造主たる菌糸類によれば・・・・
・・・・とのこと。
実際、その優等生然とした性格から彼を嫌う人物はいないわけではない。にもかかわらず、誰に対しても分け隔てなく礼儀正しく接しており、主人公に対しても友好的な態度を貫いている。
しかし、それは裏を返すならば、誰に対しても特別な関心を持つことはないということの裏返しでもある。それは血を分けた兄であるユリウスに対しても例外ではなく、その態度はどこか冷たい(ただし、漫画版ではこの辺の描写は幾分か和らいだものとなっている)。
無論、主人公も状況に流されるだけの凡人という認識でしかなかったが、そんな主人公がユリウスを破ったことでそうした認識も一変。いわゆるワンオブゼムでしかなかった主人公を好敵手と見なすようになったことで、強い関心を抱くようになる。
そんなレオの灼熱の太陽を思わせる威光を目の当たりにした主人公は、決勝戦にて彼の理想の王道とそれに付き従う最強の騎士の伝説に挑むこととなる。
なお、西欧財閥による支配は徹底した管理社会でありながらも、公平かつ公正な安定した社会。レオ自身もそんな西欧財閥の方針を是としている。
だが、一方では進歩や発展がないため、凜からは作中でなんども“停滞”と断じられ、主人公も最終的にはその理想を“固定”だと見なした。
ただし、レオによれば、停滞自体は西欧財閥の支配が始まる前から生じていているらしい。また、宇宙開発をも禁じるほどの過剰な技術開発への抑圧も急激な変化による人類存亡の危機を防ぐためのものであり、西欧財閥による支配も、この停滞から抜け出すための打開策を見出すための方策でもある。
つまり、レオが真に望んでいるのは西欧財閥による世界支配などではなく、あくまでも人類の未来である。
そして、ガウェインを無敵たらしめていた聖者の数字も破られ、決勝へ。
レオ自身、ガウェインの強さに胡座をかいているわけではなく、幼い頃から過酷な施術を受けていただけあって、魔術師としての力量は最高レベルそのもの。その実力は、凜やラニの二人がかりでも勝ち目がないほどとも。
レオが用いるコードキャストは、スタン効果を伴った爆炎による攻撃魔術のbomb_/とステータス上昇などの有利な特殊効果を打ち消すvanish_add(a)_/の二つ。これにより、ガウェインへのサポートは万全のものとなっている。そして、発動時のポージングが妙にスタイリッシュ。
余談だが、続編にてとある借金取り(別名:ガウェイン)と互角の戦いを演じることができたのならば、彼の援護が如何に大きいものだったか実感することになるのかもしれない。
また、これらとは別に、一族秘伝ともいえる決戦術式“聖剣集う絢爛の城(ソード・オブ・キャメロット)”という切り札をも隠し持っている。これは、空間転移すら封じる効力を持った炎の壁が展開される結界であり、この破壊は聖剣でなければ不可能だという。このように、威力は申し分がないが、レオですらその維持には三分が限界だという。
その激闘の果てに、レオとガウェインは敗れ去ってしまう。しかし、今まで完璧かつ勝利のみを求められ続けてきたため、これまでに味わうことのなかった“敗北”により、人間として当たり前の“負けたくない”という感情を学ぶことができた。
この成長の喜びを噛み締めつつ、全てを理解した上で剣として徹してくれていたガウェインに感謝の言葉を述べると同時に、この成長を活かせないことを悲しみながら、理想の王は消滅してしまった・・・・
なお、初期案においては、レオルートというものも考案されていたらしい。
これは、三回戦後の凜とラニの救出に令呪を用いなかった場合、その令呪を使ってレオを救い出す、という流れになる予定だったという。
もっとも、今となっては聖杯でも叶わぬ望みなのだろうが・・・・
「CCC」におけるレオ
冒頭にて、主人公どころか、あのワカメと談笑する、という非常に貴重な光景が見られる。
それから、舞台が月の裏側へ移ると、旧校舎にてガウェインやユリウスを伴っている形で主人公と合流。服装も紅い制服から黒い制服へと変わっている。この月の裏側から脱出を図るべく、自身を生徒会長とする月海原生徒会を発足。BBの支配するサクラ迷宮へと主人公らと共に挑むことになる・・・・
というのが、本作での主な流れ。
そんな中で、プレイヤーたちは衝撃を受けることとなる。
というのも、再会を果たした矢先に、唐突に「おはようございまーーーす」とバカ丸出しな挨拶で出迎える。しかも、それをガウェインやユリウスにも強要する徹底ぶり。
前回の彼を知る多くのザビたちはポカンとなったことだろうが、これは状況が状況だけに“ハーウェイの次期当主”という役割から解放されたことによって、歳相応の無邪気さを発揮している、とのことらしい。
結果、彼は劇中にて暴虐の限り(?)を尽くすことに。
以下は、彼の行なった蛮行(笑)の数々。
- 基本的に、学園生活に関する知識が色々と間違っている(先述のおバカな挨拶はこのため)。
- キアラと桜のアハーン♥な場面を覗きに行こうとする。
- 凜の仕掛けた遠坂マネーイズパワーシステムへの対抗策の一つが、ハーウェイトイチシステムという恐ろしくブラックな金融システム。
- ↑によって借金した場合、月の裏側に時間の概念がないことに気付き、借金取りという名のガウェインを派遣。場合によっては戦闘に。
- ラニのSG2に関して、主人公(男女問わず)のあんな姿を録画しようとする。
- その恋愛観は基本的に肉食系。
- 「ハーウェイジョークです!」
- マンガ“Fox Tail”にてSGが判明。その名も“開放主義(ストーリーキング)”。しかも、露呈した場所がよりにもよって露天風呂。
...etc.
・・・・とこのように、主人公にいらん茶々を入れるわ、ここぞとばかりに凜をいじり倒すわ、その余波でユリウスの心労が重なるわ、とやりたい放題。このため、主人公からは“BBが用意した偽物”と思われる羽目に。
このように、フリーダムな言動ばかりが目立つが、基本的には「いつもの冷静なレオ(本人談)」であることに間違いない。自己申告なのはどうかと思うが。
実際、生徒会長として、的確な采配や冷静な状況判断によって、八面六臂の後方支援を担っている。また、主人公に対して気遣いを示したりもする。「自分でもどうかと思うくらい、白野さんに関心があるのも事実ですし」
ともあれ、超越者然としていた前作とは違い、良くも悪くも人間臭い彼に親近感を覚えることだろう。そして、その姿は彼が目指していた理想の王とはまた違った形の王の姿なのかもしれない。
そもそも、彼が後方支援という裏方に徹しているのは、旧校舎の防衛に加え、切り札的立ち位置である自分とガウェインという存在を温存しておく、という意図があるため。
結果、BBを追い詰めるべく、自身とガウェインが彼女を相手取ることに。しかし、パッションリップとの戦いによってBBに自衛機能が備わってしまったことで、彼女の持つ“十の王冠(ドロム・コロナ)”を前に大敗を喫してしまう。
令呪を用いてガウェインを逃すも、自身はBBによって虚数の海へと沈められてしまった。
だが、その直前にてレオは主人公を生徒会長の後任として指名。束の間の青春を送れたことに感謝しながら、後のことを託して・・・・
関連動画
関連項目
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