レガシィ(LEGACY)とは、富士重工業(スバル)が製造・販売する乗用車である。
概要
1980年代までスバルブランドの屋台骨であったレオーネの上位車種として開発された、現在の富士重工業を支える看板車種である。ステーションワゴンの「ツーリングワゴン」、セダンの「B4」、クロスオーバーSUVの「アウトバック」の3タイプがある。
レガシィとは「大いなる伝承物」「遺産」という意味。
当時、海外輸出の割合が高かったスバルは円高によっての倒産の危機に瀕しており、「この車が売れなければ終わりだ」という想いを込めてこのような意味の車名を付けたという話がある。
なお、「レガシー」「レガシィー」といった表記も散見されるようだが、「レガシィ」が正解である。お間違えのないように。
歴代モデル
初代:BC・BF型(1989~1993年)
当時発売されていたフラッグシップクーペ「アルシオーネ」の流れを汲む端正なデザイン、クラス最強の220馬力、伝統の4WDなど正にスバルの集大成とも言える車。
バブル景気によるスキーブームだった当時、「速い・快適・荷物が載る」という三拍子揃ったこの車は大ヒットとなり倒産寸前だったスバルは息を吹き返した。
余談だがツーリングワゴンのデザインは富士重工業で当時カーデザインを担当していたパラダイス山元氏である。
2代目:BD・BG型(1993~1998年)
他社が次々と同クラスの車種を3ナンバー化していくのを横目に頑なに5ナンバーを堅持。しかしホイールベースは拡大され後席の快適性は向上している。デザインはメルセデス・ベンツで活躍した(後に三菱でさんざんな目に遭う)オリビエ・ブーレイであり、この車はマイバッハ57/62と並んで氏の代表作でもある。
1996年、「全性能モデルチェンジ」としてフルモデルチェンジに匹敵する大改良(ビッグマイナーチェンジ)を実施。上位グレード「GT-B」は2リッターの量産車としては世界で初めて280馬力を達成。また、高級ダンパーであるビルシュタイン社製を採用し大ヒットとなる。これにより「GT-B」はレガシィのハイパフォーマンスグレードの代名詞となった。
「グランドワゴン(後のランカスター→アウトバック)」が初めて設定されたのもこの型である。アメリカでは最初からOutback(アウトバック)の名で販売された。またアメリカではセダンのアウトバックも2007年まで売られていた。
このモデルはワゴンとSUVのクロスオーバーと言えるモデルで、車高を上げるなどし路外走破性を高めている。アウトバック登場以後、同様の車両は国内外の同業他社から発売され、現在ではCUVとして一ジャンルを築いている。
但し、この手の車両を初めて出したのがスバルというわけではなく、1979年にアメリカンモーターズからEagleという車が販売されていた。しかしアメリカンモーターズがクライスラーに吸収されると間もなく消滅した。
3代目:BE・BH型(1998~2003年)
これまで地味な存在であったセダンに「B4」というサブネームが付けられ、ワゴンとの差別化が計られている。これまでは「レガシィ=ワゴン」というイメージが強かったが、B4のスポーツイメージを強調する戦略が成功しこれを覆すこととなった。おなじみのマッキントッシュ社製オーディオがオプションに設定されたのもこの型である。
ポルシェデザインが監修したエアロパーツを纏った限定モデル「BLITZEN(ブリッツェン)」なども限定生産された。ちなみにポルシェ社とポルシェデザイン社に資本的繋がりは無いため、ちょっと詐欺じゃね?と思う方もおられると思うが、まぁ・・・こまけぇこたぁいいんだよ!!また、ランカスターをベースにしたピックアップトラック「Baja(バハ)」という派生モデルも存在した。(ただし北米のみ)
ちなみに、この記事のトップにあるお絵カキコもこのBE型である。
4代目:BL・BP型(2003~2009年)
衝突安全基準対応、欧州での販売を考慮しついに3ナンバーになった(しかし徹底的な軽量化を行っているため、重量は先代より軽い)。それまでレガシィの象徴とも言えるクリアーテールが無くなったのも特徴のひとつ。また本モデルより等長等爆エキゾーストマニホールドが採用されたため、独特の排気音(通称ボクサーサウンド)が完全に消滅した。
2003年日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞。スバル車では初の受賞であった。
また、後期型からスイッチによってエンジンの出力特性を変化させる「SI-DRIVE」という面白い機能が搭載されている。無論国の基準を満たすためには基準を満たしなおかつ検査を受ける必要があり、このようなものを搭載すると手間が3倍になる訳だがそれを実際にやってしまうのがスバルのスバルたる所以。
5代目:BM・BR型(2009年~)
ついにレオーネからの伝統であるサッシュレスドアが廃止。アメリカ市場を重視し車体の大型化、電動パーキングブレーキの採用などかなり思い切った改良が行われた。そのため従来のスバリスト達からは若干不満の声が見られるような気がする。車体は従来どおりB4、ツーリングワゴン、アウトバックの三種類。
エンジンは以下の三種類が用意される。
| 気筒数 | 排気量 | 最高出力 | 最大トルク | 変速機 | モデル | |
| EJ25 自然吸気 | 4 | 2457cc | 170ps | 229Nm | CVT | B4/TW/OB |
| EJ25 ターボ | 4 | 2457cc | 285ps | 350Nm | 5AT/6MT | B4/TW |
| EZ36 自然吸気 | 6 | 3629cc | 260ps | 335Nm | 5AT | OB |
このように4気筒エンジンはEJ25に統一され、国内販売グレードでも2.0Lモデルは無くなった。EJ25 NAの組み合わされるCVTは新開発されたもので、動力性能と燃費の両立に貢献している。
エンジンを車体に固定するに当たり、クレードル(揺り篭)と呼ばれるサブフレームを使っている。クレードルはエンジンを囲むような枠組みであり、エンジンのロール重心高とサブフレームとの固定位置がほぼ同じになり、低重心化と振動の抑制に貢献するもの。
2010年5月の一部改良では、運転支援システム「EyeSight(ver.2)」を追加した。これはADAから進化してきたステレオカメラを使用したもので、ADAから数えて三世代目に当たる。この変更により、発売当初にあったレーダークルーズコントロールは廃止された。
モータースポーツ
スバルでWRCといえばインプレッサのイメージが強いが実はレガシィも参戦していた。デビューは1990年サファリラリー。当初からエンジンのパワー不足に泣かされ、無冠の帝王ことマルク・アレンは「ノーパワー・ノーエンジン!」と叫んだとか。引退試合である1993年のラリー・ニュージーランドでコリン・マクレーが最初で最後の勝利をあげ、有終の美を飾った。その後インプレッサによってスバルはコンストラクターズタイトルを手にすることになるが、レガシィの経験が数多く生かされた結果だということはいうまでも無い。
SUPER GTでは2009年シーズンに第6戦よりR&D SPORTが5代目の新型車種にて参戦した。同年はシーズン後半での投入であり、実戦をしながらマシンを調整していくに等しく、不調に終わった。しかし2010年には改良を行い、Super GT第6戦・鈴鹿700km耐久ではGT300クラスで優勝している。詳しくはR&D SPORTの項目を参照のこと。
関連動画
関連商品
関連項目
- 富士重工業(スバル)/STI/スバリスト
- アルシオーネ/インプレッサ/フォレスター/エクシーガ/ヴィヴィオ/サンバー/レックス/ドミンゴ
- 自動車製造会社一覧
- SUPER GT
- R&D SPORT
- 放課後のプレアデス
外部リンク
http://dic.nicomoba.jp/k/a/%E3%83%AC%E3%82%AC%E3%82%B7%E3%82%A3


ページ番号: 2491680
リビジョン番号: 1109741
読み:レガシィ
初版作成日: 09/03/22 02:01 ◆ 最終更新日: 11/03/17 01:10
編集内容についての説明/コメント: 2代目のアウトバックの部分、5代目、モータースポーツに追記、レイアウト変更、関連項目にR&D SPORT追加
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