レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンとは、アニメ「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX」に登場するカードである。通称レダメ。
概要
ダークネス吹雪(天上院吹雪)が使用するモンスターカード。
登場したのはVS十代戦(2回目)。その際の効果は以下の通り。
効果モンスター
星10/闇属性/ドラゴン族/ATK 2800/DEF 2400
このカードは通常召喚できない。
「魔法反射装甲・メタルプラス」を装備した「真紅眼の闇竜」を
生け贄に捧げた場合のみ特殊召喚する事ができる。
このカードの攻撃力は、自分の墓地のドラゴン族モンスター1体につき400アップする。
このカードを対象とする魔法の発動と効果を無効にして破壊する事ができる。
手札を1枚捨てる事で魔法の発動と効果を無効にして破壊する事ができる。
十代の魔法カード「エレメンタル・ストーム」から「真紅眼の闇竜」を守るために罠カード「魔法反射装甲・メタルプラス」を発動。次の吹雪のターンに「真紅眼の闇竜」を生け贄に捧げる事でこのカードを特殊召喚した。
自身の効果で攻撃力を4000まで上げて「E・HERO ネオス」を攻撃するが、十代の「ヒーローズ・ガード」によって破壊し損ねる。
十代は「コンタクト・ソウル」でネオスペーシアンを特殊召喚しようとするが、このカードの効果によって封殺、さらにコストとしてドラゴン族モンスターを墓地に送ったことで攻撃力が4400までアップした。だが、これで吹雪の手札が0になってしまう。
十代は罠カード「ヒーローズルール1 ファイブ・フリーダムス」を発動。吹雪の墓地のドラゴン族モンスターを全て除外され、攻撃力が元に戻ってしまう。さらに十代はフィールド魔法「ネオスペース」、通常魔法「H-ヒートハート」を発動するが、手札が0枚のため、このカードの効果を発動できなかった。
そして、攻撃力の上がった「E・HERO ネオス」に戦闘破壊されてしまう。吹雪のライフは0となり、デュエルは終了。
1話構成のデュエルで、このデュエルそのものに意味は無い(ダークネスの記憶を取り戻すのが目的)とはいえ、あまりにもあっけない終わり方であった。
攻撃名は「ダークネス・メタル・フレア」、効果名は「マジック・リフレクション」。
城之内の「レッドアイズ・ブラックメタルドラゴン」を意識したと思われるカード。
向こうは「メタル化・魔法反射装甲」を装備した「真紅眼の黒竜」を要求する(原作では装備した黒竜そのもの)モンスターで、こちらは「魔法反射装甲・メタルプラス」を装備した「真紅眼の闇竜」を要求するモンスターである。
OCGとアニメ版ではイラストが異なる。アニメ版は「真紅眼の闇竜」をそのままメタル化したようなイラストで、構図もそっくりである。背景もOCGに比べて暗め。
遊戯王OCG
「Vジャンプ」2007年12月号で実施された応募者全員サービスパック「LIMITED EDITION 11」でOCGに登場。テキストは以下の通り。
効果モンスター
※「THE RARITY COLLECTION」収録のカード(TRC1-JP010)による
星10/闇属性/ドラゴン族/ATK 2800/DEF 2400
(1):このカードは自分フィールドの表側表示の
ドラゴン族モンスター1体を除外し、手札から特殊召喚できる。
(2):1ターンに1度、自分のメインフェイズに発動できる。
自分の手札・墓地から「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」以外の
ドラゴン族モンスター1体を選んで特殊召喚する。
アニメ版とはほとんど別物になっている。レッドアイズが一切関わらない召喚条件となり、メタル化要素が全く残っていない。だが、そのおかげで使いやすさという点では大幅に強化された。
ドラゴン族モンスター1体を除外するだけで特殊召喚できるので、適当な下級ドラゴン族を通常召喚してそれをコストに特殊召喚できる。また、「バイス・ドラゴン」を利用すれば通常召喚の権利を残しつつ特殊召喚できる。
また、自身を特殊召喚する効果は持っているものの、通常召喚も可能で、蘇生制限なども存在しないので、このカードの効果を使わずに「真紅眼の飛竜」など、他のカードで特殊召喚してもいい。
手札か墓地からドラゴン族を特殊召喚できる効果は非常に強力。手札や墓地にある高レベルドラゴンをノーコストで毎ターン呼び戻せる。
予め「竜の渓谷」などでドラゴン族モンスターを墓地へ送りこんでおくと効果を活用しやすい。
特殊召喚の容易なレベル10であるため、ランク10モンスターのエクシーズ素材として活用できる。制限指定以前はこのカード2枚で「超弩級砲塔列車グスタフ・マックス」を出せた。
元々ドラゴン族の中ではかなり強力なカードであったが、聖刻の登場や、「ストラクチャーデッキ -ドラゴニック・レギオン-」で登場したドラゴン族モンスターとのコンボなど、環境(特に海外)での流行を受けてか、2012年9月1日の制限改訂で制限カードに指定された。同時に「未来融合-フューチャー・フュージョン」も禁止指定を受けるなど、従来のドラゴン族には厳しい規制となっている。
ドラゴン族にぴったりの、強力なモンスターを並べてパワーで押し切る戦いができるカード。それゆえに多くのドラゴン族デッキで必須級の扱いを受ける。だが、このカードは限定のLE11で収録されたきり絶版であった。
後に「DUEL TERMINAL -トリシューラの鼓動!!-」で再録されたものの、そこでも封入率の低いノーマルレアになっているうえ、トリシューラの鼓動!!自体が現在絶版状態のため、入手は困難。
そのためカードショップやネットオークションでのレートは高い。
上記の事もあり、このカードの絶版時には日本語版と比べ安値で入手できた海外版を使用している決闘者も少なくなかった。(2種類以上の言語カードを1つのデッキで使用する場合裏が見えないスリーブを用意する必要はあるが、ルール上は日本語版と同様に使えるので、効果さえ暗記しておけばその言語が読めなくとも問題なく使える。)
このように入手が苦労するカードであったが、2011年12月に発売されたSTRUCTURE DECK「ドラゴニック・レギオン」にて再録。価格は1050円なので、やっと一般決闘者にも手が届くようになった。今までは制限カードで、1枚あれば用は足りていたが、2019年4月に禁止カードとなった。これによりドラゴン族デッキに多大な影響を及ぼした。
余談ではあるが、かつてはこのカードに限らず、「F・G・D」等のドラゴン族の主力カードの多くが絶版ないしそれに近い状態であり、入手には少々手間と金がかかっていた。(絶版状態でなくとも「スターダスト・ドラゴン」や「スクラップ・ドラゴン」のように高レアリティに設定されているものが多いので、やはり出費が嵩む。)
原作から「青眼の白龍」などのモンスターが存在し、人気の高い種族であるドラゴン族はファンも多いだろうが、そのデッキを組むのに苦労するという奇妙な状態になっていた。
現在は「ブリザード・ドラゴン」や「真紅眼の飛竜」、「ホワイト・ホーンズ・ドラゴン」等の一部の絶版ドラゴン族が再録され、上記の「F・G・D」もBE02に(12パックに1枚の割合で封入されている『シークレットレア』仕様ではあるが)再録されている。
そんな中2020年3月に発売された「遊戯王パーフェクトルールブック2020」にて同カードが収録。
以下のようにテキストが書き加えられた。
その結果2020年4月1日のリミットレギュレーションにて禁止から制限カードとなった。
その後2021年10月1日に準制限カードになり、2022年1月1日のリミットレギュレーションで無制限となった。
その他の作品にて
DUEL TERMINALではこのカードを読み込む必要のある専用デッキ「ダークネス・メタルフレア」が存在するのだが、前述の通りこのカードの入手自体が難しいのでなかなかお目にかかれない。
DT内デュエルでこのカードを召喚したいだけなら、「竜技王7D's」にもこのカードが収録されている。こちらはスキャンする1枚目を効果モンスターにすればよい。
また、DTではEXステージの天上院吹雪が使用する。当然ながら、OCG仕様のものである。
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関連項目
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