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レプソル（REPSOL）
とは、スペイン・マドリッドに本社を持つ多国籍石油・ガス企業である。
レプソルホンダなどのモータースポーツ活動で名が知られている。
多国籍石油企業
石油・ガスに関して何でもできる企業であり、油田の探査、油田での原油汲み上げ、精製、販売、
全てを一貫して行うことができる。
「Forbesが選ぶ世界の石油企業」の中で14位になった。
アフリカ諸国、中南米諸国、アメリカ合衆国、ノルウェー、ロシアなど世界中で探査を行っている。
研究者を300人雇用していて、欧州の諸企業の中でも非常に多い部類に入る。
特にエンジンオイルの研究に熱心で、各自動車メーカーの純正オイルを製造している。
石油・ガスの販売も行っていて、主な売り込み先はスペイン・イタリアなど南ヨーロッパ、
そして中南米となっている。こんな感じのガソリンスタンドが世界中で4,700ヶ所存在している。
スペインでは「ガソリンスタンドといえばレプソル」といった感じに高いシェアを持っている。
首都マドリッド、バルセロナ、バレンシア、とレプソルのガソリンスタンドが至る所にある。
略史
1948年にREPESAという製油企業が設立された。このREPESAのヒット商品の名前がREPSOLだった。
企業名にSOL（スペイン語で太陽という意味）を付けた名前。
1981年に国営企業INHが設立され、REPESAなどスペイン国内の様々な製油企業がINHの傘下になる。
1987年にレプソル・グループが設立された。このときの株主は国営企業INHのみ。
1989年から民営化が始まり、1997年に民営化が完了した。
本社ビル
スペインの首都マドリッド南郊のこの場所に、レプソルの本社がある。
外見はこんな感じで、巨大なビルが4つあり、4,000人ほどが働いている。
上から見るとこんな感じで、ビルに囲まれた空間はサッカー場ほどの大きさ。
モータースポーツ活動
レプソルはモータースポーツに大きな投資をしている。
サッカークラブの胸スポンサーになるなどの投資はしていないらしい。
テニスにもどうやら投資をしていないようで、とにかくモータースポーツ一筋の企業となっている。
MotoGPなどの舗装路面向けオートバイレース
MotoGPの最大排気量クラスの最有力チームであるレプソルホンダを1995年から支援している。
MotoGPの軽排気量クラスであるmoto3クラスにはteam Monlauという強豪チームがあるが、
そのスポンサーがレプソルである。
MotoGPの下位カテゴリーであるCEV（スペイン6ヶ所、ポルトガル1ヶ所、フランス1ヶ所で
行われる若手育成用の選手権）のメインスポンサーを2014年から務めている。
現在の正式名称は『CEV-REPSOL』というものになっている。
トライアル
トライアルという、岩山をオフロードバイクでよじ登っていく競技がある。こんな感じの競技。
レプソルは『レプソル・モンテッサ・ホンダ』というチームを持っている。
使用するマシンはモンテッサ・ホンダのコタ4RT。
モンテッサ・ホンダを簡単に説明すると、スペインの大手メーカーだったモンテッサを1981年に
ホンダが買収して設立した企業で、ホンダの資金と技術が入っている。
コタ4RTはシャーシがモンテッサ・ホンダ製、エンジンがホンダ製である。
2016年シーズンはハイメ・ブスト、トニー・ボウ、藤波貴久という3人のライダーと契約していた。
エアレース
レプソルは、ブラボー3レプソルという曲芸飛行のチームを持っている。
アンセルモ・ガメス、ファン・ヴェラルデ、カストール・ファントーバの3人と契約している。
このうちファン・ヴェラルデはレッドブルエアレースに出場している。こんな感じに華麗に飛んでいる。
ダカール・ラリー
レプソルはラリーのチームを持っており、そのチームでダカール・ラリーに参戦している。
ダカール・ラリーは、南米大陸を横断する競技で、砂漠を駆け抜けていくとても過酷なレース。
ダカール・ラリーの参戦イメージはこんな感じ。レプソル製の潤滑油をちゃっかり宣伝している。
レプソルはイシドレ・エステヴェと契約している。この人はもともと2輪レーサーで、
ダカール・ラリーの二輪部門に参戦していた。ところが2007年3月24日、転倒して重傷を負い、
車椅子生活になった。現在は足を使えなくても操縦できるクルマでダカール・ラリーに参戦している。
トレーニングに励むイシドレ。上半身だけで全ての操作をするのでガッチリ鍛えねばならない。
その他の雑記
レプソルの選手たちが指令を受けて集まるという格好いい動画が制作された事がある。
こちらがその動画。メイキング動画もある。
レプソルはカタルーニャ州タラゴナ（バルセロナの隣のこの場所）に、巨大な製油所を持っている。
タラゴナはレプソルの企業城下町で、また、こんな外見のローマ時代の闘技場が残っている。
このタラゴナでイベントをしたことがある。
イベントの動画はこちら。マルク・マルケスも、トニー・ボウの妙技を見て興奮している。
スペインにおいてもイジメ（学校内迫害行為）は深刻な問題とされている。
このためレプソル選手たちが「イジメをやめよう（Stop bullying）」のキャンペーンに参加している。
画像1、画像2、画像3
ダニ・ペドロサとマルク・マルケスがガソリンスタンドの店員になったことがある。
首都マドリッドの西のこの場所に「Madrid Fly」という風洞施設を持っていて、
下から吹き付ける空気に乗って空を飛ぶ経験をすることができる。こちらがその動画。
クリスマスの挨拶をするレプソルの選手たち。
関連リンク
関連項目
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