ロスチャイルド(Rothschild)とは、主にイギリスで金融業を中心に活動している、世界最大のユダヤ系金融一族の姓である。また、海外ではとてつもなくリッチな人の代名詞としても使われている。
ニコニコ的に分かりやすく言うなら、リアル三千院家@『ハヤテのごとく!』もしくはリアル西澤家@『ケロロ軍曹』といったところだろう。
概要
ロスチャイルドは英語読みで、元の中高ドイツ語ロートシルトは「赤い盾」を意味する。ドイツ語圏ではごくありふれた姓の一つであり、大半のロートシルトさんはこの一族とは無関係である。
余談だが『BLOOD+』に登場する組織「赤い盾」の元ネタである。
家訓は「協和、廉潔、精励」(CONCORDIA INTEGRITAS INDUSTRIA)らしい。
ちなみに戦争ビジネスで金を稼いでいたことが多かった(後述)ので、蔑称で「戦争屋」「死の商人」などと呼ばれる。仕方ないね。
紋章
言葉で説明するには少し難しい複雑な家紋(coat of arms)を持つ一族である(具体的な画像はウィキペディア等を参照のこと)。
まず大まかにサポーター(盾持ち)として左に獅子、右に一角獣。中央にある五角形のエスカッシャン(盾)の下側にはリボン状のモットーが配され、中に先述の家訓(ラテン語)が書かれている。
盾の上側にはクラウン(宝冠)を被った金のヘルメット(兜)が3つ並び、左は六芒星を囲む2本の長い角を、真ん中は黒鷲(男爵位を授けたハプスブルク家の象徴)を、右は青と白の羽根のクレスト(頭飾り)をそれぞれ戴いている。
盾の中は5つのクオーターに分割され、左上(第1クオーター。以下同様)にハプスブルクの黒鷲、右上と左下(第2および第3)には五本の矢をもつ向かい合わせの腕、右下(第4)には立ちあがった赤いライオン、そして真ん中に家名を現わす赤い盾がありその中央に突起のある丸い盾のチャージ(文様)が入っている。
五本の矢はロスチャイルド一家を世界的金融一族へと発展させたマイアー・アムシェル・ロートシルト(Mayer Amschel Rothschild)の五人の息子を表し、一族の団結を象徴しているといわれている。
それらを束ねる腕は『旧約聖書』の「詩編」第127編[1]に基づいている。
ちなみに皇室の旧い紋章(と呼ばれているもの)とイギリス王室の紋章に似ているとよく言われており、陰謀論者の定番ネタとなっている。まあ獅子と一角獣はいずれも紋章ではよく見られる動物・幻獣であるし(ちなみにイギリス王室の場合、それぞれイングランドとスコットランドの象徴)、盾の中身やその他の部分に至ってはかなり違いがある。皇室の旧い云々の方は出所も不確かなので、[2]あんまり深く考えてもしょうがないかもしれない。その他の陰謀論についてはまた後ほど。
ロスチャイルド家の歴史
彼らの歴史はヨーロッパの金融の歴史と言っても過言ではない。
それほどまでにこの一族は凄まじいのである。
ロスチャイルド家誕生
一族の初代[3]マイヤー・アムシェル・ロスチャイルドは、古銭集めという共通の趣味から、ドイツの名門貴族ヘッセン家のヴィルヘルム9世と知り合い、やがて一緒にビジネスを始めるようになります。
時は18世紀後半の戦乱の時代。この時、高利貸しと呼ばれる金融業に身を投じたマイヤーは、戦乱のヨーロッパ大陸を死の商人として駆け回り、莫大な自己資金を得ることに成功します。その後、マイヤーの5人の息子たちがヨーロッパ諸国へと散っていきます。
張ったよお父さん
さてここからがこの一族の凄いところである。
皇帝ナポレオン率いるフランス軍と、イギリス=オランダ=プロイセン連合軍が戦った“ワーテルローの戦い”が起こりました。この戦争は、仮にイギリスがフランスに負ければ、大陸のパワーバランスが崩れ、イギリスの大陸における利権が一気に失われかねないということで、非常に大きな意味を持っていました。
この時、イギリスは国債を発行することによって対ナポレオン戦争の軍資金を調達していました。イギリスが負けることになれば、当然、イギリスの国債は大暴落してしまいます。投資家たちは、皆、戦争の行方を固唾を呑んで見守っていました。
そして、戦争終結から数日後、イギリスの国債は大暴落しました。その理由となったのは、ネイサン・ロスチャイルドでした。
その日の朝、ロンドン取引所の持ち場にいたネイサンは、青ざめ、疲れきった顔をして、急に国債を売り始めたといわれています。ネイサンは、イギリスに対して莫大な投資を行っており、また独自の情報ネットワークと情報を素早く手に入れるための手段(個人の快速船など)を有していることが知られていました。
そのため、ロンドンの市場関係者たちは、「ロスチャイルドが債権を売っているということはイギリスが負けたのだ」と考え、われ先にと債権を売り始め、最終的に国債は大暴落したのです。
(反ロスチャイルド同盟-なぜ反ロスチャイルドなのか(5)-ロスチャイルドについて-三男ネイサンの大活躍の項より引用)
当然、戦勝国であるイギリスの国債は、大暴落した次の日には、イギリス勝利の情報とともに暴騰しました。しかし、その時はネイサンがイギリス国債を大量に買い漁った後だったのです。誰よりも早く、そして密かにイギリス勝利の確かな情報を手に入れていたネイサンは、イギリス国債を売りまくり、イギリス敗北を偽装するかたわら、秘密の代理店を使って、紙屑同然の値段となった国債を買いまくっていたのでした。
(反ロスチャイルド同盟-なぜ反ロスチャイルドなのか(5)-ロスチャイルドについて-三男ネイサンの大活躍の項より引用)
※とある市場関係者Pさんのお話
,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
(.___,,,... -ァァフ| あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
|i i| }! }} //|
|l、{ j} /,,ィ//| 『ロスチャイルドの旦那がイギリス国債を売りまくってて、イギ
i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ リスが負けたのが分かって俺たちも売りまくったんだんだ
|リ u' } ,ノ _,!V,ハ | がフランスが負けてイギリス国債が暴騰してるじゃねぇか』
/´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人 な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
/' ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ おれもなんでこんなことになってるのかわからなかった…
,゙ / )ヽ iLレ u' | | ヾlトハ〉
|/_/ ハ !ニ⊇ '/:} V:::::ヽ 頭がどうにかなりそうだった…
// 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
/'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐ \ 用意周到だとか罠だとか
/ // 广¨´ /' /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
ノ ' / ノ:::::`ー-、___/:::::// ヽ }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::... イ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
この出来事により、多くの投資家と、ほぼ全ての名門の家系が破産し、対してネイサンは約100万ポンドの利益を得たといわれています。
(反ロスチャイルド同盟-なぜ反ロスチャイルドなのか(5)-ロスチャイルドについて-三男ネイサンの大活躍の項より引用)
これは、当時のお金の価値では天文学的な数字で、この日の儲けで彼の財産は2500倍まで膨れ上がったともいわれています。このことはのちに「連合国はワーテルローの戦いに勝ったが、実際に勝ったのはロスチャイルドだった」という諺となって残っているそうです。
破産した人たちの心情(罠だ、これは罠だ!ロスチャイルドの野郎が俺たちを陥れるために仕組んだ罠だ!)
大きくなりましたよ、お父さん。
この後さらにこの一族は巨大になっていく。
1822年、兄弟5人が揃ってハプスブルグ家のオーストリア皇帝から男爵位を授与。。(べ、別にお金が欲しくて爵位を上げたんじゃないんだからね!)当時のユダヤ人は差別されまくってたので異例中の異例。このあとヨーロッパ中の王室や貴族、投資家が金を求めロスチャイルド家を頼り始める。これにより総資産がありえないくらい増加。
↓3年後
4200万フラン
↓10年後
世界の富を支配していく一族
その後、ロスチャイルド家は世界経済、ひいては世界史に対して、密かに大きな影響を与えていくことになる。
アメリカに代理人をよこし、モリガン家、ロックフェラー家などの巨大財閥育成。代理人の一人はペリーの娘と結婚し、20年間民主党の党首に。
ネイサンの息子ライオネルの時代にロンドンの方は18カ国の債券16ポンド(ほぼ10兆円)を扱う。
パリのジェームズの死去した時の総資産は6億フラン以上で、6億フランは、フランス国内の他のすべての金融業者の資産総額より1億5000万フランも多いらしい。
1875年 スエズ運河の金を出してくれと頼んだイギリス首相に、「はいよ」と大金を渡す。
19世紀の100年間でロスチャイルド一族が得た富は、4億ポンド(800億円)を超えるらしいが、大英帝国の歴史上、最大の富豪はヴィクトリア女王だったが、それでも500万ポンド。ロスチャイルド家は、全員がヴィクトリア女王の何倍かを所有していた。
日露戦争とロスチャイルド
日露戦争の戦費を出してくれたのがこのロスチャイルド家。
ロスチャイルド家はワーテルローの戦いの時のように、日本国債を買いまくりボロ儲け。
このことから日露戦争の真の勝者はロスチャイルド家ともいわれる。
リアル三千院家、リアル西澤家となった現在
三千院家と西澤家を知っているだろうか?三千院家はハヤテのごとく、西澤家はケロロ軍曹という漫画にでてくるアホみたいな金の使い方ばかりする大富豪の家庭である。
今現在これにもっとも近い、もしくはこれそのものがロスチャイルド家である。
もちろん彼らはアホみたいな金の使い方はしない。
しかし現在世界経済の3分の1~半分が彼らの影響下にあると言われている。
それはつまり世界の財政界を操ってるといえる。
これまでの凄まじい歴史からみて嘘ではないだろう。
事実ヨーロッパの経済は彼らに支配されてるのだから。
いずれにしろ世界に大きな影響を与えているのは間違いない。
「ロスチャイルド一族は戦争を始めることも防ぐこと出来る。彼らの言葉は帝国を築くことも破壊することもできる。」1923年12月3日付シカゴ・イブニング紙
陰謀論について
ロスチャイルド家の話題になると、ハッピーセットのおもちゃみたいに必ず付いてくるのが陰謀論である。
本稿ではよくある話を書くが、真実なのか嘘なのかはわからない。
イルミナティについて
天使と悪魔により有名になったイルミナティだが、ロスチャイルド家が彼らのリーダーもしくは歴代幹部を務めているという内容。真偽は不明だが根拠として次のものがある。
- イルミナティの創設者とされるアダム・ヴァイスハオプトがマイアー・アムシェル・ロートシルトと仲が良かったらしい。
- アダムさんは能力はあったらしいが金が無かったため、マイアーから金をもらって作った。
- 今でもフリーメーソンを乗っ取って活動している。
- 300人委員会がイルミナティである。
- ちなみにイルミナティは1785年に解散している。
ヒトラーについて
実はヒトラーのおばあちゃんはロスチャイルドのもとでメイドをしていたという噂があり、そこでコウノトリさんがヒトラーの父を運んでくれたという説。しかし信ぴょう性は低い。(記録がない)
しかしそのロスチャイルドは奥さんとメチャクチャ仲が悪かったらしく、若い女に手を出してたそうだからありえそうな話である。
スターリンについて
実はスターリンがロスチャイルドの隠し子という説がある。
これはロシアに仕事に来ていたロスチャイルドが現地の女との間で関係を持ってしまい、それとの子どもがスターリンだという。
現にイギリスの新聞社が「スターリンの父親がエドマンド・ロスチャイルドであったという疑惑があり、そこでロスチャイルド社に現ロスチャイルド伯爵の髪の毛を提供するように求めている。スターリンの娘の髪の毛とDNA鑑定をするつもり」ということがあった。
ロックフェラーについて
ロスチャイルドがロックフェラーを作ったまではよかったものの、ロックフェラーが大きくなりすぎて、ロスチャイルドに対抗できるようになったのが原因らしい。
皇室について
当主が変わったら必ず天皇陛下に挨拶に行かなければいけないという噂もある。
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関連項目
- ロックフェラー (ロスチャイルドと並び称されることもある、アメリカ合衆国の有名な財閥)
- ケオピスネズミノミ (ノミの一種。発見者2名のうち1名がチャールズ・ロスチャイルドというロスチャイルド一族の一員)
- 陰謀論
脚注
- *【都に上る歌。ソロモンの詩。】
主御自身が建ててくださるのでなければ/家を建てる人の労苦はむなしい。主御自身が守ってくださるのでなければ/町を守る人が目覚めているのもむなしい。
朝早く起き、夜おそく休み/焦慮してパンを食べる人よ/それは、むなしいことではないか/主は愛する者に眠りをお与えになるのだから。
見よ、子らは主からいただく嗣業。胎の実りは報い。
若くて生んだ子らは、勇士の手の中の矢。
いかに幸いなことか/矢筒をこの矢で満たす人は。町の門で敵と論争するときも/恥をこうむることはない。
(新共同訳) - *明治初期に商用で12年間日本に滞在したというスコットランド人・日猶同祖論者ノーマン・マクレオド(Norman McLeod)のものとされる著作(およびその孫引き)以外に出典が皆無に等しく、加えてマクレオド(マクロード)についてはスコットランド側にも資料が乏しい(複数人物説もあるほど)。
- *マイヤー誕生の遥か以前から一家はロスチャイルド姓を名乗っているので、ここで言う「初代」とはロスチャイルド家の初代という意味ではなく、世界的金融一族の元祖という意味だろう。
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