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ロバートソロー
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ロバート・ソローとは、ニューヨーク生まれの数理経済学者である。1987年ノーベル経済学賞受賞。

でも経済は成長してほしいと考える。だが経済はどうすれば成長するか。何が好ましい成長なのか、という答えは存在しない。ソローによれば人間生活を向上させるのは経済の量ではなく、技術の進歩なのだ。

概要

戦後マクロ経済学者ではサミュエルソンと並んで二大巨頭を誇る経済学者。一番の功績は「ソローの経済成長モデル」の構築である。最近のノーベル経済学賞ゲーム理論行動経済学工学など、いうなればサブカルチャー経済学が評価されることが多い。その中で「経済成長理論への貢献」という経済学王道での受賞は特筆すべきことであろう。

ソローの経済成長理論

経済はどうやって成長していくか?」

それは経済学者でなくても興味を抱かずにはいられない経済に対する最重要の観点のひとつであり、経済学王道、そして形である。ソローはこの問題を最新の数理モデルを使い説明した。そのモデルハロッド=ドーマーの成長モデルを基にしている。

ハロッド=ドーマーの成長モデル 

ハロッド=ドーマーの成長モデルとはオックスフォードハロッドさんとポーランドアメリカ経済学者のドーマーさんが作った経済成長モデルである。

このモデルによれば、経済成長が安定的に持続するためには、

  1. 民の貯蓄率
  2. 労働の増加率
  3. 資本係数(投入したお金と、それによって作られる商品やサービス率)

が均衡しなければならない。そしてこれらが均衡していれば失業もなく経済成長は続くのだ。

ソロー=スワンの成長モデル

しかしソローはこのハロッド=ドーマーモデルに不快感を抱いた。その不快感の正体は上記の三つがまるで固定のもののように扱われている点である。1の貯蓄率は人々の好みによってコロコロ変わるし、2の労働だって人口によって変わっていく。そして3の資本係数が技術の違いによって高くも低くもなるのは自明だろう。

そのためソローは「ハロッド=ドーマーモデルは理屈は正しいが、その理論の前提が成立することはどない」と。仮に前提が成立していても、それはナイフエッジに乗っているよに不安定であるので、これを「ナイフエッジ理論」のニックネームで呼んだ。こうしてソローはハロッド=ドーマーモデルを更に深めた新しい成長理論を構築することに着手し、そうして出来上がったのが「ソロー=スワンモデル」である。

ソロー=スワンモデルの最大の特徴は、人間生活を豊かにするのは経済の量ではなくて技術の進歩だとしている点である。彼はGDP民総生産)を生み出す要素として、

  1. 資本
  2. 労働
  3. 知識(新技術や新知識を身につけた有効労働

をあげた。この中で最も重要なのは3つの知識、であり各要素を固定させたハロッド=ドーマーモデルと違い技術の進歩に重きをおいたものになっている。

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