『ロボコップ』(RoboCop)とは、とは、1987年にアメリカで製作・公開されたSFアクション映画であり、劇中に登場したサイボーグ警官の名称である。ロボコップシリーズにおける記念すべき第一作である。
物語
近未来のアメリカ。オムニ・コンシューマー・プロダクツ(OCP、日本では一貫してオムニ社と通称される)によって街全体が支配下に置かれたデトロイト。デトロイトは犯罪都市としての側面も持ち合わせていた・・・。
デトロイト警察(DPD)の警官アレックス・マーフィー巡査はアン・ルイスと共に指名手配中のクラレンス一味を追い、クラレンスのアジトを発見するも・・・・マーフィーはクラレンス一味によって惨殺されてしまう。
マーフィーはOCPが推し進めていた「警官をロボット化する計画」の元、”ロボコップ”として甦る。
ロボコップが投入される事により、デトロイトの治安は徐々に回復していった。そんな折、ロボコップことマーフィーは改造される以前の記憶を取り戻し”ロボットと人間との狭間”で苦悩する・・・・。
概要
監督 | ポール・バーホーベン | 製作 | アーン・L・シュミット | 脚本 | エドワード・ニューマイヤー マイケル・マイナー |
製作総指揮 | ジョン・ディビソン | 配給会社 | 米:オライオン・ピクチャーズ 日:ワーナー・ブラザーズ |
||
第60回(1987年)アカデミー賞 | |||||
本作におけるロボコップの設定等が当時の視点から見て秀逸であると大きな話題を呼んだ。ヒーローものらしからぬ、余りにも激しい残虐・暴力描写でR指定を受けた事でも有名。
ロボコップの特殊メイク、ED-209やロボコップ2号機(続編2に登場)の迫力あるストップモーション・アニメーションも見所の一つ。
尚、ロボコップの外見デザインにおいては日本の特撮『宇宙刑事ギャバン』に大きな影響を受けている事でも知られている。
※ポール・バーホーベン監督が直接バンダイへ許可を求める手紙を送り、バンダイ側は許諾した。
キャスト
- ロボコップ(アレックス・マーフィー) : ピーター・ウェラー
- アン・ルイス : ナンシー・アレン
- リチャード・ジョーンズ : ロニー・コックス
- クラレンス・ボディッカー : カートウッド・スミス
- ロバート・モートン : ミゲル・ファーラー
- OCP会長 : ダニエル・オハリヒー
ロボコップ
殉職したアレックス・ジェイムズ・マーフィー巡査がOCPのプロジェクトによりサイボーグ化されて甦った姿。マーフィーの顔(顔面皮膚)、脳、臓器、生体組織等がメカと一体化している。正式名称は「OCPクライム・プリヴェンション・ユニット001」(OCP Crime Prevention Unit 001、「OCP犯罪防止ユニット001」の意)。
その能力
特殊金属、防弾ゴムによる強固で頑丈なボディは並みの銃火器によるダメージを受け付けない。怪力はマシンガンの銃身を捻じ曲げてしまう程のパワーを誇る。高性能なセンサーにより犯罪者を直接視認しないで、狙撃するという離れ技も見せている。
ロボコップが見聞きした情報は保存され、いつでも再生出来る様になっており、声紋を分析したりする等、一種のポリグラフ(嘘発見器)のような機能も備えられており、ロボコップに嘘をついても通用しない。
只でさえ強固なボディに、消えた筈のマーフィー巡査の記憶が甦る事で、生前の優れた能力と相成って犯罪撲滅に高い効果を上げた。
現場に向かう際には基本的にはパトカーに乗るが、2では麻薬王ケインを追跡する際にハーレーに乗り、運転した事があった。
弱点
ロボコップの弱点として挙げられる物としては複数有り・・・
まずはその鈍重なボディが仇となり、機動力は高くない点である。重火器で狙撃されたり、3での忍者ロボット・オートモに手数で圧倒されたシーン等で伺える。
もう一つは、ロボットとしての宿命なのか「組み込まれたプログラムには逆らえない点」である。
例を挙げると、OCP幹部をある容疑で逮捕しようとした際、予め組み込まれたプログラムによって行動に制限を掛けられ、動作不可能になった事があった。(終盤、ある人物の機転により克服している。)
更に、2にて犯罪者一味にバラバラに破壊された後、復元されたのだが、OCPの意向でプログラムを書き換えられて、マーフィーとしての人格を封印されてしまった事があったが、ロボコップはを自らに高圧電流を流す事で強引に電子回路部分を狂わせて、解除してしまった。
武装・メカニック
- オート9(Auto-9)
- ロボコップの標準装備である9mm全自動拳銃(マシンピストル)。ベレッタM93Rがベースとなっている。右大腿部分に収納されており、使用の際は自動的に右大腿部分が開き、取り出される。機械制御による精密射撃とマーフィーの銃の腕との相乗効果により脅威の命中力を誇る。ロボコップはオート9を収納する際、生前と同じく、西部劇の様に拳銃をスピンさせる癖を見せた(劇中での架空のヒーロー「T.J. Lazer」の真似)。
- データ・スパイク(Data Spike)
- ロボコップが情報端末にアクセスする際、右腕部分から飛び出すスパイク状の接続端子。これを端末に刺す事により、コンピューターにアクセスしている。戦闘においても、敵に突き刺すといった攻撃方法が取られる事も。
- コブラ・アサルト・キャノン(Cobra Assault Cannon)
- 厳密にはロボコップの装備品では無く、元々はクラレンス一味が使用していた対物狙撃ライフル。単にコブラ・キャノンとも。バレットM82A1がベースとなっている。ロボコップはこれを奪取し、OCPの警備に当たっていたED-209の撃破に役立てた。
『ロボコップ2』ではコブラ・キャノンと似た対物狙撃ライフルが登場し、暴走したロボコップ2号機への狙撃に使用している。 - 強化アタッチメント
- 『ロボコップ3』で登場した新装備。ウェポン・アーム、ガン・アームとも呼ばれる。左腕を外してこのアタッチメントを装着する事で9mm機関銃、火炎放射器、小型ミサイルランチャーの使用が可能となる。
- フライトパック(Flightpack)
- 強化アタッチメント同様、『ロボコップ3』にて登場した新装備。ジェットパックとも。この装備により、ロボコップは飛行可能となり、機動力が飛躍的に向上した。エネルギーが切れた際の非常用バッテリー(recharging station)としての機能も兼ねている。
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- 7
- 0pt