ロボットにこころをとは、シンプルながら高難易度のパズルゲームである。作者名は「しょーへー90.9」。
概要
「ロボットにこころを」とはRPGアツマール(ゲームアツマール)他で公開されているフリーゲームである。ジャンルはパズルゲーム。RPGアツマールでの公開日は2018年11月16日。自作ゲームフェス新人賞2019では「夢中になるパズルゲーム賞」を受賞している。
パズルゲームなのだが、しっかり構成されたストーリーにも注目したい。
外部リンク
ゲームアツマールは2023年6月28日にサービス終了になってしまったが、以下のサイトでプレイ可能である。
イントロダクション
「ハカセ」から出される課題を次々とクリアしていくロボットの「キミ」は、一つずつ新しい能力に目覚めていく。はたして「キミ」は「ハカセ」の期待通りの「心」を持つことができるのか…
そして、充電中に頭に浮かぶこれは一体…
キャラクター
- ハカセ: 「キミ」を作った天才博士。パズルを解いているうちに忘れてしまうと思うが、本名はカシワギというらしい。「天才ハカセ」と呼ばれたそうにしているが、「ハカセ」とだけ呼ばれる。
- キミ: 革新的な発明をしてきた天才「ハカセ」の最新作。「RK-025」という名前があるが、「Rくん」と呼ばれることになる。世界で唯一の「心」を持ったロボットだが、その「心」は未完成で自分で完成させなければならない。
ゲーム内容
システム
画面内にロボット・ブロック・はしご・バーなどが存在し、画面内目標物の全回収時に出現する出口から脱出するパズルゲーム。…という書き方をすると、それなんてロードランナーという話になってしまうが、全く異なるゲームである。
「テレポート装置」と自分(ロボット)の位置を入れ替えながら画面内の「ハート」を全て回収したら、特定の「テレポート装置」に「ゲート」が開くのでその「ゲート」に到達すればクリアとなる。詳しくは開始時のチュートリアルが説明しているのでまずはプレイしてみよう。
4面クリアすると獲得した能力などによりストーリーパートが1日分進行する。68面でストーリーパートは終了するが、エクストラステージを含めると72面まである。
ストーリーパート全68面をクリアすると68面までのステージセレクトが出来るようになる。エンディング直前の状態になっているので残念ながらステージセレクトモードを使ってストーリーを見直すことは出来ない。エクストラステージのステージセレクトをするには最終の72面までクリアする必要がある。
難易度
序盤の簡単なチュートリアル的問題から少しずつステップアップしていくが、終盤はかなり難易度が高くなってくる。RPGアツマールに表示される想定プレイ時間180分となっているが、事前に解き方をある程度把握している人のクリア時間なのではなかろうか。
ただ、画面が小さいのでとりうる行動が限られており、試行錯誤しているうちに解法にたどり着く場合も少なくない。
ゲーム画面右上のメニューから公式のヒントを見ることができ、クリア直前のハートを取ったときの状態が表示される。
操作性
キーボードの方向キーか、画面のクリック(タップ)で操作する。
キーボードで操作すると、長距離移動で押しっぱなしにした時に移動し過ぎてしまうことが多いので、クリックで動かしたほうが確実と思われる。
クリックで動かす時は直線でない移動も可能だが、予想外の動きをすることがあるので注意が必要。
ただ、いくら間違えても1手ずつ初手まで遡ることができるので、それほど問題にはならない。ただし、1手戻るボタンを連打すると、初手に戻った時に戻るボタンが消えたところを押してしまい、左上方向への新規移動開始扱いになって操作履歴が消えてしまう罠が。
関連項目
攻略メモ
ネタバレはしていませんが、テクニックも含めて自分で編み出したい人は見ないで下さい。
解法のコツ: 位置エネルギー
「テレポート装置」と自分自身の位置を入れ替える時、「テレポート装置」と自分自身の高さの総和=位置エネルギーは変わらない。
一方で段差などから落下すると、「テレポート装置」と自分自身の高さの総和=位置エネルギーは減少していき、「はしご」を使わないかぎり増加することはない。
つまり、位置エネルギーが一定値を下回り、かつ「はしご」で位置エネルギーを回復する手段がないと詰んだ状態になる。位置エネルギーを減少させずに移動できる範囲ごとにゾーンを区切って考え、詰まないような移動を心がけることで手数が絞られ解法が見つかりやすくなる。
位置エネルギーを稼ぐには
先述のように位置エネルギー=高さの総和を稼ぐには「はしご」を使うしか無い。当記事冒頭のサムネイル画像で示されているLEVEL 7のステージの解法が典型的テクニックになる。
逆算的ヒント
画面が小さいからということもあるが、原則として無駄なものは配置されていないというのも逆説的にはヒントになる。
公式のヒントからはクリア直前の配置を知ることが出来る。その状態にするために「テレポート装置」をどう動かせばいいかとか、位置エネルギーのロスはどれくらいまで許容されるかといったことを逆算すると解法が思いつくかもしれない。
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