ロンダルキアへの洞窟(ろんだるきあへのどうくつ)とは、ドラゴンクエストIIのダンジョンである。
ロンダルキアの洞窟と表記するファンやサイトが多く、Google先生にきいてもこちらの方がヒット数が多い。
が、公式ガイドブックでは”ロンダルキアへの洞窟”となっているので後者の方が正しいと思われる。
概要
ハーゴン軍の本拠地である『ロンダルキア台地』までの道のりを塞ぐ険しい山の中を通る洞窟。
ふもとに入り口があり、出口は頂上部へ通じている。
重要アイテムの宝庫で、いなづまのけん、ロトのよろい、命の紋章がある。
悪峰
ドラゴンクエストシリーズ最難関と名を馳せる鬼畜ダンジョンである。
ドラクエ2のプレイ動画等では俄然盛り上がる最大の見せ場であり、プレイヤーにとっては、ここをいかに乗り越えるかが腕の見せ所となる。
雑誌『ドラゴンクエストマスターズクラブ』の『二度と行きたくないダンジョン』アンケートにおいて、ぶっちぎりの1位を獲得した。
トラップ
無限ループや落とし穴などのギミックが多数存在していて、初見プレイでは高確率で挫折させられる。
地下1階~地上6階の構造になっている(本来は地下7階~1階だが、地下6階からスタートして上へ上がっていくため)この洞窟だが、地上1階・5階を中心に落とし穴が大量に仕掛けてある。
特に5階は、ヌルいエリアのような顔をしているが、6階への階段までの道のりには4階への落とし穴がびっしりと並んでいる。落ちて死ぬわけではないが、落とされて戻ってを繰り返すうちに後述のモンスター達にボコボコにされ、気がつくと死んでいるのである。
2階と6階は、それぞれ少し仕組みが違うが、無限ループが設置されている。
特に6階は、出口までの長い道のりの中で5回以上の分岐があり、一度でも間違えると最初からやり直しである。
無論、その中にあってもモンスター達は襲撃の手を緩めてはくれず、プレイヤーの精神は段々と削られていく。
モンスター
仕掛けも鬼畜なら出現モンスターも鬼畜で、毎回がボス戦のような緊張感を強いられる。
エンカウント率、一度に出現するモンスターの数、そしてその強さの全てに渡って悉く高く設定されている。
ドラゴン数匹が先制攻撃して全滅することもあるし、バーサーカーの集中攻撃を受けたサマルトリアの王子が死亡するのは日常茶飯事である。
近年のRPGしかプレイしたことの無いゲーマーなら、間違いなく挫折すると思われる。常に全滅の危険と隣り合わせなので、難易度が高いゲームが好きな人には好まれるダンジョンと言えるだろう。
なお、洞窟を抜けてもその先のロンダルキアのほこらにたどり着くまでに、デビルロードの開幕メガンテで全滅したという話をするプレイヤーが稀にいるが、本作のメガンテ使いはいずれもHPをある程度減らさないとメガンテを使ってこないので、ほこらにたどり着くまでに全滅したことは事実だとしても、メガンテについては記憶違いである。
誕生の経緯
ここまで鬼畜になってしまったその原因は、開発当時、発売までの納期が迫っていて、終盤のテストプレイをする時間が十分にとられなかったため。
ダンジョン毎にはテストプレイを行なっていたが、冒険の最初~エンディングまで通してテストプレイを行なうことが無く、結果としてプレイヤーキャラのレベルを考慮できなかったのだった。
ゆえに、アンバランスなほどに難易度が高くなってしまった…。だがそれがいい。
FC版の場合、滞りなく抜けるためには、目安としてローレシアの王子のレベルが26以上に達している必要があり、公式ガイドブックには到達レベル30とあるが、普通にプレイしていた場合は初めてたどり着いた時点で20程度のはず。経験値で言うとレベル20が4万、26が12万7000、30が23万である。
なお、SFC版を含むリメイク版では難易度が落ちている。
エンカウント率のバランス調整がなされており、落とし穴は一度落ちたら穴が開いたままなので2度落ちないし、0.5マス(半歩)の場所を歩けば落とし穴に引っかかることは絶対に無い。出現モンスターのバランス調整も行なわれている。理不尽なドラゴンの先制攻撃などは無くなった。
ドラゴンクエストビルダーズ2
ムーンブルク島とロンダルキア地方を結ぶ洞窟として登場。構造は本編のとは違うため、本編よりは通行は簡単になっているが、とある出来事で少年シドーが離脱した後で、大量の兵士を連れているにも関わらず現れるモンスターが強いため、やはり戦闘は容易ではない。
関連項目
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