ローテーションバトルとは、
- プレイステーション2用ゲームソフト「7(セブン) ~モールモースの騎兵隊~」における戦闘形式の総称である。
- NintendoDS用ゲームソフト「ポケットモンスターブラック・ホワイト」に登場するポケモン対戦形式の1つである。
概要
簡単に言うと「3匹まで場に出して相手に見せた状態での1vs1」。
3匹のうち1匹が「前衛」の位置になり、残りの2匹は「後衛」の位置になる。技を出したり食らったりするのは「前衛」のポケモンのみで、「後衛」は基本的に何もしない。
最大の特徴は、前衛から「ローテーション」することで、いつでもターンを消費せず後衛のどちらかのポケモンで技を出せるという点。
例えばヒトカゲ・ゼニガメ・フシギダネの3匹でバトルにんでいるとして、前衛がヒトカゲだったとする。このときプレイヤーはヒトカゲの技をそのまま出しても良いし、フシギダネに「ローテーション」しつつフシギダネの技を出しても良い(ゼニガメも同様)。
この「ローテーションしながら技」は従来のポケモン交換と違ってターンを消費しない。ローテーションせずに技を出してもローテーションしながら技を出しても全く同じであるため、実質的には3匹の合計12個ある技から1個を選んで行動することに等しい。
従来のバトルでは対峙する相手が基本的に固定されており、交換をするか技を繰り出してからでないと相手が変わることはなかったが、ローテーションバトルでは対峙する相手が不安定で、毎ターン変わり得る。
したがって、ローテーションバトルでは、従来の対戦以上に技の一貫性や技を繰り出すポケモンの耐性に配慮して戦う必要がある。
なお、既に場に出している3匹の中でのローテーション以外にも、従来のバトル同様の「手持ちの控えとの交換」もある。
現在戦闘中の前衛と手持ちの1匹を入れ替える形になり、こちらは普通に1ターン消費する。
手持ちとの交換は前衛としか出来ないため、後衛に引っ込めているポケモンを手持ちにさらに引っ込めるには、一度技を使って前衛に出してからさらに交換すると言う2ターンが必要になる。
2012年12月7日から9日にかけて、wi-fiバトル大会にてイーブイカップが催された。これは、BWから同じく導入されたトリプルバトルやシューターバトルに先駆けての公式大会開催となった。
残念ながら第七世代の「サン・ムーン」では廃止されてしまった。
理由としては戦闘画面にトレーナーが表示されるようになったため、本体のスペックの都合だと言われている。
バトルの流れ
- バトル開始
トリプルバトルと同様に1番目~3番目を選択。1番目に選んだポケモンが前衛となる。ゲーム内でNPCトレーナーと戦う際は、手持ちの1~3匹目が自動的に出される。 - 行動の選択
「その時前衛にいるポケモンの技を使う」「後衛のどちらかにローテーションし、そのポケモンの技を使う」「手持ちの控えと前衛にいるポケモンの交代」のいずれかを選ぶ。アイテムシューター有りルール、またはゲーム内NPCとのバトルの際はさらに「道具の使用」が加わる。 - ターン開始
通常のバトルと同じように、優先度・素早さ順に行動。
まず最初に手持ち控えとの交代、または道具の使用が行われ、その次に自分・相手両方のローテーションが行われる。
その後に、お互いの前衛に来たポケモンが技を出し合う。
その他注意点
- 「いかく」「すなおこし」「ひでり」など、場にでた時にのみ効果を発揮するタイプの特性は、ローテーションで前衛に来ただけでは効果が発揮されない。最初に場に出した時に前衛であった場合か、バトル中に前衛と手持ちの交換で登場した場合にのみ発動する。
- 「プレッシャー」「かたやぶり」などの特性、「ふうせん」などの道具といった、場に出た時にそれの所持を教えるメッセージが出るタイプの常時効果発揮型のものは、最初に場に出た時に後衛であった場合はメッセージが表示されない。その後前衛にきてもメッセージは表示されないままだが、効果は発揮される。
- 何らかの状態異常を受けた場合、前衛にいる状態でないとターン経過がカウントされない。後衛に引っ込めると逆にいつまでも異常が治らなくなるが、毒ややけどの持続ダメージも受けなくなる。「ほろびのうた」のカウントも進まない。
手持ちまで引っ込めれば、回復するものは従来どおり回復するし、特性「しぜんかいふく」も効果が発揮される。 - 能力変化も状態異常と同様に、後衛に下がっただけでは消えない。
こだわり系アイテムも、一度後衛に引っ込めてまた前衛に出してもこだわった状態のままであり、違う技を選べない。 - 「ステルスロック」や「まきびし」などの相手が場に出た時に自動的に効果を発揮するタイプの設置技は、相手がローテーションしただけでは効果を発揮しない。手持ちとの入れ替えならば効果を発揮する。
- ローテーションは技の選択時に選ぶため、「げきりん」や「あばれる」等の数ターン同じ事を繰り返して技の選択自体が出来なくなる技は、技を出している間ローテーションも出来なくなる。同様に反動で1ターン動けなくなる技も、反動のターンはローテーション出来ない。
- 特性「かげふみ」や「くろいまなざし」等の技を受けて交換できない状態になっていてもローテーションは出来る。「かげふみ」は常に効果を発揮するため無理だが、「くろいまなざし」は交換できなくなるのはあくまで技を受けたポケモンだけなので、他のポケモンを前衛に出してそのポケモンを交換で引っ込める事は出来る。(要検証)
- 場に出て最初のターンにのみ使える「ねこだまし」は、場に出てから2ターン目以降であっても、「場に出てからそのポケモンの技を1度も出していない」状態ならば使える。例えバトル開始時に前衛として場に出たポケモンでも、最初のターンにローテーションで引っ込んでいれば、その後任意のタイミングで前衛に出しつつねこだましが使える。(要検証)
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関連項目
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