ロールス・ロイス ダート(Rolls Royce Dart)とは、英国ロールス・ロイス リミテッド(現ロールス・ロイス plc)が開発したターボプロップエンジンである。
概要
ロールス・ロイス リミテッドが開発した、量産型としては実質的に世界初のターボプロップエンジン。
信頼性に重点をおいた設計やRR製品の高品質とアフターサポートにより、生産終了した現在でも未だに多数が現役である。
また中規模のレシプロエンジンの置き換え用としての需要も多い。
日本人にとっては「YS-11に使ってたキーン音のプロペラエンジン」といえば大体わかるだろう。
仕様
コアエンジン部分(動力部)は2段の遠心式圧縮機と、パワーリカバリ段を兼ねた3段のタービンで構成される単軸式エンジンとなっている。
コアエンジンの回転は遊星歯車減速機で減速され、4翅プロペラを駆動する。
黎明期のターボプロップエンジンながら余剰推力(排気の噴射で生じる推力)はかなり小さく、2400PS級の製品の場合は余剰推力は340kg程度であったとされている。言い方を変えれば排気のエネルギーを非常に効率よく回収することに成功している。
ちなみになぜ、圧縮機に低圧段・高圧段ともに遠心式が採用されているのかといえば、そりゃいつもの英国紳士の奇行いわゆる英国面の申し子の一つだから…というわけではなく、当時は軸流式より遠心式の方が信頼性が高かったからである。堅実性を重視した設計ということだ。
動作音
ダートの動作音は結構独特である。
が混じった独特の動作音を発するため、音だけで「ダート搭載機が来た」とわかるほどである。
関連動画
関連商品
ロールス・ロイス ダートに関するニコニコ市場の商品を紹介してください。
関連項目
- 0
- 0pt