「きっと、きっといつか、一緒に暮らせる…」
ロールパンナとは、やなせたかしの「アンパンマン」シリーズ、およびテレビアニメ「それいけ!アンパンマン」に登場するキャラクターである。
概要
- メロンパンナの姉として、ジャムおじさんに製作されたパンのひとり。「メロンパンナの姉」という設定はメロンパンナ本人のリクエストによる。生誕は妹のメロンパンナより後(1994年、メロンパンナの登場は1992年)である。
- 「まごころ草」(ジャムおじさんが添加)に加え、ばいきんまんの工作により「ばいきん草」が混在したまま生誕し、不定期に善悪が逆転する宿命を背負った。胸のふたつのハートは善悪の状態を示し、悪に染まった場合は体色も黒となりアンパンマンの敵となる。
- CVは冨永みーな。
- テーマソング『ふたつの心』(作詞:やなせたかし・作曲:本島一弥・唄・富永みーな)は善悪双方のロールパンナの心理描写を唄う名曲である。
能力
- 総合力ではアンパンマンに匹敵する最強クラスのパン戦士。特に飛行速度は本編中の描写により超音速での飛行が可能とみられている(アンパンマンより飛行速度が速いメロンパンナの影響があると思われる)。
- ロールリボンという新体操のリボン状の武器を愛用(2本所持)。拘束はもちろん、回転させ打撃攻撃も可能。
- 必殺技は「ローリングハリケーン」。ロールリボンを回転させることで大竜巻を発生させ、広範囲の対象を攻撃する。
性格
- 基本的にメロンパンナ以外に心を開くことはないが、自然と動物には時に心を許す。
- 鳥と戯れる自分のスケッチ(描いたのはジャムおじさん)を見たロールパンナが大いに狼狽したことから、感情を表に出すことに嫌悪感があるようである。
- 危機に陥ったキャラを反射的に助ける。
ブラックロールパンナ
- 悪い心に染まり、体色が黒く変化し瞳のハイライトが消えた状態はブラックロールパンナと呼ばれる。
- 登場初期は体色が変わらなかった[1]。また、善状態の記憶が無くなる描写がみられた。
- 悪い心の原動力である「ばいきん草」の効果は時間経過で薄れるため、特殊なケースを除き、ずっとブラックロールパンナでいることはできない。
- 本編654話「ふたりのロールパンナ」では善悪に分割、劇場版第7作「それいけ!アンパンマン ゆうれい船をやっつけろ!」ではまごころ草の成分を抜き取られる形で完全な悪い心のみのブラックロールパンナが登場する。どちらもドクター・ヒヤリが関係している。ただ、この形態になってもばいきんまんの命令には必ずしも従うとは限らない[2]。また、劇場版第14作「それいけ!アンパンマン ロールとローラ うきぐも城のひみつ」では、流石にドクター・ヒヤリの関与はなかったものの、ばいきん草が入ったバイキン光線をまともに浴びた事で別の完全な悪い心のみのブラックロールパンナが登場した。この時も案の定ではあるがばいきんまんの指示に従わず、メロンパンナの声にも全く反応せずに彼女さえ攻撃対象とした。
- ブラックロールパンナ状態のみロールリボンからの電撃攻撃、および絡めた相手を石化する攻撃が可能[3]。この能力は潜在的なもので善状態では自発的に使用できない。「ふたりのロールパンナ」では善状態のロールパンナが周りの人々の応援により一時的に電撃を使用した。
他キャラとの関係
- アンパンマンは最もライバル視している存在である。しかし彼自身はロールパンナとの戦闘にはもっとも消極的である[4]。善状態の時は引け目もあるのか疎遠であるが、直近の放送ではそのような傾向は見られなくなってきている。
- メロンパンナは材料の一部(メロンジュース)を共有する妹であり、最も信頼し、守るべき存在である。メロンパンナの危機にはいかなる状況からも駆けつける。[5]
- しょくぱんまんは善悪状態双方で説得をされたことがあり、若干の信頼を得ている。ただしメロンパンナほどではないので、ブラックロールパンナ状態を解除するまでには到らない。
- カレーパンマンとは雪山で一時共闘したことがある[6]ので、若干の信頼を得ている。ただしこれまたブラックロールパンナ状態を解除するには到っていない。
- ばいきんまんはロールパンナを仲間に引き入れようと機会をうかがっている。彼はロールパンナをアンパンマンに挑む仲間と認識しているが、ロールパンナ自身はばいきんまんに関わりたくないと考えている。またブラックロールパンナは必ずしもばいきんまんの思い通りには行動しない。
- ドキンちゃん[7]はロールパンナに重要視されていない。メロンパンナの情報を振られでもしない限り無視する存在である。[8]
- 鉄火のマキちゃんはロールパンナのライバル的存在であるが、メロンパンナの姉を思う気持ちを尊重して敵対していない。
- ジャムおじさんはロールパンナを静観しており、積極的に引き戻すことはしない。
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
脚注
- *ブラック化するようになったのは本編第378話Aパート「ロールパンナのふたつのこころ」から。また、登場初期の頃はハイライトが描かれている事があった。
- *前者に至ってはばいきんまんに対しても「破壊してやる」と言っていた。
- *「ふたりのロールパンナ」より。また、『ロールとローラ うきぐも城のひみつ』では絡めた相手をブラック化させた事もあった
- *ただし、「ふたりのロールパンナ」などの様にやむを得ず戦う事もあった。
- *本編570話Bパート「メロンパンナのひみつの花畑」など。
- *本編638話「ロールパンナとカレーパンマン」より。
- *2018年よりロールパンナと同じ声優が演じている。
- *事実、ロールパンナの原作での初登場回でも彼女について「信用できない」などと言っていた。
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