- 英語で野生の犬、つまり野良犬のこと
- タイムクライシスシリーズに登場する敵キャラクター。この記事で解説。
- タイムクライシスシリーズで2.が率いる巨大犯罪組織の名称
- パチスロ機種の一つ。
概要
タイムクライシスシリーズの全てのナンバリングタイトルとプロジェクトタイタンに登場している、シリーズ皆勤賞のキャラクターである。
タイムクライシスシリーズでは世界的に有名な凶悪犯罪者で本名、国籍は一切不明である。同名の巨大犯罪組織を率いており、初代、プロジェクトタイタン、タイムクライシス5ではこの組織の戦闘員と戦うことになる。
『ワイルド・ドッグ(野良犬)』という劇中の呼称から、プレイヤーからは『犬』とか『ワンちゃん』など、犬に関するあだ名で呼ばれることもある。
彼がかかわった犯罪はVSSEによって阻止されていることから、彼はVSSEを目の敵にしている(ちなみにVSSE側もワイルドドッグを宿敵と認識している)。このことから裏社会では「ワイルドドッグを雇った組織は必ず壊滅する」という悪い噂が流れている。ただし、彼自身はVSSEのエージェントを返り討ちにすることで汚名返上を常にはかっているようであり、VSSEの潜入を見越して彼を雇う組織は毎回存在することから、完全には見放されていない模様。
ワイルドドッグはシリーズを通して髪型はオールバックで丸っこいサングラスをかけ、茶色系統のトレンチコートを羽織り、その下はカッターシャツとネクタイ、ズボンにサスペンダーといったファッションである。トレンチコートは戦闘開始時には自ら脱ぎ捨てる。愛用している拳銃はモーゼルC96であるが、作品によっては拳銃を使わないこともある。
戦闘時には専用のBGMが流れる(プロジェクトタイタンを除く)。シリーズごとに多少アレンジされている。
ワイルド・ドッグの活躍
※時系列順に記述
タイムクライシス(初代)
ステージ3のボスエリアにて、ラスボスとして登場。セルシア国の王政復活をもくろむシェルードに雇われていた。
シェルード亡きあとは、セルシア共和国大統領令嬢レイチェルを人質にとり屋上まで逃げ、城を爆破しリチャードを始末しようとした。その後そのすきを見て逃げ出したレイチェルに向けて発砲をした(幸いなことに弾はかすっただけで、命に別状はなかった)。
最初は2丁拳銃で攻撃し、その後は手榴弾を直接投げたり、手榴弾でオブジェを爆破し、それに巻き込もうとしてくる。また、格闘攻撃も繰り出す。
最後は撃たれた拍子に城の爆破スイッチを落としてしまい、その時にスイッチが押され、城の爆発に巻き込まれてしまった。シリーズ恒例の爆発オチ誕生の瞬間である(ただし、他作品では自爆だがこれは事故)。
なお、この作品のワイルド・ドッグ戦のBGMはのちのシリーズでのワイルド・ドッグ戦でもアレンジされて使われている。
タイムクライシスプロジェクトタイタン
ステージ4のエリア3にて、ラスボスとして登場。雇われの身ではなく自らが首謀者となっている。(カンタリスとの合同作戦でありステージ1はカンタリス所属兵、ステージ2の敵は多くが反乱軍であるが盾兵のみワイルドドッグ所属の兵である。)
チタン製のアーマーをつけたロボット、ダイモスとフォボス(同作品ステージ4エリア2のボス)の量産計画、通称「プロジェクトタイタン」をもくろんでいた。そのため、カルバ共和国のリオ・オロ島のチタン鉱脈に目をつけていた。
前回の事故が原因で失った左腕は、ガトリングガンを仕込んだ義手になっている。攻撃手段はその左腕のガトリングガンのみ。今作だけ戦闘時にはいつものBGMは流れず、コートも登場時から着ていなかった。
ヘリにて逃走を試みるが、リチャードに拳銃の弾2発をヘリに打ち込まれ、ヘリは墜落、爆発した。
タイムクライシス2
ステージ3のエリア1後半、エリア2にて中ボスとして登場。ネオダイン社に雇われていた。なお、以降の作品では5を除き、「ステージボス」ではなく「ステージ3の前半~中盤で戦う中ボス」としての登場となっている。
2人のエージェントを始末しようとするがてこずってしまい、その後はディアズと手を組みエージェントたちに襲い掛かってくる。今回はおもに左腕の義手のガトリングガンを使し、モーゼルC96は3-1のラストシーンで使用する程度。そのほかにもパンチやキックで攻撃する。
最後はエージェントたちに追い込まれるが、捨て台詞をはき自爆した。このシリーズから、ワイルド・ドッグの自爆は定番となった。
ちなみにワイルド・ドッグの義手のスペックは全長415mm、重量5230g、銃身長は270mm、口径は7.62mmの5連装である。使用弾丸は専用のケースレス弾で装弾数も見た目以上にある(データはAC版タイムクライシス2公式サイトより)。
タイムクライシス3
ステージ3のエリア1に登場。ザゴリアス連邦軍に雇われていた。
今度は弟子のワイルド・ファングを引き連れて登場。髪の毛は白髪交じりになっていることから、老化していることが分かる。そのためか、パンチやキックといった格闘攻撃は行わなくなり、弟子のワイルド・ファングが格闘攻撃を行うようになった。
攻撃手段はおなじみのモーゼルC96に加え、本作より左手の義手には2以前のガトリングガンの他に火炎放射器などあらゆる銃火器を換装してくるようになった。ちなみに、戦闘時はワイルド・ドッグとワイルド・ファングを2人同時に相手にする。
最後はエージェントたちに追い込まれるが、捨て台詞をはき、また自爆した。
余談ではあるが老化したにも関わらず、弟子に引けを取らない跳躍移動を行う。
タイムクライシス4
ステージ3のエリア1の最後と、エリア2に登場。ハーメルン大隊に雇われていた。
エリア1では主人公たちの乗っているヘリにフックショットをひっかけて、ヘリを墜落させようとしたが失敗。鉄塔を爆破してヘリの墜落を図り、近くの格納庫に逃げ込んだ。その後主人公たちと戦うことになる。髪の毛はほぼ白髪となり、顔には皺が見られ、前回よりも老化が進んでしまった。
攻撃手段はおなじみのモーゼルC96や、義手のガトリングガン、そして格納庫にしかけた罠で攻撃する(罠の中には3方向バトルが起こるものもある。回避は不能)。終盤になるとトラクタービームで近くの物体を操り、ぶつけたり振り回したりして来る。
最後は暴走したトラクタービームが大量に引き寄せた周りの物体に押しつぶされた。……が、やっぱり生きておりスイッチを押し自爆した。その後の生死は不明。
ちなみにタイムクライシス4ではワイルド・ドッグは片言の日本語を話し、字幕もひらがなの部分がカタカナになっている。「コウルサイ蠅ドモダ!」
タイムクライシス5
最新作となる5ではステージ1からいきなり登場している。
今回は雇われの身ではなく自ら武装勢力を率いている。組織としてはかなり大規模であり、戦車や装甲車、戦闘ヘリコプターさらには移動式大型ミサイルも所有し、末端の一般兵もライフル銃を装備している。
日本語はある程度喋れるようになっているらしく、字幕はひらがなになっている。その影響か、性格までぶっちゃけアレになったのはご愛嬌ということで
レイジングストームに出てきたかのような巨大なメカに乗り込み、倒したかとおもいきや、スイッチを取り出す…
が、自爆せずにそのまま背中に付けたジェットで逃げ出す、ある種のフェイントである。
そのままステージ2から逃走劇を繰り広げることになる。
そしてステージ3にてお決まりの自爆。いつものBGMはステージ3のラストで流れている。
関連動画
関連項目
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