ワタナベとは、スクウェア(現・スクウェア・エニックス)のSFCゲーム「ライブ・ア・ライブ」に登場するキャラクターである。
概要
基本的に父と子の2人組で登場し、何らかの理由で父が死亡や怪我などの被害を受け、子が泣くと言う演出が全ての時代のストーリーのどこかに挿入されている、いわゆるネタ要員。
編によって完全なギャグ要員として登場する一方、ストーリーの一部に絡みシリアスな登場をする話もある。
また隠し要素となっている場合もあれば、必ず遭遇する場合もある。
何故「ワタナベ」と言う名前なのかは明らかにされていない。
「ワタナベ」と言う名前そのままで登場する時もあれば、良く似た別の名前で登場する時もある。
また、必ずしも人間として登場する訳ではない。
リメイク版のCVは全編でほぼ共通。基本的に父をプロデューサーの時田貴司、子を声優の上村彩子が務める(一部例外あり)。
原始編
ストーリーを終盤まで進めた後に戻ろうとすると、落とし穴がある洞窟で発生。
父親が体を張って息子を穴の向こう側に渡らせようとする。
息子は無事渡りきるが、父親は力尽きて落下してしまう。
当然だが、セリフが一切登場しない原始編なので、名前も無い。
また、ストーリーの流れ上、前情報無しでこのイベントに遭遇する可能性は低い。
一方で隠し装備であるモノな石入手のためには同じタイミングで戻る必要があるため、その場合は必然的に見ることになる。
リメイク版のCVは原始編の他の汎用村人と同じく、杉田智和が担当している。
杉田が全編に登場するという話で最初に「ワタナベを担当するのか?」と思った人も多いだろうが、「ほぼ全編でワタナベのCVが共通」「杉田が担当するワタナベがいる」という点では、ある意味当たらずとも遠からずだったのかもしれない。
幕末編
屋根裏のある場所に差し掛かると、鼠小僧風の盗賊親子として登場。
宝箱を発見し父親が宝箱に向かうが、寸前で気配を察知され、下から槍で突き刺されて死亡。
息子が泣きながら父親を引っ張ってどこかへ消えていく。
なおここでのイベントを見る前に、ここの真下に位置する部屋にいる人物と交戦しておく(倒さず逃げてもいい)と、ワタナベ父が死なずに済む。
当然、狙っていた宝箱を入手する事に成功するため、こちらが手に入れられなくなる。
義賊になろうとしてるようだが、利己的な発言が多く、本当に義賊になるつもりがあるのかどうかはやや疑わしい。
リメイク版では真下の人物と交戦してワタナベ父を助けた後、抜け忍ルートに入ると道中で彼らの姿を見ることができる。
現代編
グレート・エイジャ戦で、エイジャが左上を向いている状態で「カミツキ」を使うと、外野からのヤジとして空き缶が飛んでくる。
この空き缶を投げるのがワタナベ父である。(ただし、名前などは一切登場しない)
投げた後はエイジャが場外へ行きワタナベ父をボコって戻ってくる。
条件が厳しめの上に空き缶が飛ぶ確率が高くないため、中々見られないイベントである。
実はグレート・エイジャの使うカミツキには追加効果が毒付与のものとデバフのものが2種類あり、このイベントはデバフの方のカミツキ使用時にしか発生しない。
そして、主人公に毒が付与されていない場合には毒付与のカミツキの方を優先して使用するため、毒をすぐに回復してしまうとデバフの方のカミツキをほとんど使ってこない。
こういった隠れた仕様も相まって、何も知らずに見つけるのはほぼほぼ不可能である。
リメイク版では発生条件が緩和されている模様※で、原作よりもかなり簡単にイベントを起こせる。
また、ワタナベ親子のボイスが付いたことで分かりやすくなった。
※エイジャが右上を向いた状態でも発生したことが確認されており、デバフの方のカミツキの使用頻度も上がっている
近未来編
必ず登場。
ワタナベ子はちびっこハウス(孤児院のようなもの)に預けられている、父の帰りを待つ子供として冒頭から登場する。
主人公のパシリ的な存在になっているので、ちびっこハウスの子供の中でもかなり目立つ方である。
ワタナベ父は物語終盤にて、敵組織に実験体とされ戦闘兵器に改造され人間ではなくなった姿(液体人間W1号)で登場する。
主人公らとの戦闘に敗北した後、死の間際に人としての記憶を僅かに取り戻し、息子の安否を気遣って死亡する。
最期まで息子と出会うことは無かった。
なお、父親のフルネームはワタナベ・コウゾウである。息子の名前は不明。
SF編
必ず登場。
人物としての登場ではなく、主人公らが乗る宇宙船「コギトエルゴスム号」の外部通信アンテナとして登場する。
親アンテナと子アンテナのセットで機能するシステムで、「ワタナベイション・システム」と命名されている。
親アンテナが地球への送信、子アンテナが地球からの受信を担当している。
イベントにて親アンテナが破損する。
船のクルーに修理を試みられるが、アクシデントにより結局修理されないままであった。
しかも、その後別のイベントにより爆破され、親アンテナ子アンテナ共々宇宙の藻屑となってしまった。
扱いは軽いが、超光速通信(または超空間通信)が使えるはずであり、実はけっこう高性能である。
西部編
必ず登場。
物語後半、どこからか荒野を3日3晩歩き通しでようやくサクセズタウンを発見し辿りついたが、サクセズタウンに攻め込もうとする無法集団「クレイジーバンチ」に父が射殺される。息子は泣きながら父を引っ張って退場。
なお「ワタナベ」と言う名前は出ていないが、息子の名前(または愛称)は「ワット」。
功夫編
心山拳の継承者にサモを選んだ場合にのみ、物語終盤に義破門団の本拠地へ乗り込む際にワタナベ子のみ登場。
かつて義破門団に殺害されたと言うワタナベ父の敵を取るため、拳法「ワン・タンナベ拳」を用いて乗り込むが、奥義が不発して自爆してしまい、逃走する。
登場するのは子供の方だが、リメイク版のCVは他編の父と同じく時田氏である。
中世編
必ず登場。
物語冒頭にて、武術大会準決勝のストレイボウの対戦相手としてワット・ナーベが登場、主人公がアームストロングと戦っている脇であっさり敗北する。
敗北すると息子が泣きながら駆け寄ってくるが、兵士に連れられあえなく退場。
余談ではあるが、この武術大会の優勝者に与えられるのはアリシア姫に求婚する権利である。
子持ちの(即ち既婚者でもある)ワットがなぜこの大会に出場したのかは謎である。
最終編
とあるダンジョンの中に登場。
他のルクレチア人とは違い石化した状態で存在し、アキラのテレパシーによって心を読む事が出来る。
ストーリーに関係した事は言わないが、代わりにとあるボスの登場条件についてヒントをくれる。
名乗らないので名前は不明だが、服から読み取れる文字から推察すると「ワタナ○」である。
なお、最終編はストーリーとしては中世編と同じ世界のすぐ後の時代の話であるが、中世編に登場したワット・ナーベとその息子の親子とは別人の様子。(名前が違う)
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関連項目
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