ヴィーゼル空挺戦闘車とは、ドイツ連邦軍が運用している装甲車両である。
概要
1970年代に降下猟兵(空挺部隊)向けの装備[1]として開発され、1989年から配備が開始された。
そして1990年代には車体延長を行った『ヴィーゼル2』が開発・配備されている。
構造
初期型は全長3.5m未満、全幅・全高1.8m程度と小柄な事からC-130輸送機なら3両、CH-53でも機内積載で2両を輸送できるのが最大の強みであり試作型の時点で20㎜機関砲1門搭載型とTOW対戦車ミサイル発射機搭載型が設定されていた。配備後には12.7㎜及び7.62㎜機関銃を銃塔に備えた威力偵察型とドイツ・フランス共同で開発された『HOT』対戦車ミサイル発射機搭載型が加わった。
そして『ヴィーゼル2』では車体を延長+車高を引き上げ、武装を7.62㎜機関銃のみとして固定乗員2名+兵員4名を搭乗させるAPC型を基本として救急車型、自走迫撃砲型(120㎜)、指揮車+レーダー搭載型+複数のFIM-92(4連装)発射機搭載型で構成される『ⅬeFlaSys』防空システムが登場している。
車体自体の機動力は初期型で75馬力(フォルクスワーゲン製)、『ヴィーゼル2』で110馬力(イタリア・アウディ社製)のディーゼルエンジンを使用し最高速力75㎞/hを維持しつつ初期型では行動距離が300㎞だったのに対し『ヴィーゼル2』では550㎞に延伸している。
その代わり防御力は7㎜台の小銃弾に耐えられる程度で航空機からのパラシュート降下は不可と何気に繊細な扱いが必要である。
余談
日本のサークル『プラモデルを1/1で作る会』が『ヴィーゼル2(FIM-92搭載型)』のレプリカを建造しており模型や聖地でのイベントでその姿を見ることが出来る。
関連作品
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関連項目
脚注
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