一夫多妻去勢拳単語

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一夫多妻去勢拳とは、現実において存在しない日本拳法の一流派（？）である。開祖は、大妖怪である玉藻前とされている。

概要

風雲編～タマモちゃん、大いに荒ぶる語～

その存在が最初に確認されたのは、PSP専用ゲームソフト「Fate/EXTRA」において。ゲームの中盤においてヒロインを救出した際、サーヴァントがキャスターだった場合に発生するイベントの中で・・・・

「まずは金的っ！次も金的っ！懺悔しやがれ、これがトドメの金的だーー！」
「よし、一夫多妻去勢拳、完成です！ハーレム展開なんて、神が許してもこの私が許しません！」

なんか新技の開発に勤しんでいた。どうやらヒロイン救出に関して色々思うところがあって拗ねちゃったらしい。ちなみに、ザビ子の場合だとこれが人中に繰り出される。つまり、女子の顔面に情け容赦なく炸裂するという地獄絵図完成である。
ともあれ、この時は誰もが単なる洒落で終わると思っていた。

そのはずだった・・・・。

しかし、事態は続編「Fate/EXTRA CCC」にて急変する。本作にて、サーヴァントの習得スキルが新たに追加されたことにより、前作以上に戦力が増強されることとなった。なかでも、最終習得スキルは消費MP量がバカにならない反面、それに見合った威力を誇っている。当然キャスターもその例外ではなく、誰もが隠しボスとして登場した彼女が用いた“呪相・空烈”を習得するものだと思っていた。
これを見るまでは・・・・。

呪法・玉天崩
消費MP：100
敵に筋力貫通ダメージ
対男性：クリティカル

・・・・・・キャスターなのに筋力？男性クリティカル？どういうことなの？
そう思いながらこのスキルを使用すると、そこには蹴りの二連撃を放つ狐の姿があった・・・・・・！

「ふ・・・・・・ふふふふふふ！弁明！無用！」
「いきます！一合！二合！」

そして敵から距離を取り、然と標的を見据えるとそのまま直進。そして空高く跳躍し、急降下しつつ飛び蹴りを繰り出すこと、矢の如し！

「浮・気・撲・滅！」
「大・天・罰！」

そして、爆散する敵を背に勇ましき立ち姿の良妻がそこにいた・・・・。

「またの名を、一夫多妻去勢拳！」
「これが私の、奥の手です！」

まさかの一夫多妻去勢拳、実戦投入である。というか、どう見てもライダーキックです。否。むしろキャスターキック、とでも言うべきか？ともかくもはや悪い冗談としか思えないが、実際ものすごく使い勝手が良いから困る。まず、筋力に乏しいながらも、軽く四桁の数字を叩き出すので威力は申し分なし。前作での魂の改竄を廃止したのはまこと英断としか思えない。おまけにガードブレイクの効果を持った攻撃スキルなので、相手が女子であっても問題なく運用できる。そればかりか、最終スキル特有の燃費の悪さも主力である黒天洞でのMP 回復や宝具による使用無制限など、カバーも万全。これが水天日光（笑）汚名返上の足掛かりになったとか。

ちなみに、これ以外にも結婚詐欺処刑砲やら太陽面爆発脚やら、なんちゃって感たっぷりな技をいくつも隠し持っている様子。もはやデタラメもいいところである。

雷鳴編～タマモちゃん、留まるところを知らない語～

その後も一夫多妻去勢拳の猛威は振るわれ続ける。
まずはスマートフォン専用ゲーム「Fate/Grand Order」。毎年夏恒例となった水着イベント。その第一陣として他の面々共々強烈な印象を与えた我らがキャス狐ことタマモちゃん。そんな水着姿となった彼女がランサーのサーヴァントとして用いる宝具が“常夏日光・日除傘寵愛一神”というもの。で、肝心の演出は・・・・

「言い逃れは聞きませんわ♪浮気移り気デートに遅刻、狐はまるっとお見通し」

（どっかで見覚えのある連続蹴り）

「いざ受けやがれ、日除傘寵愛一神！」

（どっかで見たことのある急降下しつつの飛び蹴り）

「・・・・・・見ていてくださいました、マスター？」

（優雅にパラソルを差すキツネさんの後ろで爆破四散する敵）

・・・・はい、何から何までそのまんまです。というか、思いっきり“ある平行世界でも「一夫多妻去勢拳とも。」”って記述があります。ともあれ、本作はいわゆる相性ゲーなので、ランサーに弱いアーチャーがよく犠牲になる。
そしてPSVita及びPS4専用ゲームソフト「Fate/EXTELLA」及び続編の「LINK」。通常攻撃の時点で蹴り技が主体であり、当然こちらでもコマンド技やアクティブスキルでも一夫多妻去勢拳・・・・もとい呪法・玉天崩が使用可能。しかも男性キャラに命中すると効果音が変化するなど、芸が細かい演出も。さらにタチが悪いことに、ストーリー中でもとある場面で使用される。それも、アルテラとの決戦という超どシリアスな場面で。
どういうことかというと、こんな感じ。