すまなかったな、俺のデッキよ。
俺はお前を信じるぜ。
だから俺にお前の力を貸してくれ!
ドロー!!
《一撃必殺!居合いドロー》
アリガトウ、オレノデッキ
一撃必殺!居合いドローとは、アニメ『遊戯王GX』に登場したカードである。後に、遊戯王OCGにも登場した。
概要
アニメの第91話「ワンターンキルの死神」に登場したゲストキャラクター「橘一角」が使用した魔法カード。日本古来の剣術「居合切り」をモチーフとし、成功すれば相手を一撃のもとに葬れるワンターンキルも可能なカードである。アニメでは以下のテキストになっていた。
一撃必殺!居合いドロー
通常魔法
フィールド上のカードの合計枚数だけ自分デッキからカードを墓地へ送る。
その後カードを1枚ドローする。
そのカードが「一撃必殺!居合いドロー」だった場合、
そのカードを墓地へ送り、フィールド上のカードを全て破壊する。
破壊して墓地に送ったカード1枚につき相手プレイヤーは1000ポイントのダメージを受ける。
このカードが発動した時、魔法、罠、モンスターの効果で破壊、
及びこのカードの効果を無効化することはできない。
橘はこのカードによるワンターンキルにロマンを感じ、成功させるためにあらゆる努力を尽くしたが、いつも肝心なところで引きの悪さが出てしまい、成功することは無かった。苦悩した彼は挙句の果てに、カードの死神と契約することで、己の魂と引き換えに無理やりコンボを成功させるという方法で大会を荒らしまわっていたのだが・・・。
詳しくは「アリガトウ、オレノデッキ」を参照のこと。
OCG版
あれからざっと10年くらいの年月を経て、2018年5月12日発売のCOLLECTORS PACK 2018にて、遂にOCG化を果たした(同時収録の《飛行エレファント》に話題を掻っ攫われた感があるが・・・)。
一撃必殺!居合いドロー/Slash Draw
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):手札を1枚捨てて発動できる。
相手フィールドのカードの数だけ自分のデッキの上からカードを墓地へ送り、
その後自分はデッキから1枚ドローし、お互いに確認する。
それが「一撃必殺!居合いドロー」だった場合、
それを墓地へ送り、フィールドのカードを全て破壊する。
その後、この効果で破壊され墓地へ送られたカードの数×2000ダメージを相手に与える。
違った場合、自分はこの効果でデッキから墓地へ送ったカードの数だけ、
自分の墓地のカードを選んでデッキに戻す。
アニメ版と違い手札コストを必要とし、墓地に送るカードの枚数は相手のフィールド上に存在するカード枚数で決める様になった。
居合いドローに成功した場合に破壊するカードは、アニメ通りフィールドのカード全て。そして、与えるダメージはこの効果で破壊され墓地に送られた枚数×2000となった。アニメのバーン効果持ちカードはOCG化の際に、LP差が倍であるのにもかかわらず効果ダメージ量据え置きな事が未だに多いが、このカードの場合ダメージも倍になり、アニメ通り4枚破壊出来ればOCGでもワンキル圏内に入る様になった。
ただし、アニメの効果のままだと失敗しても墓地肥やしとして有用であるため、失敗時には墓地に送ったカードの枚数分、墓地からカードを選んでデッキに戻す処理が追加された。しかし、デッキに戻すカードは任意で選べるため、墓地に残したいカードとデッキに戻したいカードを選り分けることが可能である。
つまり、この部分を有効活用できれば、失敗してもそれはそれで使えるカードである事に変わりない。
居合いドローの成功率に関しては、あれ以来デッキトップやボトムを操作、参照可能なカードや相手フィールドにモンスターやトークンを送り付けるカードが増えたため、それらを最大限活用すればアニメ当時のカードプールよりずっと成功させやすくなった。しかし、破壊されても墓地に送られずにエクストラデッキに置かれるペンデュラムモンスターは破壊してもダメージ源にならず、フリーチェーンのカードでフィールドのカード枚数を変更されるとデッキを操作したのが裏目に出るということも発生する。単純に効果破壊への耐性を備えたカードもかなり増えた。
故に、このカードによるワンターンキルは程々の成功率なはずだったのだが、海外の遊戯王TCGにおいて、OCGとのカードプールが異なり、海外先行カテゴリである「Danger!」を用いることで結構問題ある確率で成功するデッキが完成したらしく、2019年の1月末頃に施行されるあちらのリミットレギュレーションで、2枚目を引くことを前提とした効果にもかからわず制限カードに指定される事が決まってしまった。
上述の様に、墓地活用の術があり、デッキに1枚しか入っていなくても発動させたこのカード自体をチェーンなどしてデッキに戻してやれば理論上居合いドローは可能であるため、完全に死んだわけではないが・・・。
なお、OCGにおいては件の「Danger!」改め「未界域」のUMA達が上陸する前に、ワンキルの安定性を高めていた《鎖龍蛇-スカルデッド》が制限になり、上陸後は先攻ワンキルを成立させるのにも使用されていた《トーチ・ゴーレム》が禁止になった結果、このカード自体が規制を受ける事態には至っていない。
関連動画
関連項目
- 遊戯王OCG
- 遊戯王GX
- アリガトウ、オレノデッキ
- アフター・グロー:次回作の遊戯王5D'sに登場した、同じく次の引きにワンキルを賭ける最後の希望。
- ワンターンキル
- 遊戯王OCGカードリスト
- 遊戯王関連項目の一覧
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