三国志とは、およそ2世紀末から3世紀初頭の古代中国の魏呉蜀が争った時代を記した陳寿の歴史書(通称『正史』)、および『正史』を元に描いた創作物(通称『演義』)。さらにそれらを基に日本で作られた小説、漫画、アニメ、ゲーム各種作品の総称である。
三国志と三国志演義
あくまでも演義は後世の創作であり、歴史書である『正史』とは大きく異なっていることに注意。
特に、一部の英雄を極端に有能にしたり、また無能にしたりすることによって話を盛り上げる事が多い。
そのためか、後世で評価が異様に高かったり低かったりする英雄もいる。
演義自体が作られてかなりの年月がたっているため、史実と創作の区別がつきにくいが、三国志の物語として知られる事柄は少なからず演義を元とされていることであることに注意が必要である。
…なぜか、日本の三国志作品の多くは蜀滅亡時点で話が終わることが多く、それ以降に活躍する英雄の知名度は日本では極端に低い。
一応三国志演義はちゃんと三国最後の国である呉滅亡で終わる。
実は、曹操が死んで曹丕が禅譲を受けてからが正式な三国時代であり、それまでは後漢時代だったりする(魏は存在していたけど、漢帝国内の一公国/王国の扱い)。
また、滅んだ順番も蜀・魏・呉の順番で、統一したのは晋だった…諸行無常。
演義による改変とその影響
演義では前半は劉備、後半は諸葛亮が主役として漢室復興を主題として物語が進行していく。そのため、劉備が聖人君子のごとく描かれる。曹操が献帝から簒奪を志す悪役として描かれる、関羽の武功が過大に描かれている。蜀の武将の南蛮平定の武功が諸葛亮のものにされている。諸葛亮が軍事的分野においても戦術戦略を問わず、際立った才を持っていることになっている(実際は政治は神、戦略も優秀、戦術も電撃戦は得意ではないが及第点といったところ)。そして、それを表すためか周瑜、司馬懿、曹真などがかませ犬にされている。何人かの武将が蜀の武将によって討ち取られたことになっている。それなりに武功があった人物が登場していない(特に異民族関連)。呉は空気。など正史とはさまざまな違いがある。
そして、日本で主に知られている吉川(横山)三国志は演義を基としており、KOEI三国志なども初期シリーズでは演義のみにより能力値査定などが行われていたため、不当な扱いを受ける人物が多数存在しており、演義や羅貫中の被害者と呼ばれることもある。ただし、これは日本固有のものではなく、本場中国においても同様であり、演義でどうしようもない無能扱いされている劉禅(正史では何もしていないため評価不能)の幼名「阿斗」が愚か者の代名詞となっていたりする。
日本では最近正史の再評価が進み、蒼天航路のような正史と演義を混ぜた漫画が登場したり、KOEI三国志などでも正史を一部取り入れる(ただし、基本は演義であり、正史は演義からの上方修正のみに使用されている)といった影響が見られる。ニコニコ動画においてもそういった日のあたらなかった武将などを再評価する動画が存在している。また、ニコニコ歴史戦略ゲー、iM@S架空戦記シリーズの動画内において武将紹介や正史との違いを説明する動画は多い。
そういった再評価による反動で、逆に本来の業績を過小評価されて批判コメをもらう武将も幾人かいる。まあ、主に関羽と諸葛亮のことなんだが(それ以外も大体蜀将)。この両名、演義によって追加されたことのほとんどが上方修正なのだが、当然それによって割を食った人物も数多い。そのため、そういった人物が出るたびに恨み言が流れたりする。
まず、ここまで三国志が中国や日本で知られたのは演義のおかげである。もし、演義が存在せず他のほとんどの時代のように正史およびそれを補完するエピソード集が点々といった状況では日本では魏志倭人伝しか知らないというような環境になっていた可能性がおおいにある。(興味を持った方は調べれば分かるが三国志随一の英傑である曹操といえど中国史全体から見たら十傑にすら入らない可能性が高い)そして、演義は通俗小説であり、一般民衆に膾炙しやすい物語が必要であった。当然、正史のようにさまざまな人物に注目していくことは困難であり、別に羅貫中が魏をこき下ろそうとしたり、呉を無視しようとしたわけではない。物語としてより人々に感情移入してもらおうと思えば、儒教的背景を考えても判官びいきを好む性質を考えても蜀が中心となるのは仕方の無いことであったであろう。(ていうか、当時の中国で宦官の息子がさまざまな才に恵まれて軍閥化していく物語は受けづらいだろうし、兄貴の残した領土の専守にほとんど明け暮れつつ酒びたりになっていった君主の物語は長編としては受けないだろう)正史が好きで演義は嫌いな人も動画にコメを行う際は演義を好きな人も見ているということを頭の隅に置きつつ行ってほしい。
曖昧さの回避
ニコニコ動画では主に以下のようなコンテンツが存在する。投稿数から言えば、三国志大戦が最も多い。だが、三国志大戦に三国志のタグが付けられることは珍しく、三国志をタグとして登録しているものならばコーエーのシミュレーションゲーム関連の動画が最も多くなるという不可思議な状態になっている。
なお、以前までこの記事で言及していたコーエー三国志プレイ動画に関しては三國志の記事に移動した。
- コーエーのシミュレーションゲーム「三國志」
- 吉川英治の小説「三国志」→吉川三国志
- 横山光輝の漫画「三国志」→横山光輝三国志・横山三国志
- セガのゲーム「三国志大戦」
- コーエーのアクションゲーム「三國無双シリーズ」
- NHKが制作した人形劇 三国志→人形劇三国志
- 園田光慶の漫画「三国志」→園田三国志
- ゲームアーツのゲーム「鄭問之三國誌」
- 片山まさゆきの漫画「SWEET三国志」
- 王欣太の漫画「蒼天航路」
- 池上遼一の漫画「覇-LORD-」
三国志の登場人物の記事
※「三国志の登場人物の一覧」に移動しました
関連コミュニティ
http://dic.nicomoba.jp/k/a/%E4%B8%89%E5%9B%BD%E5%BF%97


ページ番号: 84734
リビジョン番号: 1526412
読み:サンゴクシ
初版作成日: 08/05/18 15:55 ◆ 最終更新日: 12/05/12 02:25
編集内容についての説明/コメント: 吉川版の追加
記事編集 / 編集履歴を閲覧 / Twitterで紹介





JASRAC許諾番号: 9011622001Y31015
ヘッダー:固定
ヘッダー:追従