上信越自動車道(じょうしんえつじどうしゃどう)とは、群馬県藤岡市の藤岡JCTから長野県長野市を経て、新潟県上越市の上越JCTに至る高速道路(高速自動車国道)である。略称は上信越道(じょうしんえつどう)。路線番号は E18 。
概要
道路名称の「上信越」は、上野国(群馬県)・信濃国(長野県)・越後国(新潟県)のそれぞれの頭文字から命名されたものである。
藤岡JCT - 下仁田ICは国道254号と、その他の区間は国道18号と、概ね並行している。
群馬・長野・新潟県上越地方を連絡するだけにとどまらず、関東地方と富山・金沢方面との連絡や、北関東・東海地方を連絡するルートとしても利用されている。交通量が全線通して多く、暫定2車線区間では渋滞が頻発している。
開通当初は藤岡JCT - 藤岡ICは関越自動車道として開通したが、1993年の佐久ICへの延伸時に上信越自動車道に改称している。
更埴JCTは、上信越道上越方面⇔長野道松本方面が本線となっており、上信越道上田方面は分岐線となっている。
通行に関する注意
更埴 - 上越間には給油所が1箇所しかない(松代PA)。そのため、この区間を走行するときには、燃料切れに注意しなければならない。上り線走行時は、松代PAの次の給油所は東部湯の丸SAか長野道の梓川SAとなる(東部湯の丸SAまでの距離は約35km、梓川SAまでは約50km)。
下り線走行時は、妙高SAの給油所が廃止されたため、松代PAの次の給油所は北陸道の名立谷浜SA(米原方面)、または米山SA(新潟方面)となる(名立谷浜SAまでの距離は約96km、米山SAまでは約110km)。
また、現在、信濃町IC~上越JCT間が暫定2車線の対面通行となっており、この区間では事故が発生しやすい。特に冬季の走行には注意が必要である。
かつては他にも暫定2車線の区間が存在したが、順次4車線化され、2019年12月に全線4車線となった。
路線名
通過する自治体
群馬県
藤岡市 - 高崎市 - 甘楽郡甘楽町 - 富岡市 - 甘楽郡甘楽町 - 富岡市 - 甘楽郡下仁田町 - 富岡市 - 安中市 - 甘楽郡下仁田町
長野県
佐久市 - 小諸市 - 佐久市 - 小諸市 - 佐久市 - 小諸市 - 東御市 - 小諸市 - 東御市 - 上田市 - 埴科郡坂城町 - 千曲市 - 長野市 - 須坂市 - 上高井郡小布施町 - 中野市 - 上水内郡飯綱町 - 上水内郡信濃町
新潟県
妙高市 - 上越市 - 妙高市 - 上越市 - 妙高市 - 上越市
接続高速道路
施設一覧
歴史
- 1980年7月17日:藤岡JCT - 藤岡ICが関越自動車道として開通。
- 1993年3月25日:更埴JCT - 須坂長野東ICが開通(長野IC - 須坂長野東ICは暫定2車線)。
- 1993年3月27日:藤岡IC - 佐久ICが開通(碓井軽井沢IC - 佐久平PAは暫定2車線)。藤岡JCT - 藤岡ICが上信越自動車道に編入。
- 1995年11月7日:佐久IC - 小諸ICが開通。
- 1995年11月30日:須坂長野東IC - 信州中野ICが開通。長野IC - 須坂長野東ICが4車線化。
- 1996年11月14日:小諸IC - 更埴JCTが開通(暫定2車線)。同時開通の長野自動車道と接続。
- 1997年10月16日:信州中野IC - 中郷ICが開通(暫定2車線)。
- 1999年10月30日:中郷IC - 上越JCTが開通(暫定2車線)。これにより全線開通。北陸自動車道と接続。妙高SAが開設。
- 2000年4月28日:藤岡PAが開設。
- 2002年7月26日:佐久IC - 小諸ICが4車線化。
- 2002年12月18日:小諸IC - 上田菅平ICが4車線化。
- 2003年12月20日:碓井軽井沢IC - 佐久平PAが4車線化。
- 2004年7月17日:上田菅平IC - 更埴JCTが4車線化。
- 2004年12月18日:佐久平SICの社会実験が開始。
- 2005年1月11日:新井SICの社会実験が開始。
- 2005年4月24日:小布施SICの社会実験が開始。
- 2005年4月29日:信州中野IC - 豊田飯山ICが4車線化。
- 2006年10月1日:小布施SIC、新井SICが本格運用開始。
- 2007年4月1日:佐久平SICが本格運用開始。
- 2009年11月19日:豊田飯山IC - 信濃町ICが4車線化。
- 2011年3月26日:佐久小諸JCTが開通。中部横断自動車道と接続。
- 2018年12月7日:新井PA/スマートIC - 上越JCT間が4車線化。
- 2019年12月5日:全線4車線化。
今後の予定
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
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