「不死身なら、転生してんじゃねえっ!!」とは、ぐう正論である。
概要
ここに2つの命題がある。
A: サー・エドワードは、最硬の鎧・銀嶺アーガステンを纏う、不死身のランクS救世主(セイヴァー)である
B: 救世主とは、遥か昔の遠い星の英雄の前世としての記憶と能力を受け継ぐ、輪廻転生者である
この2つの命題から「救世主」を相殺することにより得られる新たな命題は以下のようなものになる。
C: サー・エドワードは、最硬の鎧・銀嶺アーガスティンを纏う不死身のランクSであり、
遥か昔の遠い星の英雄であった前世の記憶と能力を受け継ぐ輪廻転生者である
・・・・・・? 修飾語句を大幅に簡略化してみよう。
C': サー・エドワードは、硬くて強い不死身の輪廻転生者である
・・・・・・!?
不死身の転生者
ここから先は「アニメ『聖剣使いの禁呪詠唱』第3話・第4話と原作小説第2巻のネタバレ」という、こわいこわーい異端者(メタフィジカル)がいっぱいいーっぱい居るのです! アニメか原作のどっちかの前世に目覚めたランクC以上の救世主(セイヴァー)じゃないと、とってもとーっても危険なのですよ? だから異端者をなめきったランクDのおっさん救世主は、どうぞ自己責任で、ぎったんぎーったんに返り討ちに遭えばよろしいのです♪(にぱっ) |
TVアニメ『聖剣使いの禁呪詠唱』第3話「冥府の魔女 -The Black Sorceress-」と第4話「白騎士強襲 -The Silver Knight-」での出来事。
世界中の救世主(セイヴァー)の元締である「白騎士機関」のイギリス総本部長であるサー・エドワード・ランパード(20代後半)は、同機関の日本支部に絶大な影響力を持つ資産家の漆原賢典(ただのり)(25)からの報告を受け、主人公の灰村諸葉(もろは)(15)が本当に自分と同じ各国支部長級の実力を持つランクS救世主なのかどうかを自ら見極めるべく、腹心のランクA救世主アンジェラ・ジョンソン(23)1名のみを従えてお忍びで来日する。
しかしランクS救世主は国の存亡すらも揺るがしかねない高クラスの怪物・異端者(メタフィジカル)に対抗し得る貴重な戦力であり、もしもランクSに認定されてしまっては普通の生活を送ることなど到底叶わなくなってしまう。ということで諸葉の将来を案じる四門万里(しもん・まり)(20)校長ら周囲の計らいにも助けられ、諸葉はなかなかランクSの尻尾を掴ませようとしない。
しかしサー・エドワードが着々と練り上げていた策が功を奏し、ついにいつもの採石場人里離れた山奥での諸葉との一騎打ちが実現する。聖剣サラティガを守護する最強の剣士フラガの証である光技と、世界を破滅へと導く冥王シュウ・サウラの証である高階梯闇術を自在に操る「最も古き英霊」(エンシェントドラゴン)である諸葉の絶技を目の前にして、ついにサー・エドワードも「白騎士機関」の名前の源であり機関最硬を誇る全身鎧「銀嶺アーガステン」を身に纏い、嬉々として内なる獅子を覚醒させて諸葉に挑む。
サー「フッ・・・無駄だよ、無駄無駄ぁ! ボクは不死身だぁ!」
諸葉「クッ! ・・・・・・・不死身なら、転生してんじゃねえっ!!」
原作では
諸葉は残像を作る速さで斬撃をかわし、背後から剣で斬る。
だが鎧は無傷。
《火葬》(インシネレート)を唱えて剣に宿らせ、通力(プラーナ)で威力を相乗させて打つ。余波だけで地面に大穴を開ける。
だが鎧は無傷。
《凍てつく影》(フローズンシェイド)を唱えての太極(インヤン)、冷気の魔剣で打って、急激な温度差で破砕を目論む。
だが鎧は無傷。
スピードを爆発させて、分身したようにしか見えない速さで四方から四連撃を叩きこむ。
だが鎧は無傷。(※中略)
『ハッハーッ無駄だよ! 無駄無駄! ボクは不死身だ!』
エドワードは哄笑し、敢えて両腕を広げて無防備な胴体を晒し、己の武勇を誇示した。「不死身の英雄様なら、転生してきてんじゃねえよ!」
諸葉は咆哮し、もう一度《黒縄地獄》(ブラックゲヘナ)を綴り、渾身の黒剣をその胴体に叩き込んだ。
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