世界樹と不思議のダンジョンとは、2015年3月5日発売のダンジョンRPGである。
対応プラットフォームはニンテンドー3DS。発売元はアトラス、開発元はスパイク・チュンソフト。
概要
世界樹と 不思議のダンジョン |
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基本情報 | |
ジャンル | ダンジョンRPG |
対応機種 | ニンテンドー3DS |
開発元 | スパイク・チュンソフト |
発売元 | アトラス |
発売日 | 2015年3月5日 |
価格 | 6,980円(税別) |
対象年齢 | CERO:B(12才以上対象) |
通信 | |
ゲームソフトテンプレート |
『世界樹の迷宮』と『不思議のダンジョン』のコラボ作品。世界樹の迷宮の世界観をベースに、「不思議のダンジョン」と呼ばれる迷宮の探索・踏破を目指す。
2014年11月24日のニコニコ生放送「『世界樹の迷宮』リアルタイムRPGニコ生」で初めて発表された。
シビアな難易度で知られる「世界樹の迷宮シリーズ」の様々な要素を取り入れている。職業やスキルツリーのシステム、パーティによる探索、自由度の高いキャラメイクやダンジョンにおける強敵D.O.Eなどが挙げられる。また、本作の「不思議のダンジョン」は蟻の巣構造のダンジョンであり、フロアの昇り降りが可能となっている。
キャラクターデザインは「風来のシレン」のキャラクターデザインを務める長谷川薫氏が担当しているが、本作のキャラクターデザインは「世界樹の迷宮シリーズ」のキャラクターデザインを務める日向悠二氏の絵柄をかなり意識したデザインになっている。なお日向氏は、本作ではクラスデザイン原案となっている(既存クラスだけでなく、フーライ女もデザインしている)。
モンスターはシリーズ全部通して参加している長澤真氏が続投、ボスキャラは新規デザインとなっている。
サウンドコンポーザーも毎度おなじみ古代祐三氏。楽曲の多くは過去作の人気曲のアレンジで、今回はシレンみたく和楽器を多用している。
先着購入特典はシリーズおなじみのラフスケッチ版サウンドトラック+マル勝スーパーファミコン2015復刻版。
スタッフ
ストーリー
琥珀色の世界樹を眺める絶景の街、アスラーガ。
その街は、多くの冒険者が訪れている。不思議のダンジョンと呼ばれる迷宮があるからだ。
だが、アリの巣のように入り組んだ構造を持ち、
入る度に地形が変化する手強い迷宮に、踏破を断念する冒険者は少なくない。そんな冒険者をアスラーガは街をあげて支援する。
不思議のダンジョンに向けた冒険指南や、探索に役立つ施設の紹介をする。
この街はなぜ、そこまで冒険者を支援するのか。
「来るべき日に備えるため」街の代表者は、そう語った。
ゲームの進行
定番の「不思議のダンジョン」との違いは「ダンジョンが蟻の巣構造である」「パーティ制が前提である」など。
「蟻の巣構造」のダンジョンとは、簡単に言えば最終フロアまで複数のルートがあるということであり、階段が複数あるフロアが普通にあり、たまに行き止まりのフロアにぶち当たることもある。
また、各ダンジョンがかなり長いのと、D.O.Eと呼ばれる敵の存在により、「砦」を建築することが求められる。ゲームが進むと砦のある階から冒険を始めることもでき、最終フロアまでの道も近付く。
各フロアの構造はダンジョンを出るとリセットされるが、大まかな分岐は砦がある限り固定される。こうして分岐だらけの全体マップを歩いて埋めていく感覚は『世界樹の迷宮』のマッピングにも通じるものがある。
本作で登場した概念である「D.O.E」は、ダンジョンの全体マップに映る強敵で、その動きを見極めて迎撃するか、ルート上に砦を設置して迎え撃つかしなければならない。防衛を突破されて街まで到達されてしまうと設備の機能が低下してしまう。
また本作は最大4人のパーティ制であり、通常はリーダーのみ操作で、あとの3人はオートで行動する。
オートの仲間に出せる指示は限られており、またオートは敵に向かっていく性質があるため、敵は力を合わせて倒すのが基本となり、逃げるのは結構難しい。
気に入らない場合は2,3人や、ソロの冒険も想定されたバランスになっている。ソロならレベルが上がりやすいのでなおさら有利なこともある。
なおレベルはリセットされない方式を採用しているため、何度も挑めばそのうち楽勝でクリアできるようになっているのかもしれないが、劇的に楽になるほどレベルを上げるのは大変である。
アイテム持ち込み不可・レベルリセット制の不思議のダンジョンは、ゲームをかなり進めてから登場する。こちらは砦の建設もできず、一回の冒険でクリアするしかない仕様となっている。その代わりD.O.Eもいない。
クリアするとレベルはダンジョンに入る前に戻される。スキルはリセットされないので、レベルを上げてから挑んだほうが有利であることに違いはない。
職業
各職業は世界樹の迷宮各作品から輸入された他、本作のオリジナル職業「フーライ」がある。
外見は2種類(男女)から選べ、さらにカラーバリエーションが4色存在する。
- ソードマン
- I・II・IVに登場したソードマンだが、今回はIVのソードマン。攻守のバランスに優れ、接近攻撃を得意とする剣士。
3方向や2マス先への攻撃、敵に追撃するリンク系の技を持つ。対DOEにも有効。
最初に一人必ず作ることになる。 - パラディン
- I・IIに登場した世界樹の顔みたいな職業。デザインはIIのもの。盾による攻撃・防御を得意とする聖騎士。
被ダメ時TP回復やディバイドなどフォートレス(IV)のスキルも多い。
守備力にとても優れるが、重装のためか腹が減りやすい。
パッケージやイラストでやたら目立っているが、別に主人公でもなんでもない。 - ガンナー
- IIに登場した、銃器による遠距離攻撃を得意とする銃士。
攻撃力は高くなく脆いが、属性攻撃と縛りを使いこなし、跳弾のような強力な技も持つ。
通常攻撃も5マス先まで届く。 - IVのスナイパーの要素も入っており、スキルでもクリティカルヒットが出るようになっている。
- ルーンマスター
- IVに登場。炎・雷・氷による属性攻撃を得意とする印術師。
IVと同じで術の属性によって効果範囲に差がある。物理攻撃が効きにくい相手に有効だがTP切れに注意。 - メディック
- 傷ついた仲間の治療を得意とする医術師。外見はI・IIのものだが、スキルはIVのものである。
味方がどこにいても射程無限で回復が可能。盾も装備できるので結構硬い。 - ダンサー
- IVに登場した、ダンススキルによってさまざまな強化や補助をもたらす踊り子。
味方へのバフや回復、敵へのチェイスやカウンターなど手広く使用可能。
部屋内に敵がいるとランダムで倍速化する能力も持つ。 - カースメーカー
- I・IIに登場した、敵を意のままに操る呪言スキルを得意とする呪術師。グラフィックの都合で手が見えてる。
部屋全体へのデバフや状態異常撒きが得意で、悟りを開いたかのように腹が減らない。
ST異常にかかるとTPが回復するので、わざと罠を踏むことでTPを補給できる。 - プリンセス(プリンス)
- IIIに登場。戦闘を有利に運ぶ号令を得意とする王族の血を受け継ぐ者。
仲間を支援する号令やリセットウェポンなど、IIIと同様のスキルを持つ。仲間がいないと辛いのもIII準拠。 - シノビ
- IIIに登場。忍法と呼ばれるトリッキーなスキルを得意とする影の者。
火力や耐久面は低めだが、回避率強化スキルが多く移動関係のスキルも充実している。
残念ながら分身はできない。 - フーライ
- 本作の新職業。「風来のシレン」のシレンと同じく、三度笠と縞合羽を身に纏っている。
前方3マス攻撃、種族特効、吹き飛ばし、石投げ、壁破壊など風来人特有の行動をスキルで再現している。
銃以外のほとんどの武器・防具を装備できる。HPの自然回復が速く、ソロ探索に向いている。
スキルはキャラクターレベルで上級スキルが解禁されるIVと同じ仕様。
また世界樹本シリーズと違い、本作はレベル99で全スキルを習得できる。そのためか、ギルド長からも休養は推奨しないと言われてしまう。
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