交通ヒヤリハットとは、自動車産業に関わる多くの会社が取り入れる、
実際に体験した危険な行動(ヒヤリ)、交通状況から推察される危険な要因(ハット)を報告し、改善する活動である。
概要
語源は恐らく、「ビックリした」「危ない所だった」と言う行動から生まれる、冷や汗=ヒヤアセ=ヒヤリ。
「驚いた」「気がついた」と言う感情を表した、息を呑む=ハッとする=ハット。と思われる。
事故、危険のレベルは問われず、危ないと思った状況を報告し今後の対策をする。
これらの活動を通しQCサークル員の運転意識改革を促し、より良い交通環境を構築し不幸な事故を減らす。
企業によって活動内容に差はあるだろうが、大体、年間12~24件の提出が義務付けられていると思われる。
自動車産業に携わる者として、自動車事故や犯罪など言語道断である。
従って【交通安全立哨】など安全運転に関する活動は、かなり力を入れて行なわれている。
あまり大きな声では言えない概要
当然この活動に拒否権は無い。
自主的活動ではあるが命令される。
年間一定数の提案を義務付けられている。
ここで、「アレ?常に安全運転を心がけ、危険に遭遇した事無い人はどうするの?」と思った人は鋭いです。
「徒歩や自転車の人は?電車通勤の人は?何を報告すれば良いの?」と思った人は素晴らしい。
勿論そんな場合もあるでしょう。そんな時、会社はこう答えます。
「ガタガタ言ってないで提出しろ」
…いかなる場合でも順番が来たら提出しなければなりません。
( ゚Д゚)…。
いい加減にしてくれ…。
活動実態
まず、危ない目に遭遇した人は全然問題ありません。
起こった事をそのまま報告するだけです。
問題は危ない目に遭遇しなかった人。
体験してない事を提出しなければならないので、必然的に捏造しなければなりません。
つまり、常に安全運転を行なう人や、車を利用しない人がネタに苦しみ、
危ない目に遭遇した人や、暴走運転を行なう人の方が楽と言う、善人に不利な活動となっている。
ちなみに、この活動は、場合によっては上司から突っ込まれます。「こんな運転してんのか!?」と。
必然的に捏造テーマは解りやすい危険を演出するしかなく、しかも、さも体験したように語らねばなりません。
なので捏造テーマは上司に叱られないラインを狙いつつ、発表するに相応しいラインも狙わねばなりません。
もう一度言います。
安全に気を使っている人が圧倒的に不利な活動なのです。
俺達が一体何をしたと言うのか…???
会社は目的を見失っているとしか思えない…。
本来なら
危険な事を意見しあい、安全に対する意識を高めるのは良いことだと思う。
なのにも関わらず、決まった件数をこなす事を最重点にしている為、何の為に活動しているのか判らなくなるのだ。
関連項目
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