京都ハンナリーズとは、京都府京都市を本拠地とするバスケットボールクラブ、及びBリーグに所属するプロバスケットボールチームである。
概要
|
bjリーグ(日本プロバスケットボールリーグ)参入を機に誕生したバスケットボールクラブである。
愛称の「ハンナリーズ(Hannaryz)」とは、"上品で明るく華やかな様"を意味する京ことばの「はんなり」を元にした造語である。 命名にあたっては"「日本の都」と言われた歴史ある京都にふさわしい言葉であるから"との想いが込められている。 また、それとは別に、忘れ去られようとしている古式ゆかしき言葉をチーム名に表現することで文化の継承に役立ちたい、という思いも込められている。
創設の経緯
2007年11月、bjリーグは2009-2010年シーズンに新規参入するチームの公募を開始していたのだが、一方で、京都市中京区を本拠とするとある医療機器製造販売会社へ、京都府からのbjリーグ参入を打診していた(打診までの詳しい経緯はソースが見つかっていないので不明)。そしてその企業は参入を決断し、2008年2月には運営会社の準備室が発足した。ちなみに参入理由については、後に初代社長となる多田羅隆文曰く「毎年各地でチームが立ち上がり、近隣では大阪や滋賀も加入して盛り上がっている。京都にチームをつくることで、スポーツを通して地元に貢献できるという思いから決断した」とのこと。
なお、この時bjリーグから打診を受けていたという会社は、しっかり明言されていないがアークレイであると思われる(運営法人の初代社長の名前をググると・・・)。現在においても同社がクラブを支援したり、経営についても同社からの出向者が携わっている(※ちなみに第26代京都市長の門川大作がアークレイのことを「親会社」だと自身の活動日記で述べている)。余談だがこの会社、気まぐれなのかこういう商品も発売していた(※下記参照)。
準備室立ち上げ後、計5人のスタッフが、bjリーグの試合を視察したり各チームを訪ねて、運営などを学んでいった。多田羅隆文社長は「すべてが初めてで苦労の連続だった」と回想している。試合会場に予定する体育館を管理する京都府や京都市とも調整を重ねた上で、2008年6月、運営法人のスポーツコミュニケーションKYOTOが設立され、正式に参入をbjリーグに申請した。同年9月、bjリーグは新規参入公募をかけた結果、"スポーツを通じた地域振興への展望が明確であること"などを理由に、同運営法人の2009-2010年シーズンからの参入を決定した。11月には現在のクラブ及びチーム名称が発表された。
トップチーム略歴
- 2009-2010年シーズン、初の開幕戦が滋賀レイクスターズとの京滋ダービーとなった。初勝利は開幕2戦目。最終的には、ウエスタン・カンファレンス7チーム中6位となって優勝プレーオフ進出を逃す。
- 2010-2011年シーズン、ウエスタン・カンファレンス9チーム中5位となり、参入2年目で優勝プレーオフに初進出。そのプレーオフ1回戦は滋賀との京滋ダービーとなったが、第2戦と最終戦を落として敗退。
- 2011-2012年シーズン、ウエスタン・カンファレンス9チーム中3位で優勝プレーオフに進出。プレーオフ1回戦は島根スサノオマジック、2回戦で大阪エヴェッサと各々に競り勝つ。そしてウエスタン・ファイナル(プレーオフ準決勝)では琉球ゴールデンキングスにわずか4点差で敗れ、3位決定戦に回るも、同戦では横浜ビー・コルセアーズに惨敗する。しかし3年目で4位という成績で終えられる結果となった。
- 2012-2013年シーズン、ウエスタン・カンファレンス10チーム中5位で優勝プレーオフに進出。プレーオフでは1回戦で滋賀に快勝、2回戦で琉球に競り勝って昨年のリベンジを果たす。しかしウエスタン・ファイナルにてライジング福岡(現:ライジングゼファーフクオカ)に大差を付けられ完敗。ただ、3位決定戦で新潟アルビレックスBBになんとか競り勝って過去最高成績の3位で終える。
- 2013-2014年シーズン、ウエスタン・カンファレンス10チーム中2位で優勝プレーオフに進出。リーグ戦も過去最高成績となった。プレーオフは2回戦から登場し逆転勝ちで滋賀を退けるも、ウエスタン・ファイナルでは琉球に完敗し逆リベンジを果たされてしまった。そして3位決定戦でも富山グラウジーズに完敗し4位で終える。
- 2014-2015年シーズン、ウエスタン・カンファレンス10チーム中1位で優勝プレーオフに進出し、ついにリーグ戦1位を達成。このシーズンのプレーオフはシードがないので1回戦から登場。1回戦では高松ファイブアローズ(現:香川ファイブアローズ)に快勝する。しかし、2回戦では滋賀に競り負けてしまい、ここで姿を消した・・・。
- 2015-2016年シーズン、bjリーグラストシーズン。ウエスタン・カンファレンス12チーム中1位で優勝プレーオフに進出。1回戦で福岡に、2回戦で滋賀に各々競り勝ち、今度こそリーグ制覇を意気込むも、悪夢が襲う。ウエスタン・ファイナル、相手である琉球に30点差付けられて完敗、とうとうbjリーグ・ファイナルの舞台に経つことは達成されなかった。それを引き摺るかのように、3位決定戦の秋田戦では、50点近い差を付けられて沈むのだった・・・。
- 2016-2017年シーズン、Bリーグのルールにより、ホームタウンが京都市のみになる。地区分けでは西地区となった。なお、肝心の試合だが、開幕前まで得点力を強化すべく補強を図ったもの、月日を追うことに負け越しが大きくなっていった。最終的には西地区5位となってプレーオフに進めず残留という結果に終わったが、交流戦で他地区の強豪から勝利を上げるなど、次に繋がるような内容を残せたのは確かなシーズンであった。
関連動画
・・・ニコニコ動画に無い動画は、スポーツナビの動画一覧を観て、どうぞ。
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
クラブ公式サイト
参考文献
- 0
- 0pt