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仙台県(せんだいけん)とは、現在の宮城県にかつて存在した県である。
概要
明治時代
時は明治。江戸幕府に対する倒幕運動と、明治政府による天皇親政体制への転換により、社会はその様相を大きく変え、日本は近代国家として歩み始める。
その一連の改革は明治維新と呼ばれ、現在でも非常に稀にみる劇的な社会改革であったが、その中でも特に大きな変革として評されているのが廃藩置県である。
これにより、特定の領主がその領地を支配する土地支配のあり方が根本的に変革されることとなった。
- 明治4年7月14日(1871年8月29日)
廃藩置県に伴い、仙台藩が廃止され、仙台県(第一次)が設置される。 - 明治4年11月2日(1871年12月13日)
第一次府県統合により、角田県(現在の宮城県南部・福島県新地町)と登米県(現在の宮城県北東部)の一部を仙台県に編入して、仙台県(第二次)となる。 - 明治5年1月8日(1872年2月16日)
宮城県と改称する。城下町が所在したのが宮城郡であったことに由来。
以上より、明治4年7月から翌年1月までのおよそ半年間、仙台県は存在したことになる。
現代
仙台県は、現在の宮城県、あるいは宮城県仙台市を指して使われることがある。「仙台」という名称が県名より有名であることを揶揄して使われているか、単に間違って使われているものと思われる。
この傾向は、横浜県、金沢県、名古屋県、神戸県、博多県など、他の県名にもみられる。このうち、金沢県、名古屋県、神戸県はそれぞれ石川県、愛知県、三重県に実在した県である。
ちなみに、宮城県が愛知県や石川県と共通する点として、現在の県名が中心都市のある郡名から取られたことが挙げられる。このうち、宮城郡と愛知郡は所属町村の市制施行などにより規模を縮小しながら現在も存在するが、石川郡に関しては最後に所属した野々市町が野々市市となったことで2011年に消滅した。
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関連項目
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