おのれ、ゴルゴムめ! ゆ゛る゛さ゛ん゛!!!
『仮面ライダーBLACK』とは、ゴルゴムの仕業である。漫画版の表記は『仮面ライダーBlack』。
本稿では、続編である『仮面ライダーBLACK RX』も合わせて記述する。
仮面ライダーBLACK
1987年(昭和62年)10月4日~1988年(昭和63年)10月9日まで、東映・毎日放送製作・TBS系列放送の特撮番組『仮面ライダーBLACK』に登場する主人公。バッタをモチーフとした改造人間=仮面ライダーである。
変身前の南光太郎を演じるのは、約8100人の主役公募オーディション(優勝賞金100万円)を勝ち抜いた倉田てつを。
作品に対する評価が高く、高視聴率を記録したので、翌年の1988年(昭和63年)に同一主人公で続編『仮面ライダーBLACK RX』が製作されることになった(詳細は後述)。
チートライダーと呼ばれる所以である「不思議な事が起こった」及びBLACK、RX、てつをに関するネタのガイドラインはキングストーンを参照。
2012年、ニコニコ動画の「東映特撮ニコニコおふぃしゃる」にて5月から配信が開始された。毎週日曜日の午前10時から一話ずつ配信が開始され、配信開始から一週間は無料。それ以降は有料配信となる。
BLACKについて
その名のとおり黒を基調としたボディを持っているが、その色調とは反対に太陽の力を持つ仮面ライダーである。
黒基調のボディーカラーに付いては、太陽光線を最も効率的に吸収する色が黒であり、それを反映しているとも解釈可能である。
『仮面ライダーX』以降に登場する歴代ライダーのような目立つ特殊能力は少なく、ベルトからエネルギーを放射する「キングストーンフラッシュ」やパワーを溜めて通常以上の力を出す「バイタルチャージ」程度で、怪人とは主に肉弾戦で戦いライダーキックでとどめをさすなど、初代仮面ライダーに近い能力・作風である。
これは本作が仮面ライダー0号を目指すという、原点回帰の方向性で作られた為である。そのため、仮面ライダーZX以前の歴代ライダーとの接点もリセットされ、BLACKの時点では歴代ライダーは一切登場しない。
武装は無いが意思を持ったオフロード型バイク「バトルホッパー」と「スパークリングアタック」という体当たり攻撃を持ったオンロード型マシン「ロードセクター」と共に戦う。
正式名称は「世紀王ブラックサン」なのだが、南光太郎自身が「仮面ライダーBLACK」と名乗ったことにより、 以後そう呼ばれることになる。 変身する際にバッタ怪人の姿から黒い強化皮膚「リプラスフォーム」に包まれ仮面ライダーの姿に変わる特徴を有している。
中・遠距離や敵の特殊能力に対しても「キングストーンフラッシュ」で対応可能で、まさに「遠近両用ライダー」である。
映画『仮面ライダー世界に駆ける』では、ゴルゴムとクライシスの時間操作によって、RX時代の南光太郎が仮面ライダーBLACKへと退化するが、未来からRX、ロボライダー、バイオライダーが駆けつけ、逆にクライシス再生怪人軍団を返り討ちにする活躍を見せた。その際、BLACKも(再生怪人とはいえ)クライシス怪人と互角の戦いを演じている。
どんな些細なことであっても、自らへの障害とあらば全てゴルゴムの仕業と判断するおっかないヒーロー。実際、その単純明快さが人気の理由なのだが、今では、主に今作を見て育った世代からネタにされることが多い。
ただし南光太郎自身は平和を愛する好青年であり(彼の容赦のなさは敵に対してのみ。敵とみなされたら許されず逃れられず全滅させられるが)、改造人間としての苦悩や兄弟同様に育った世紀王シャドームーンとの戦いに葛藤するドラマは物語を大きく盛り上げた。
2009年に放送された『仮面ライダーディケイド』では、「BLACK RXの世界」に酷似したパラレルワールド「BLACKの世界」の仮面ライダーとして登場。サイ怪人をライダーパンチで撃破する活躍を見せた他、RXとの共闘という珍しい場面を見せた。この「BLACKの世界」にRXの登場人物である霞のジョーがいるらしいが、中の人の事情でついに姿を見せなかった。
ステータス
搭乗マシン
仮面ライダーBLACK RX
1988年(昭和63年)10月23日~1989年(平成元年)9月24日まで放送された『仮面ライダーBLACK』の続編。
前作の圧倒的な人気を受けて製作された続編で、同一主人公での2年目の完全続編は、ライダーの中でも今作だけである。
この作品の誕生によって、倉田てつをは歴代で最も多くの話数で仮面ライダーを演じた主演俳優となった。
通常とは別の能力を持ったフォームを持つ、最初のライダーでもある。
BLACK RXについて
仮面ライダーBLACKが太陽の力を得て生まれ変わった「太陽の子」。ショウリョウバッタがモチーフ。
全身黒色(一部銀)だったBLACKとは異なり、胴体部分等に緑色の強化皮膚を纏い、左胸部分にあったゴルゴムのエンブレムは「RX」と読める形へと変化している。 キングストーン+太陽エネルギーのハイブリッド動力となった事でBLACKの2倍以上の力を手に入れた他、光の杖・リボルケインを駆使して戦う。但し、太陽の光がなければ変身出来ないという欠点も同時に抱える事になった…筈なのだが、物語後半辺りでは形骸化している節も散見される。
身体能力の向上と共にキックの威力も倍増しているのだが、意外にもRXキックで怪人を倒したのは一度きり。 光の杖リボルケインを敵に突き刺し、無限のエネルギーを注ぎ込み爆発させるリボルクラッシュが最大の武器である。 その威力は凄まじく、殆どの怪人はもちろん、全知全能の神クライシス皇帝すらも耐えることは出来なかった。 挿入歌では『迫る妖族、迫る魔術、リボルケインも歯が立たぬ』と歌われているが、真っ赤な嘘である。 (リボルクラッシュを防いだのは最強怪人グランザイラスだけ。怪魔妖族大隊の怪人は為す術も無く爆発している)あまりの(視覚の)破壊力のため海外版マスクド・ライダーやガンバライドでは規制がかかっている。
自己再生能力もBLACKとは比較にならないほど向上しており、太陽の光さえあれば瞬時にダメージを回復する事が出来るほか、エネルギーの補充もほぼ一瞬で完了する。 また、「悲しみ」や「怒り」の感情が爆発的に高まる事で更なる変身をも可能としている。
当初はRXに変身してからではないと、後述の二形態に変身することは不可能であったが、その設定すらも形骸化し、怪人にさえ知覚できない極短時間での変身、変身解除、再変身を使って危機を逃れたこともある。
反応速度についても向上しているらしく、ゲドルリドルがエネルギーを吸収する0.1秒の間を「隙」と断言したり、ガイナジャグラムが放った光速で飛行するカッターをボルティックシューターで撃墜するなど、その能力は最早人知を超えている。
まさしく「完成版BLACK」と呼ぶべき能力を備えたライダーだといえる。
また、仮面ライダーディケイド27話ではディケイドとディエンドが2人がかりでないと歯が立たないほどの強敵・アポロガイストに一騎打ちを挑み、アポロガイストをあと一歩の所まで追い詰める活躍を見せた。 ちなみに、別人である事を強調するかのごとく名乗る際の動作や戦法などに違いが散見され、格闘よりも武器を主体とした平成ライダーによく見られる戦法へと変化している。尚アポロガイストとはディケイド以外でもヒーロー戦記(ゲーム)や疾風伝説(漫画)で戦ったことがある。
ステータス
- スペック:身長198.8cm、体重88.0kg、ジャンプ力60m、水中活動時間30分、マクロアイ装備。
- 必殺技:RXキック、キングストーンフラッシュ、リボルケイン「リボルクラッシュ」。
- BLACK、RXの時間攻撃への耐性について
BLACK第41話「あぶない時間泥棒」、 RX映画『仮面ライダー世界に駆ける』参照。
搭乗マシン
- アクロバッター RX誕生に呼応するかのごとく生まれ変わったバトルホッパー。 2倍とまではいかないが、バトルホッパー以上の力を得ている。最高速度750km/h。 流暢に話せるようになった、ちょっぴりツンデレな「光機動生命体」。
- ライドロン クライシス人・ワールド博士から託された設計図を基に光太郎が組み上げた地上・水上・水中・地中を疾駆する四輪自動車。完成当初は起動しなかったが、生命のエキスの力により自我を持つマシン生命体として起動した。 最高速度1500km/h。単体で異次元に突入できる能力も備えている。
- ロボイザー ロボライダーに呼応して姿を変えたアクロバッター。最高速度は850km/h。
- マックジャバー バイオライダーに呼応して姿を変えたアクロバッター。走破性に優れたオフロードバイク。最高速度700km/h。 バイオライダー同様、素の状態で敵の怪光線などを透過する事が可能なチートバイク。
登場人物
- 南光太郎
- 改造時は19歳。東星大学人文学部2年生でサッカー部所属。
- RX時にはヘリコプター操縦士として働いている。生身で大気圏突入や破壊光線の洗礼を何度も浴びても無事。(本人曰く慣れたらしい)
- BLACK時代ではほぼ独りで戦っていたため行動力や判断力、運の強さはかなり高いと思われる。ハッタリや死んだふりもこなす演技派でもある。また、頭脳も明晰で、クライシス人のワールド博士から譲られた設計図からライドロンを作りあげた。
- →「南光太郎」を参照
- 秋月信彦
- 改造時は19歳。光太郎と同じく東星大学人文学部2年生でサッカー部所属。光太郎とは兄弟のように育ってきたが、ある日、光太郎と共に世紀王になるための改造手術を施される。父・総一郎による妨害で手術は中断されるも、その時のダメージがもとで、三神官によりバッタ怪人のまま眠りにつかされる。
- →「シャドームーン」を参照
- 秋月杏子(あきづき きょうこ)
- 信彦の妹。光太郎とも幼馴染である。
- 紀田克美
- 信彦の彼女。光太郎・信彦と同じく東星大学文学部2年生。
- 大神官 ダロム・バラオム・ビシュム
- 創世王に仕える三人の神官。光太郎と信彦を、世紀王にするための改造手術を施す。
- →「暗黒結社ゴルゴム」を参照
RXの仲間
- 霞のジョー
- クライシス帝国の改造人間。サイが武器。ロボライダーがダメージを喰らった武器で切られても死なず。
- 白鳥玲子
- フリーのカメラマン。光太郎に協力するために空手を学び、クライシスにも果敢に立ち向かう。
- 的場響子
- 水を操る超能力少女。弓の腕前は最強クラスの怪魔ロボットの装甲に傷をつけた程。
その他
ディケイド登場時のRX
そもそもディケイドに登場するRXは、RX本編のRXとは相違点が多いため、この作品に登場する他の平成ライダー同様にリ・イマジネーションと呼ばれるまがい物別の存在である(TVシリーズとはパラレルワールドの関係であり、なおかつBLACKとRXは別人設定)。しかし、同姓同名の同じ容姿・同じ声の別人が変身してもチートRXはやはりチートRXだった。
もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな
漫画”時空英雄 仮面ライダー”においても、RXが自慢のチート能力の限りを尽くして活躍するシーンが存在する。このシーンにおいて、RXの驚異的な性能を見た仮面ライダースーパー1は「ここはRXにまかせよう」と発言し、活躍を後輩に譲るのだが、この台詞を「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」と改変したコラージュ画像が出回っている。
実際、RX一人で何とかなってしまいそうなので、本編を読んだ事がある者すらコラージュと気付かないと言われている。
RXはピンチにならないのか?
完全無敵に思えるRXだが実は割とピンチになっている。
特に変身前では豚にされたり、異空間に飛ばされたり太陽圏外に捨てられたり体の内部に侵入され心臓を一突きされたりしている。
だがRXはそれらのピンチを全てくぐり抜けているのだ。つまりはチート。
最強の仮面ライダー?
上記の通り、RXは如何なるピンチをもくぐり抜けるチートの権化完全無敵とも思える仮面ライダーである。
しかしシャドームーン戦での敗北、グランザイラス戦での苦戦、ディケイド客演時の戦績など、決して無敗の仮面ライダーというわけではない。
それでもなおRXが『最強の仮面ライダー』と称されるのは、スペック上の強さ以上にその『インパクト』によるところが大きい。
何かとんでもないことをしでかしたところで「不思議なこと」とか「RXだから仕方ない」と思わせる説得力、それこそがRXが未だに最強の称号を受けている由縁である。
もちろんスペックが図抜けているのも確かである。しかしRXの戦闘力の本質は超高性能なスペックにはない。
最強ライダー議論などでよく比較対象に上げられる平成ライダーの最強格、クウガのアルティメットフォームやカブトのハイパーカブトは『最強形態』として作られた存在であるのに対し、RXのロボ・バイオライダーはあくまで『フォームチェンジ』であり、クウガで例えればドラゴンフォームやペガサスフォームの立ち位置なのだ。
そう、あれだけチートで無敵くさいバイオライダーですら最強形態ではないのである。バイオより上とか想像するだけで恐ろしいんだが。
これらをひっくるめてまだ強くなれるという『無限の可能性』こそ、スペック以上にRXがチートと言われる理由なのである。いやスペックも純然たるチートですけど。
その無限の可能性は本編でも頻繁に描写されており、「何か苦戦を強いられて、それを乗り越えて強くなる」のが劇中でのRXの基本であった。
つまり、たとえ今のバイオライダーに攻撃が通用したとしても、次の戦闘でそれが通用するとは限らないのである。
そしてそれを「そんなわけない」と否定しきることが出来ない作中での「説得力」こそがRXの強さの象徴なのだ。
これは「例え敗北しても強くなって立ち上がる」というヒーロー像を体現しており、その姿をファンが愛しているからこそ、十数年もの時を経た今でもRXは愛され続け『最強』と讃えられているのである。
なおディケイド客演時にこの法則が適応された場合『フォトンブラッドに耐性を持つRX』が誕生する可能性が……客演時はチートが押さえられてて本当に良かった。
とりあえず、シナリオの都合だろうがなんだろうが、こんな怪物相手に勝ったシャドームーンとディケイドはもっと褒めてあげていい。
よく頑張った信彦、士。一年かけて苦戦させるのが精一杯だったクライシス帝国の立つ瀬がないが。
バトルホッパー「解せぬ」
実は倉田てつをいわく「バトルホッパーは乗りづらかった」らしい(TVインタビューにて)。バトルホッパー涙目。
他の出演作品
映像作品
仮面ライダーSD
漫画版、OVAがある。他のライダー同様、常に(頭身の低い)仮面ライダーの姿のままで生活。よって南光太郎としては登場しない。
OVA「仮面ライダーSD 怪奇!? クモ男」
声は石ノ森章太郎先生の実子の小野寺丈(また小野寺氏はTV本編にも出演している)。
1号やZXと共に主人公チーム「バトルライダーズ」の一員として出演し、ほぼ主役級の扱いだが、先輩であるZXにギャンブルでカモにされるなど頭が上がらないばかりか、劇中で想い人である女性をクモ男に攫われた挙句、必死で助け出したあとにはV3に横取りされてしまうという、救いの無い終わり方を迎えた。
マイティライダーズ
仮面ライダーSD 疾風伝説、仮面ライダーSD 爆走笑学校
V3が主役のため脇役。爆走笑学校では泳げなかったり、バイクは補助輪つきでないと走れなかったりする。疾風伝説ではシャドームーンのライバルポジションを奪われ、 打ち切り作品のせいか(以下ネタバレ)終盤においてライダーマンがフラグを折ってくれたにもかかわらず死亡ライダーの一人とされた。しかも死因は助けようとした子供に刺されるというものでありOVAとは別の救いの無い終わり方を迎えた。当初はバイオライダーに変身する予定だったが話の都合上削除されたようである。
ゲーム
90~00年代のゲームではガンダムやウルトラマンや歴代特撮ヒーローや石ノ森オールスターズと共演した。
作中ではスペックが高く主役・主要メンバーとされることが多い。
- ザ・グレイトバトルシリーズ(SFC)
- バンプレストのコンパチシリーズ。ジャンルはアクションゲーム。ほぼ全ての作品で主役(使用)キャラとなっている。
- ヒーロー戦記 プロジェクトオリンポス(SFC)
- ガンダム、ウルトラマンと共演。バンプレストのコンパチシリーズの一つ。ジャンルはRPG。主人公の一人。
- スーパーヒーロー作戦 ダイダルの野望 (PS)
- 歴代特撮ヒーローと共演。ジャンルはRPG。作中のとあるイベントでシャドームーンを仲間にできる。
- 仮面ライダー正義の系譜(PS2)
- 初代仮面ライダー(1号)・V3・アギトと共演。ジャンルは「怪奇性アクション」。BLACKとして主人公を務めた。後半のストーリー展開は他作品に比べ、幾分優遇されている。
- スーパーヒーロー列伝(DC)
- シャドームーン、アポロガイストを仲間にすることが可能。ラスボスも一撃で倒せる能力も持つ。
- 仮面ライダー クライマックスヒーローズ フォーゼ(Wii/PSP)
- 昭和ライダー参入よりプレイアブルキャラ(BLACK、RX、ロボ、バイオ)として参戦決定
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読み:カメンライダーブラック
初版作成日: 08/07/17 04:18 ◆ 最終更新日: 12/05/21 02:20
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