単語記事: 作者の死

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作者の死とは、フランス哲学者、文学評論家ロラン・バルト1967年に著した小論のタイトル、ひいてはその中で提唱した文学読解法である。

概要

例えばこういう笑い話がある。

「現代文の小説の問題を、その小説作者が解いたら、酷い点数をとった」

国語の授業で、この時の作者の気持ちを答えなさいという問題で、作者本人が『そんなこと考えてないぞ』と言った」

他にも、こんなをみたことはないだろうか。難解な作品のファンが、多くの根拠を集め作品を深く考察して発表した。しかし制作者はまるでそんなことを考えておらず、考察した人が笑われる。

こういう話の裏側には「作品において、作者であり絶対である」という一つの思想(イデオロギー)がある。この考えを絶対と考える人は多いが、これはけっして普遍の真理ではない。

これに対してロラン・バルトはあらゆる作品も言という制約がある以上、以前読んだものの影から逃れられない。よって「作者は作品を支配できず、読者に解釈を任せなければならない」とした。

作者によって支配されているものを「作品」というのに対して、作者の支配から解放された文学を「テクスト」と呼ぶ。作者の支配から逃れたテクストには既に作者の居場所はない。つまりこれ作者の死なのである。

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読み:サクシャノシ
初版作成日: 14/05/25 18:07 ◆ 最終更新日: 17/05/24 02:21
編集内容についての説明/コメント: 「関連項目」に「ロラン・バルト」を追加し順序調整。記事導入部で一部太字化、少しだけ追記。「概要」でhtmlタグを微調整。
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作者の死について語るスレ

56 : ななしのよっしん :2017/01/15(日) 23:48:06 ID: hitxGJT79c
サンダル自体似てるだけで見べたら違うってのが
簡単に分かるのに
57 : ななしのよっしん :2017/01/16(月) 07:29:33 ID: c94vni9pvf
>>55>>56
その辺は「幻覚説」なり「多少の差異よりサンダルシーンはさむことの意味の方が重要」なりで……一応断っておくが、別に死亡説を信じてるってわけじゃないぞ。というか、説の偽や説得の話でもなく、作者が否定してる解釈がそこそこ(あくまで異端トンデモ説としてはそこそこ、だけど)の読者間で成立しうるって話でして。
58 : ななしのよっしん :2017/01/26(木) 08:23:52 ID: GAAcbdit/Q
説得とか整合性とか信憑性に対してどれだけ実かということでしょ
自(分が支持する)説の為なら作為と違おうが多少矛盾があろうが押し通すってのは、この言葉の本来の意味とは全然違うと思うが
59 : ななしのよっしん :2017/01/26(木) 13:10:36 ID: WwEsJVaTvr
時雨沢恵一の「キノの旅」の中に「優しい」という話があって、
その最後でキノが「エゴだよ。これはエゴだ」って言う場面があるんだよね。

この場面、大多数の読者による解釈は、「キノは身勝手なの人々を責めている」だったんだけど、
でも作者による描写の意図は、「キノは彼女を連れていけなかった自分を責めていた」だったらしい
こういうのが作者の死というのだろうか

ちなみに、出典はアニメ一挙放送ニコ生での時雨沢本人による発言
60 : ななしのよっしん :2017/01/27(金) 06:26:11 ID: c94vni9pvf
>>58
自(分が支持する)説を唱える人たちは、少なくとも本人の観的は実に作品に向かいあってると思うけど。
多少の矛盾は、そもそも解釈が分かれるような作品はそれぞれの説のどこかしらに矛盾(というか苦しい説明が必要)があるから解釈が一つにまとまらないわけだけど、じゃあそれぞれの説は自説のごり押しなのかというとそんなこともないわけで。
度が過ぎれば信憑性がって話になるけど、それって結局程度の問題だからやっぱり解釈者(および解釈の読者)の観でしかない。


観でなく客観的に判断できる、のであればその時初めて作者の意見が問題(というか基準)となり、作者の死が死ぬんだろうけど、現実作者の意図とかけ離れた解釈が存在してる以上それは理なんじゃないかなぁ、というのが作者の死の言わんとすることなんじゃないかなぁ……
むろん、これ自体も解釈なので、ロランは「そんなこと言ってない」というかもしれんが。
61 : ななしのよっしん :2017/03/04(土) 17:58:20 ID: XtH19I8Lh1
>>53で「人間は」と一般化したけど「西洋的な価値観では」と言い換えてみると、
がいて天使がいて人間がいるというキリスト教的なヒエラキーが見えてくる。
作者がいて作品があって読者がいる。人間(読者)は(作者)をめる。

トトロの解釈もこれと同じ構造の中にあるんじゃないかな。
解釈論争それ自体が作者ではないにせよ別の一の真理してるように見える。
そうではなくて、それぞれの妥当性を確認し合ってるという事なら、作者の死と言えるのかな。
62 : ななしのよっしん :2017/03/11(土) 05:07:45 ID: fQKpuG3KmT
解釈の自由と解釈の正当性の話がごっちゃになっている気がする。正当性を問題にすればトトロ都市伝説なんてお笑いだしある程度リテラシーとか文脈を考える必要があって、一般に正当な解釈と言うのが想定されるけど、そこでもなお解釈の自由、あるいは作者の死と言うものは同時に存在するでしょう。
63 : ななしのよっしん :2017/04/08(土) 13:21:01 ID: Wx3HQ9LJts
作者が親で作品が子と考えると、産みの親であって子の理解者ではあるけれども子と親は一心同体ではなくそれぞれ個々の存在であると言えるのかも知れない
64 : ななしのよっしん :2017/04/08(土) 17:07:44 ID: HFAdoji+6s
いい言葉だが二次創作者にいいように使われてるのがイラつく
65 : ななしのよっしん :2017/04/18(火) 21:40:25 ID: ZCOJdm2gpM
そういうときは作者殺しと言い返してやれ
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