単語記事: 作者の死

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作者の死とは、フランス哲学者、文学評論家ロランバルトが提唱した文学読解法である。

概要

例えばこういう笑い話がある。

「現代文の小説の問題を、その小説作者が解いたら、酷い点数をとった」

国語の授業で、この時の作者の気持ちを答えなさいという問題で、作者本人が『そんなこと考えてないぞ』と言った」

他にも、こんなをみたことはないだろうか。難解な作品のファンが、多くの根拠を集め作品を深く考察して発表した。しかし制作者はまるでそんなことを考えておらず、考察した人が笑われる。

こういう話の裏側には「作品において、作者であり絶対である」という一つの思想(イデオロギー)がある。この考えを絶対と考える人は多いが、これはけっして普遍の真理ではない。

これに対してロランバルトはあらゆる作品も言という制約がある以上、以前読んだものの影から逃れられない。よって「作者は作品を支配できず読者に解釈を任せなければならない」とした。

作者によって支配されているものを「作品」というのに対して、作者の支配から解放された文学を「テクスト」と呼ぶ。作者の支配から逃れたテクストには既に作者の居場所はない。つまりこれ作者の死なのである。

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読み:サクシャノシ
初版作成日: 14/05/25 18:07 ◆ 最終更新日: 14/09/12 08:32
編集内容についての説明/コメント: 概要に加筆、一部表現を強調
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作者の死について語るスレ

29 : ななしのよっしん :2016/02/27(土) 08:28:49 ID: dsS2Zu+8CE
作品の内容はそうだとしても、作者の気持ちは正解一つだよね
30 : ななしのよっしん :2016/02/27(土) 11:48:23 ID: XtH19I8Lh1
の理解ですが、作者の気持ちや生い立ち、イデオロギーが
テクストを解釈する上での絶対的な正解ということはない。
なぜなら、それらはテクストを構成するほんの一部に過ぎず、
また言という記号を通してめられて伝わるものだから。

テクストが収斂するのは作者ではなく読者の側であるとバルトは言ってます。

ある読者が「この作品は○○といった作者の気持ちを表現している」と思えば
それが"その読者にとっての"正解になり得るけれど、別の読者には別の正解がある
ということだと思います。
31 : ななしのよっしん :2016/02/27(土) 11:53:02 ID: 53LPRALJG1
子(=作品)に対して親離れ子離れ出来るか出来ないかという単純な問題でしょ
32 : ななしのよっしん :2016/02/27(土) 13:55:57 ID: XtH19I8Lh1
シュール記号学に関連する話で、意思ではなく構造の事を言ってるから
親の意思が介在する余地のあるその例えはちょっと違和感がありますね
33 : ななしのよっしん :2016/06/20(月) 18:02:38 ID: 0axpCdYn3v
作者が伝えたかった意図とは別の意図が読者に伝わってしまった場合はどうなるんだろうか
作者がなんか可哀そうだ
34 : ななしのよっしん :2016/06/20(月) 18:11:25 ID: xMEn14sdor
>>33
死ね死ね団のテーマ」とか「愛国戦隊大日本」とかがそれにあたるな
制作者の意図とは逆の思想によって利用されている
35 : ななしのよっしん :2016/06/25(土) 01:25:56 ID: XtH19I8Lh1
はっきりと伝えたい意図があるのならそれをそのまま書けば良い。
それをしないという事は、自由に読まれる可性がある。

読者読みを制限する解釈共同体って考えもあるけど、詳しくは知らない。
36 : ななしのよっしん :2016/08/09(火) 18:48:11 ID: WhO75uiwDf
昨日玉音放送を受けて
左右を問わず「ぼくのかんがえたへいかのしんい」があちこちに噴出しているのを見ると
作者の死」ならぬ「作者の崩御」を感じる
37 : ななしのよっしん :2016/08/14(日) 05:33:54 ID: c94vni9pvf
まあ、育て上げた子(作品)に討たれるなら、師匠も本懐だろう

作者の考えを軽視していいって意味じゃないが
38 : ななしのよっしん :2016/08/17(水) 22:55:58 ID: CPUHTHVIOy
笑い者のドン・キホーテ(小説の方)をロマン義のバイブル扱いの19世紀ロマン義解釈もこの理論に適用するかな。
まあ、作者セルバンテス自身はレパント戦の老兵で、わりとロマンがある人。現実人生では不遇だけど、それでもかつての軍歴と冒険に誇りを持つと言った。
作中でもドン・キホーテが正気に戻ったの死にわずかなから残念を感じる人がいる。
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