全てあなたの所為です。とは、あるniconicoユーザー(ユーザーID:77822710)/ YouTubeユーザーが使用していた / 使用しているユーザー名。また、そのユーザーが投稿した動画内に登場する歌詞。
概要
2018年2月頃から動画を投稿していたniconicoユーザー。かつては別のユーザー名を用いており、同名義のTwitterアカウントの情報もniconicoユーザーページで公開していた。
しかしある時期に、投稿動画に登場する歌詞と同じ「全てあなたの所為です。」にユーザー名を変更。またその後、Twitterアカウント情報も一部を伏字にするなどして公開を制限した。
2018年12月頃にはniconicoのアカウントを削除し、niconicoの投稿動画も全て削除した。しかしYouTubeでは動画投稿を不定期に行っている。
楽曲のクオリティの高さから国内外にファンは少なくなく、類似した作風の多数のフォロワー/リスペクト投稿者が生まれた。また、本人自身の投稿作品も先駆者へのオマージュを含むと推測されている(後述)。
投稿作品
2018年12月26日現在時点で、ニコニコ動画で視聴可能な投稿作品は存在しない。
以下3つの動画は、niconicoに投稿されたのち削除され、現在はYouTubeでのみ視聴できる。
これら3つの動画のタグは「全」「て」「あ」「な」「た」「の」「所」「為」「で」「す」の10個でタグロックされていた。使用可能タグ数の関係なのか、ユーザー名や歌詞中の表記と異なり「。」は付いていなかった。
これらの動画では、削除される前から動画サムネイルは「削除されました」の画像を用いていた。更に動画の始まりにも、動画が削除されたことを告げるニコニコ動画運営からのアナウンス音声が使用されていた。そのため初見では、まだ削除前だったにもかかわらず「削除されたのか」と勘違いして視聴を止めてしまう視聴者も多かったと思われる。
また投稿後のいずれかの時点で、ニコニ広告やコメントもアップロード者により禁止されてしまっていた。
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「.」(sm33185249)。「全てあなたの所為です。」としての1作目。2018年5月10日にニコニコ動画に投稿された。現在はniconicoでは削除済。
歌詞の一部には投稿者名と同じ「全てあなたの所為です。」という言葉が使用されている。また、和文モールス符号が作中に使用されている。
歌声は、声質から推定して「AquesTalk」系統の合成音声を利用したもののようだ。「AquesTalk」をベースとした「UTAU」音声ライブラリであろうか。その条件に合致する「UTAU」としては、通称「デフォ子」としてよく知られる「UTAUデフォルト」や、「SofTalk」の「女性1」(「ゆっくり霊夢」の声としてよく使用されるもの)を利用した「ゆっくり(UTAU)」などがあるが、投稿者が明言していないため詳細不明。
後にYoutubeにフルバージョンが投稿された。このフルバージョンは2018年9月13日の午前0時からYouTubeの「プレミア」機能を用いた録画配信によって公開された。この配信はアーカイブとしてその後も視聴可能な設定となっている。
このフルバージョン動画には投稿者による字幕が設定されており、以前は動画終盤に「lGDfcaqZos4」「53_EYUJuSKA」という2つの文字列が短時間のみ字幕で表示されていた。これらの文字列をYouTubeの動画URLの「watch?v=」以後に打ち込むと、「.[short]」「..[short]」と題する2つのYouTube動画を閲覧することができる。これはそれぞれニコニコ動画にかつて投稿されていた「.」や「..」とほぼ同じもののようだ。ただしどちらも「限定公開」設定がなされているために氏のYouTubeアカウントの投稿動画一覧ページには表示されない。
その後、字幕に設定された文字列は2018年9月22日現在は違うものに置き換わっており、同様の方法でジャンプする先は全く別の動画となっている。
楽曲内の一部の短いメロディに、別の制作者による2013年発表の楽曲「ヤツメ穴」の一部メロディに類似するものがあった(このメロディは以後の楽曲でもたびたび使用される)。さらに上記のモールス符号内のメッセージも、同楽曲などにまつわる過去の出来事を彷彿とさせるものだった。これらの材料から、「ヤツメ穴」等へのオマージュを捧げたリスペクト作品であったのであろうと推測する声も多い。ただし投稿者本人がそう明言しているわけではない。
..
「..」(sm33769484)。「全てあなたの所為です。」としての2作目。2018年8月29日にニコニコ動画に投稿された。現在はniconicoでは削除済。
前作の「.」とは、暗い背景に白文字で表示されていく歌詞、歌詞内に「全てあなたの所為です。」というフレーズがある点、和文モールス符号が使用されている点、さらに歌声など、共通点が多い。
さらに前作と同じく、こちらも後にYoutubeにフルバージョンが投稿された。2018年9月24日の午前0時から、前作同様に「プレミア」機能を使用した録画配信にて公開され、その後もアーカイブとして視聴可能となっている。
さらに前述のように、ニコニコ動画に投稿されていたものとほぼ同じショートバージョンも「限定公開」設定の下でYouTubeに投稿されている。
DSC_0001.AVI
「DSC_0001.AVI」(sm33837379)。2018年9月11日にニコニコ動画に投稿された。現在はniconicoでは削除済。
「全てあなたの所為です。」としての3作目だが、前作や前前作より短めの動画で、歪んでいくカラーバーを背景に1作目「.」の音を狂わせたようなアレンジ楽曲が流れる中、一瞬QRコードが表示される。
このQRコードを読み取ると氏のYouTubeアカウントに誘導され、そこには「.」(sm33185249)に逆再生をリミックスしたような動画「◘」がアップロードされていた(※氏のYouTubeアカウントはこのQRコードで初めて広く公開された)。
なお、そのリミックス動画「◘」を逆再生したときに聞こえる歌詞は、数日後の2018年9月13日に公開された前述の「.」のフルバージョンに盛り込まれている。
タイトルが「DSC_0001.AVI」と、前々作のタイトル「.」や前作の「..」とはやや趣きが異なる。「.」の別バージョンであり完全新作ではないことや、YouTubeへ誘導する動画であるために、前作・前々作とは差別化しているのかもしれない。
YouTubeでの活動
前述の通りniconicoでは動画は全て削除され、YouTubeにのみ動画が残っている。
ここではYouTubeに投稿された動画のうち、niconicoに投稿されていない作品について述べる。これらの「.」「..」から受け継がれている削除済み風のオープニングが、Softalkを用いたものに変わっている。オープニングの演奏はロン毛という方だが、氏との関係は言ってはいけない今のところ不明。
教育
YouTubeの動画ページはこちら 2018年10月12日にプレミアで公開。
「.」や「..」とは作風が異なり、疾走感のある裏ノリの楽曲となっている。
上の通り作風が変わった為、期待はずれに感じたのか一時は否定的なコメントも見られたが、くれぐれも荒れさせることのないようにほんわかと付き合っていきたい。
アブジェ
YouTubeの動画ページはこちら2018年11月30日にプレミアで公開。
これまた作風が変わり、しっとりとした曲調。
現在は残っていないが、公開時には楽曲の終了後に謎のムービーが流れた。ブラウン管モニタのような、ノイズがちらつく暗い画面。3つの「.」が提示され、「133F0EF」の文字。
これを次回作の予告とする人も多い。「133F0EF」は16進数で、10進数(いわゆるふつうの数字)に変換すると「20181231」となり、2018年大晦日の新曲「…」の告知ととれるものになっていた。
...
YouTubeの動画ページはこちら2018年12月31日に日付が変わった時点、あるいはそのわずかに前の12月30日中に公開。
タイトルからも共通性が伺えるように、「.」や「..」を思わせる作風の楽曲。
楽曲の終了後に、マックス・ヘッドルーム事件のパロディと思われる謎のムービーが流れると共に、後述する、TuneCoreでの配信開始を知らせるメッセージが提示される。
表 / 裏
YouTubeの動画ページ: 表 裏 2019年4月24日の0時に、2作同時にプレミア公開。
前作の「...」発表時から3ヶ月近くブランクが空いたこともあり、新作はもう出ないだろうとする人も多かった中の突然の新曲に驚いた人も多い。
2曲とも歌詞は同じものだが、曲のアレンジが微妙に異なり、表は暗く、裏は明るい曲調である。また、裏の歌詞は鏡文字のように崩れた不気味なフォントで流れる。楽曲が終了しかけた途端に、もはや恒例行事である謎のムービーが流れる。
名の無い星が空に堕ちたら
YouTubeの動画ページはこちら 2019年9月28日に公開。
エヌ
YouTubeの動画ページはこちら 2020年6月28日の0時にプレミア公開。
ドット絵のPVが付いているという、これまでとやや異なる形態の動画となっていた。
公開とほぼ同時に、本曲を含むEP(ミニ・アルバムの意)「CXXXII」が配信開始された。
K²
YouTubeの動画ページはこちら 2022年11月11日の0時にプレミア公開。
前作「エヌ」から約2年越しの新曲である。作風はこれまでとは大きく変わり、6拍子を基本とした変拍子となっている。また、曲中ではかなりの回数転調が繰り返されている。
PVは前作同様にドット絵+歌詞という形態になっている。PV内イラストでは街灯が描かれており、画面の明度を上げると左右に踏切が設置されていることが分かる。また、動画内では常に雨が降っており、曲の盛り上がりに合わせて雨の量や風向きが変わるといった演出も用意されていた。
プレミア公開におけるカウントダウンテーマは、前作までデフォルトのものが使用されてきたが、今作ではテーマ「現代的な雰囲気」が使用された。また、カウントダウンの時間はデフォルトの2分ではなく5分に設定されていた。
カウントダウンの最中には、送られてきたスーパーチャットに対して全てあなたの所為です。本人が「スーパーチャットしてくれた人も、そうでない人も、みんなみんなありがとう。」とのコメントを残した。これまで機械的であった氏が珍しく人間味を見せた瞬間である。
また、現在は削除されてしまっているが、本作品が投稿される1ヵ月程前にYouTubeの「コミュニティ」機能にて、本作品のジャケット画像と共に「1111」という文字を添えた予告が投稿されていた。
ジャケット画像は一見ただの真っ黒にしか見えないが、画像の明度を上げると「K²」の文字が浮かび上がるという仕組みになっている。
曲名の読みは「ケイジジョウ」としてリリース登録がされている。また本楽曲には「形など無いはずの、憾みがどろりと。」という歌詞があることから、ファンの間では形而上学が由来ではないかと考察されているが…?
その他の楽曲
無題です。
全てあなたの所為です。氏本人のTwitterアカウントにて、30分程の間だけ公開していた楽曲。
現在は削除済である。(なお、そのTwitterアカウントは氏のYouTubeチャンネルページに記載されていたものである為、なりすまし等ではなく間違いなく本人によって作成されたものである。現在はチャンネルページからURLが削除されてしまっているため、氏のTwitterアカウントのIDは敢えて明記しない。)
いちまるまるゲームスから発売されている「LovelyComposer」というDAWソフトを使用して制作された楽曲であり、チップチューンの楽曲となっている。
なお、「. .. ...」や「教育」「エヌ」等の楽曲に使用されていたアルペジオやサビの合間にある特有のメロディ―は本楽曲でも健在である。
楽曲そのものは19秒と非常に短く、「無題です。」という文言と共に投稿されたことからそう呼ばれている。「無題です。」そのものが曲名なのか、「無題」という曲名です。という意味だったのか。永遠の謎である。
原曲は削除されてしまったが、楽曲の短さや曲調からYTPMVとの相性が良いのか音MAD作者によって動画が投稿されている。
配信開始
... の公開に伴って、TuneCore を使用した楽曲の配信が開始された。Apple Music, Google Play, LINE Music など、多くの聴き放題サービスや販売サービスで楽曲を聴ける。
二次創作作品
アレンジ動画や音MAD、私的オールスター、歌ってみたなどの様々な二次創作作品がファンによって投稿されている。
タイトルが「.」や「..」とシンプルすぎるためか、これらの動画はタグに「全てあなたの所為です」が付けられていることが多い。最後に「。」が無いのは、元動画「.」(sm33185249)に付いている10個のタグからの影響か。
音MAD
私的オールスター
UTAU
VOICEROID
NEUTRINO
VOCALOID
歌ってみた
その他アレンジ
耳コピカラオケ音源
.
..
...
表 / 裏
関連商品
「. .. ...」
単曲
「.」
「..」
「...」
「表 / 裏」
単曲
「表」
「裏」
「名の無い星が空に堕ちたら」
「CXXXII」
単曲
「アブジェ (CXXXII Ver.)」
「教育 (CXXXII Ver.)」
「アブジェ」
「教育」
「エヌ」
「K²」
関連項目
- 視聴できません / 視聴できます
- モールス
- AquesTalk / UTAU / UTAUデフォルト / デフォ子 / ゆっくり(UTAU) / UTAUのプロデューサーの一覧 ※投稿者によって使用が明言されているわけではなく、声質からの推定。
関連リンク
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