「さぁ、どこの何を調整してほしいのかしら~?」
八雲みたまとは、スマートフォン専用ゲームアプリ『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』の登場人物である。 ゲーム、アニメの担当声優は堀江由衣、舞台版の配役は門田奈菜。キャラクターデザインはぷにゃん。
概要
神浜市のはずれで調整屋を営んでいる魔法少女。
魔力の調整やアイテムの販売を通してグリーフシードを得ているため、滅多に戦うことはない。
普段は笑顔で気軽にみんなと接しているが、彼女の素性を知る魔法少女は少ない。
(『マギアレコード』内アーカイブ「魔法少女」より)
神浜市は新西区の廃墟(アニメで廃映画館「神浜ミレナ座」と判明)で、魔法少女の能力を向上させる「調整屋」を営む魔法少女。コスチュームは燕尾服のような感じ。調整屋とはソウルジェムに触れることで魔力を注ぎ込んだり、その潜在能力を引き出すことができる一種の技術職である。この為様々な魔法少女がみたまの調整を受けるために訪れており、調整屋は魔法少女の情報交換の場ともなっている。
ま、ユーザーから見る形では手っ取り早く言えばガチャ&アイテム屋のお姉さんである。その傍ら神浜のどこかの廃墟にある「果てなしのミラーズ」こと鏡の魔女の領域の管理人も務めている。
「~なのぉ?」「~なのねぇ」と間延びした口調で、普段はののほんとしているが、実はなかなか読めない性格。かわいい子が好きな百合っ気があったり、お金にがめつかったり、冗談を言って相手をからかったり、ソウルジェムを通して魔法少女の心を見ることができるためそれを元にして相手をけしかけたり。
いろいろとイベントごとが大好きで自ら開くことが多いのだが、なんか知らんがこの人が何かしようとすると一騒動になる。
- みたま大感謝祭を開催。理解不能なクイズを出しまくるわ意に添わない回答だと容赦なく落とし穴に落とすわ。
- いろはとやちよにいい夢が見られるおまじないを教えてアロマキャンドルをあげたのだが、そのアロマキャンドルのせいでやちいろは夢の中で百年戦争当時のフランスに行ってしまい、しかもそこで起きた出来事が現実ともリンク。さらに夢の中で出会った聖女様がみたまさんと声同じと来たもんだ。
- 一眼レフを衝動買いし突如としてカメラマンになると宣言。しかし撮ったらことごとくマギレポっぽい写りになってしまう。あげく「調整屋辞めて写真の道進む」と宣言し、辞められたら困るいろは達は何とか説得。
- 「第二回みたま杯フィッシング魔法少女チャンピオン決定戦」を開催。ところが前回酷い目に遭って出るのを拒んだやちよに催眠術をかけたらあまりにも利きすぎて大暴走。
- 海で遊んでいたら流されてしまい無人島に。宝の在処っぽい木片を見つけたので宝探しに乗り出すことを提案。ただ一人乗り気じゃない杏子に対しさやかからカナヅチと聞かされていたので調整して泳げるようにしたが変身後も水着となり、あげく「協力しなければ元に戻さない」ときっぱり。慌てた杏子は渋々協力することに。
また劇中では静海このはと双璧をなす料理の天災でもある。というか料理の腕前はもちろん味覚がまともでは無い模様。
- 料理しようとすると包丁がすっ飛んだり、味付けに絵の具を入れようとしたり。料理音痴だと分かっている人はみたまの手料理を食おうとしない。そうと知らずにほいほい食いついて手料理の犠牲となった魔法少女多数。マミさんも杏子も被害に遭った。そもそもみたまに憧れ慕っている実の妹ですら逃げ出すレベル。
- 山登りクイズラリーに挑む(というかみたまがけしかけた)こころとまさらのために特製エナジードリンクを作る、がその材料が甘酒をベースに、塩昆布和え、チョコレート、サプリメントetc...無論飲んだ二人はエナジードレイン。
- 新年という事でおせちを作ったのだが、青みがかった毒々しいものが完成。流石にいろは達が多少手を加えてある程度食えるような状態にはなったが、試しに伊達巻きを食べたももこが「悪くない」と言った途端上機嫌になったみたま、ももこの口にどんどんつっこむ。ももこはそのまま話に戻ることはなかった。無茶しやがって……
- アニメでも第4話でチーズケーキにトマトケチャップをぶっかけて梅干しを乗せていただく。これを見たいろははドン引き。第6話でもコーヒーに何か入れて飲んでるが、ソファーをよく見ればケチャップとマスタードが鎮座。第2期第2話では買ってきたお弁当にジャムをどっさり乗せて食す。
ちなみに、年齢は本人いわく「17歳」「まだピチピチのJK」。しかも言い方がふざけた感じ。「中の人ネタかよ」とツッコまれていたのだが、実はプレイアブル実装されたと同時にこれが事実だと判明する。そしてその時同時にみたまの複雑な人物背景が明らかとなったのだった。
みたまさんが魔法少女になった理由
以下、『マギアレコード』のネタバレ成分を多く含んでいます。 |
まず話の前提として、神浜市は古くから東西対立がある街であることを触れておかなければならない。戦国時代以前からその傾向は強く、決定的になったのが現在の水名区にある水名城が落城、その原因が東側の勢力が裏切ったことであり、以降西側は東側を毛嫌いするようになる。
さらに幕末には西の武家と東の商家が港湾管理を巡って対立、近代以降には西の名家が没落する一方で東では戦争特需で成金が増えたりもする。
現代でも再開発や振興策の失敗などが響いた結果地域格差が発生、これとともに一層複雑な状況となっている。
魔法少女もそれに違わず、七海やちよ・梓みふゆがとりまとめる西側の魔法少女と和泉十七夜率いる東側の魔法少女に別れており、それぞれの対立の末、テリトリーの不可侵協定の締結やグリーフシード不足を補うための魔女の融通を行っていたということもあった(ちなみに都ひなのがまとめ役の南側の魔法少女もいるが、こちらは中立地帯である反面搾取される側だったりする)。
さて、みたまだが、彼女自体は東側の大東区の出身。幼い頃より運動にも勉強にも秀でていた彼女は常に周囲から期待されていた。そして記念受験した名門お嬢様学校の水名女学園に学費免除込みで合格。さらに周囲はちやほやし、みたま自身も誇りに思っていた。
だが、やはり前述の東西対立が要因となり、学園の一部の者は東から来たみたまを快く思っていない。みたまはそれを理解しており、なんとかして自身や地元の印象を変えるように努力してきた。その努力が実り周りも見直すようになっていった矢先、中学3年の時に事件が起きる。
ある日、一番の親友と信じていた少女に階段から落とされそうになったのである。彼女もみたま同様に学費免除対象の生徒だったのだが、彼女はランク的にはみたまの上を行く水名の出身。本心では大東の出のみたまを毛嫌いしていたのである。
だが、突き落とされそうになったみたまはとっさに身をかわした拍子に別のクラスメイトに衝突、その子が階段を転げ落ちてしまった。以降文芸誌や校内新聞でみたまの怨恨による事件と書き立てられ、しまいには学校から自主退学の勧告も出てしまう。
根深い東西対立のせいでこれまで築き上げてきたものが崩れ去り、絶望しながら元の大東学院に戻ったみたま。しかし彼女を待っていたのは追い打ちとも言える辛い手のひら返し、周囲からの罵倒の嵐だった。あまりの仕打ちについにみたまはぶち切れ、消火器を手に暴れてしまう。自暴自棄となったみたまを優しく受け止めたのは古なじみの十七夜だった。十七夜は罵倒した連中を一喝、みたまを優しい言葉で迎えた。
しかしながら自分にある心のわだかまりは収まらない。そして怒りと憎しみのあまりキュゥべえと契約する、「私は神浜を滅ぼす存在になりたい」と願って。
こうして魔法少女となったみたま。しかし願いが作用しているのか、使い魔すら倒せない非力さだった。その時現れたのが「先生」と呼ぶ既に調整屋として活動していたリヴィア・メディロス。彼女に師事することで魔法少女の調整の技術を学び、時には十七夜の協力を得て彼女を実験台にしながら腕を磨いていく。
そして使い魔も寄りつかない廃墟で調整屋を開業、師の教え通り中立を是としてあらゆる魔法少女の調整を行っていく。それが西だろうと、東だろうと、市外から来た少女だろうと、そしてマギウスの翼だろうと……。マギウスに関しては知り得た情報だけで無く、調整の報酬で得たグリーフシードの横流しを行っていたことも後に明らかとなった。
マギウスによる事件を経たこと、そしてワルプルギスの夜を倒したことで神浜市中の魔法少女のほとんどは一致団結する。みたまもその輪に加わり協力することになるのだが、その神浜市だけに肩入れする姿勢を快く思わない集団がいた。そう、師であるリヴィア率いるピュエラケアだった……。
ちなみに鏡の魔女を巡る物語の中で、調査の過程でみたまはまやかし町であるノートを読んだことがあるという。それは一人の魔法少女が願ったことやその後の経過、そしてある一人の魔法少女出会い彼女を信頼しともに行動していたことが記されていた。
その魔法少女の名は瀬奈みこと。その後に「混沌」の事件を引き起こした魔法少女・更紗帆奈のパートナーだった。みことは後に神浜大東団地の屋上で魔女化、これを目の当たりにしたことで以降の帆奈に重大な影響を及ぼすことになる。そして魔女化した日はみたまが魔法少女になった日と同じであり、みたまの願いがみことに作用していたことが判明した。
また、みたまにはみかげ(CV:進藤あまね)という妹がいるのだが、みかげは知らぬ間に魔法少女になっており、さらには姉とは距離を置くようになっている。それもそのはず、キュゥべえから営業を受けた際にみかげはみたまの願いを聞かされており、その結果彼女は「神浜市を守りたい」という姉と相反する願いで魔法少女となったことが判明する。
しかし神浜市の東西対立を市長選に利用されたことで東西対立が悪化し、みかげが西側の子供に石を投げつけられたことでついに堪忍袋の緒が切れ、さらに鏡の魔女の真相を知ったことで自分の願いによる滅びは避けられないと絶望し、十七夜と共にネオマギウスに離反することとなる。更に嫌悪を司るキモチ「陥るはターコイズの耳」を調整で取り込み、十七夜共々姿を変えた(後に常闇Ver.としてプレイアブル実装)。
一方でみかげは東と西、お互いが手を取り合う仲良し大作戦を仲間達を実行。市長の記者会見、報道特番でのやちよのコメント、みたまを突き落とそうとした女子の謝罪によって未来への希望を見出し、ネオマギウスを抜ける。一通りいろは達に協力するも悲しみと罪の意識は消えず、人知れず魔女化しようとしたが、リヴィアからより悲劇的な過去を見せられた事でキモチから解放され、石をいろはに託した。
魔法少女として
初の無属性として実装されたのだが、属性の得手不得手がない代わりに基本的に非力。一応自ら自主練して自力で倒せるようになってきているようだが。ちなみに布を相手にかぶせて魔力をしみこませ、調整とは逆の魔力を注入して相手を内部から破壊するという、ある意味経絡秘孔を付くようなやり方である。
とはいえ、満足に戦えないのが基本。なので調整屋として魔法少女達を調整し、その対価としてグリーフシードを得て生活している。
ちなみに、リヴィアの魔法少女ストーリーによれば、調整屋の資格として「大変なことを願った少女が魔女と戦えない体で生まれる」、要はみたまのように神浜を呪って滅ぼすような事を願うなど、呪いのような願いを行って魔法少女となった者が現れ、それが調整屋としての素質を持つと、リヴィアは仮説を立てている。
それとともに、何かしら感覚等に障害が発生するらしく、例えば篠目ヨヅルは「優しさの概念を失い、心を持たなくなった」、佐和月出里は「失語症を発症し「ふむふむ」としかしゃべれなくなった」という具合である。ここから察するに、みたまが味音痴なのも、願いの副作用で味覚障害が発生してしまったのでは、という推論が立てられる。
ステータス
- 実装日:2018年4月13日(★4~5)
- 年齢:17歳(高校2年生)
- 誕生日:不明
- 身長:166cm
- 出身地:神浜市大東区
- 学校:水名女学園(本編開始前)→大東学院
- 初期レアリティ:★4
- 属性:無
- タイプ:サポート
- 武器:手袋
- 能力:魔力調整
- ソウルジェムの位置:ヘアリボン
- ディスク構成
Accele | Blast(縦方向) | Blast(横方向) | Charge |
---|---|---|---|
×3 | ×0 | ×1 | ×1 |
- コネクト「高くついても知らないわよぉ♪」
コネクト先のHPを回復させ、異常状態にある敵へのダメージも増すが、その反動で防御力が落ちてしまう。
レアリティ | 効果 |
---|---|
★4 | HP回復[Ⅶ] & 敵状態異常時ダメージUP[Ⅶ] & 防御力DOWN[Ⅴ] |
★5 | HP回復[Ⅸ] & 敵状態異常時ダメージUP[Ⅸ] & 防御力DOWN[Ⅴ] |
- マギア「絶対自壊演舞」
「一緒に溶けましょう?この無垢なる世界に……これでみんな、苦しまなくて済むわねぇ……」
敵全体に布をかぶせて魔力を注ぎ込んで攻撃、ダメージは与えられないものの必ず呪い・毒・マギア不可をかける。それと共に味方全員の攻撃力は上がるが、反動で自身に呪いがかかってしまう。
レアリティ | 効果 |
---|---|
★4 | 必ず呪い & 必ず毒 & 必ずマギア不可(敵全/1T) & 攻撃力UP(全/1T) & 自身に呪い(1T) |
★5 | 必ず呪い & 必ず毒 & 必ずマギア不可(敵全/3T) & 攻撃力UP(全/3T) & 自身に呪い(1T) |
「見たことを反省なさい」
メメントモリのドッペル
その姿は、花弁
この感情の主は、自分の環境を恨み、すべてを滅ぼそうとする。
このドッペルは万物に等しく訪れる死を忘れず、舞い散る花弁ですべてを覆い隠し、白い手袋で少女たちを優雅にエスコートする。
主と同様に直接的な攻撃方法は持たないが、万物の最期と共にあるその力はあまり恐ろしく、花弁で覆い隠したすべての魔力は朽ち果て、後には何も残らない。
このドッペルを求めれば求めるほど、主の左腕はやがて完全に一体化するだろう。
みたまのドッペル。上半身が布に覆われ、その布が魔法少女のコスチュームを着ている。
レアリティ | 効果 |
---|---|
★5 | 必ず強化呪い & 必ず強化毒 & 必ずマギア不可(敵全/3T) & 攻撃力UP(全/3T) & 自身に呪い(1T) |
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