函館空港(はこだてくうこう、Hakodate Airport)は、北海道函館市にある第二種空港である。
概要
- 函館市中心部から約8kmほど東方の丘陵に位置し、空港施設や乗降客数・貨物取扱量とも新千歳空港に次いで北海道第2の規模を持つ民間空港である。2005年6月に新・国内線旅客ターミナルビルが竣工、供用が開始された。
- 海上保安庁函館航空基地を併設する。
- 滑走路は3000m×45を持つ。
- 国際線も存在する。
名探偵コナン「銀翼の奇術師」に登場したことでも有名だが、現実でも3つの重大事件に関わった色々と話題に上がった空港である一方、ボイロ車載人気で航空機よりフェリーが取り上げられることが多く、事件事故もそれなりに風化していることもありニコニコでは取り上げる動画は少ない。
東亜国内航空ばんだい号墜落事故
1971年7月3日、函館空港に向かう東亜国内航空63便のYS-11「ばんだい号」が函館空港から北北西48km、隣町七飯町の山中に墜落した。事故調査報告書においてはパイロットミスが主因とされたものの、正確な原因は特定されていない。また、この事件により函館空港を含む地方空港の保安設備の貧困に注目が集まり、無線や照明を始めとした諸施設の整備の契機となった。
ベレンコ中尉亡命事件
1976年9月6日、当時のソ連空軍中尉ヴィクトル・イワノビッチ・ベレンコがMiG-25迎撃戦闘機に乗って函館空港に着陸した後、アメリカへの亡命を求めた。東西冷戦下の当時、西側諸国でも最速の戦闘機と恐れられたソ連のMiG-25が西側諸国の日本に来たことで、函館空港と函館市はソ連からの攻撃に怯えることになった。これはベレンコが軍事機密を話す可能性が高かったこともあったが、それよりも当時のソ連の最重要機密事項だったMiG-25が西側諸国の手に渡ってしまったことに対する機密の消去が真っ先に考えられたためである。実際、事件直後の夜にソ連の戦闘機が函館へ幾度も領空侵犯を行っていた。
その後ベレンコは無事アメリカへ亡命することができ、またアメリカによる機体検査を受けたMiG-25はあくまで迎撃用の戦闘機であるという認識を持たれ、西側諸国が抱いていた恐怖は一気に消え去ってしまった。
函館にいるニコ厨の両親の中には、当時野次馬として空港までMiG-25を見物しに行った人もいるのかもしれない。
全日空857便ハイジャック事件
1995年6月21日、羽田空港発函館空港行全日空857便が山形県上空でハイジャックされ、その後函館空港へ緊急着陸した。犯人は「オウム真理教(現・アーレフ)の信者で、サリンを所持している」と乗務員を脅し、地下鉄サリン事件から3か月しか経過していない当時はオウムの再びの犯行かと恐れられたが、後にオウム側とは無関係の一般人であることが明らかになった。ちなみに当時犯人が所持していたものはただの水である。
事件は翌日の22日早朝に、北海道警察・警視庁の強行突入によって犯人が逮捕されその幕を閉じた。この事件によって警視庁警備部第六機動隊特科中隊(SAP、後のSAT)の存在が明らかになり、日本にも特殊急襲部隊がいたことで話題に上った。またこの当時、NHKは開発したばかりの新Super-HARPカメラを東京から緊急輸送し、暗闇の中でも事件の模様を鮮明に映していた。さらには、シャンソン歌手の加藤登紀子のバックバンドメンバーが携帯電話を使って警察と連絡をとっていた。
20代の中には、当時子供ながら生中継でこの事件を見ていた人も数多くいるかと思われる。
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関連項目
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