前島学(まえじま まなぶ)とは、小説・アニメ版『Another』の登場人物である。
概要
夜見山北中学三年三組のクラスメイトの一人。出席番号は22番。剣道部所属。
身長161cmとクラスの男子生徒の中でも最も小柄。その上、童顔なので実年齢より幼い印象を受ける。実は剣道部のエースで小手を得意とする等、中々の腕前。同じ体育会系で席の列が同じ水野猛や川堀健蔵と行動する事が多い。米村茂樹とも親しい様子である。
合宿では川堀と共に参加し、同室になる。赤沢泉美と見崎鳴が衝突した時は、喘息の発作で倒れた和久井大輔を千曳先生や風見智彦と一緒に介抱する等、気配りにも長けている。その晩、食堂の様子が奇怪しい事に逸早く気付き、中の惨状を目にするが、その直後に管理人の沼田峯子に背後から襲われる。背中を斬られる瀕死の重傷を負い、恒一に救出されるが、原作ではその助けも空しく、出血多量で死亡した。しかし、アニメ版では赤沢さんの素早い対処と、勅使河原直哉が安全な屋外へ早い段階で避難させた事から、千曳先生に保護され、九死に一生を得る。事件後は、夜見山市立病院に入院し、見舞いにやって来たクラスメイト達と元気そうに話す姿が見られた。
原作以上の犠牲者を出したアニメ版の中で、前島の様に原作・漫画版では死亡しアニメ版で生還した人物は極めて珍しく、彼と米村だけである。漫画版では合宿で恒一達主人公サイドのメインキャラ達の写真撮影を担当する役目をこなしたが、火事に巻き込まれて落命した。オープニングアニメーションでも6話以降からは、高林郁夫に代わって登場し、死亡フラグを着々と立てておきながら、まさかの生還に驚いた視聴者も多かったであろう。
キャラクターデザインを担当した石井百合子のお気に入りの人物であり、前島にはこんな裏設定がある。彼には年の近い姉がおり、憧れていた姉が剣道をやっていた事から、自分も剣道を始める様になり、今の様な腕前にまで成長した。しかし、肝心の姉が「強い女はモテない」と言って、剣道を捨てた挙句コギャルになってしまい、複雑な気分になってしまったらしい。因みに前島がその実力を本編で発揮する機会は残念ながら無かった。
こうした裏設定があったお陰か、望月優矢と同じくショタ系の男子キャラとして、出番の少なさの割には、イラストの数は多め。が、同時に腐向けネタも少なくない。
実写映画版では佐々木隆一朗が演じた。アニメ版とは似ても似つかぬ、何を考えているか分からないキモヲタ男子にされてしまった。終盤の合宿では、周りの生徒達と共に火事で屋内に閉じ込められてしまう。所がここで、近くにあったチェーンソーを使って壁を打ち崩してクラスメイト達を救出、本人も無事に生き残った。他の主要クラスメイト達が疑心暗鬼に駆られて醜い同士討ちを始めて軒並み株を下げる中、逆に仲間を助ける大手柄を立てた(但し本編に殆ど関わっていないが……)。
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